1/15
誰かの幼少期1
『とある人物が魔王の仲間になるまでの経緯』の番外ともいえない小話です。
会話文のみではありません。ご了承ください。
小話1
その日、彼は風邪をひいていた。
それまでも、体が弱くてよく寝込んではいたが、風邪をひいたことはなかった。
両親及び姉は、初めて彼が風邪をひいたので、赤飯炊いて喜んだ。
曰く、
「良かったね!これでお前が馬鹿だと断定できる材料が一つ減ったじゃないか」
だそうだ。赤飯持って現れた家族に向かい、彼に出来たのはたった一つだった。
「なんで病人に赤飯なの?普通お粥でしょ?」
後に、この時彼が罹患したのはツッコミ熱だったのではないかと、彼の事をよく知る友人たちが首をひねるのは、ずっと後のことである。