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天使のケアリー
「あーーーーーーーーー!!!」
ウィンはあまりのことに膝から崩れ落ちた。
「ちょっと待てよ!!いつもいつもって言ってなかったか?!いつも夢交換を勝手にしていたのもしかしてバレてたってことかよーーー!!
地獄行き決定だー!!!どうすんだよーー!!」
「うるさいわね!!静かにしなさいよ!!」
そう言い放ったのは天使の中でもとても優秀で正義感の強い天使のケアリーだ。
「私たちの仕事の邪魔になってるの!分かってる?
前もあんたが余計な事を勝手にやって大騒ぎになったじゃない!
その後始末をしたのはこの私なのよ!
本当にいい加減にしてちょうだい!!」
「何だよ!うるさいな!真面目ぶりやがって。
今回は大いなる神のお墨付きを貰ったんだ!
だからケアリーに世話になるようなヘマはしないさ!見ときな!」
そう言うとフッと息を吐き、月のパワーを体いっぱい吸い込み2人の夢へと自ら入って行ってしまったのだった。