青いベンチ
ウィンは上から2人の様子を観察しているときに気づいた事があった。
「あの2人、同じ公園の青いベンチに座ってるけど、すれ違いで会った事ないみたいだなぁー。まぁ近くに住んでるし、いずれ会うことになったらそれはそれで面白いな!でもこんな事してるってバレたら神様怒るだろーな。」
それからもウィンのいたずらは続いたのだった。
夢の中でピアノの音が響き渡る。。。
「どこかで聞いた事のある音だ。あ!これはいつも公園のベンチで僕が聞いてるピアノの音だ!
あれ?自分が弾いてる?でも僕はピアノが弾けないし、、、。それになんだか手も違う。。細い指に綺麗な手、、、。」
そうです。セイは2回目のなるの夢を見ていたのです。
さぁなるの様子はどうでしょう。
なるも深い深い眠りについていました。
そこには見知らぬおじいさんが釣りをしていた。
「やった!釣れたー!わーい!」男の子の嬉しそうな声が優しく響く。。
「優しそうなおじいさん。
え?釣竿私が持ってるの??手が大きい。私釣りとかした事ないけどなぁ。。この声どこかで聞いたような。」
なるに見えていたのは、セイがおじいさんと釣りをしている風景だった。
なるもまた2回目のセイの夢を見ていたのです。
とても心地の良い夢だったので、2人は起きても夢の事が忘れてられなかった。
「あのピアノ、、、。あの指女の子かな?」
「あの声、、。この前夢に出てきた男の子に似てたな。」
その日から互いにその夢に出てくる人物が気になってきたのだった。