次元のお話
「お母さんは一体何なの?それにいつも私にこの力を使うなって言うけどどうしてなの?」
「ちょっと待ってよそんなに一気に聞かないの1つずつ言っていくから、えっとね私はねビルトスがやっているEESなのえーとね今は治安維持とか次元統合とかに取り組んでる組織よ聞いたことあるかしら?」
「うん1歳の時に社会の事とかは全てやったわ」
「で、私はその中の一員EES雪解けの狂愛ワイデル・クルガーなの」
「え?あのワイデル・クルガーってお母さんのことなの?」
「名前が一緒なだけだと思ってたのね、まあそのおかげで今日まで知らなかったんだろうけど…それでもう1つあなたの力はあなただけのものじゃないそれは、クルガー粒子と言って私の妹アルダー・クルガーが見つけた粒子なのクルガー家だけが使える粒子よ、でも調べてみればその粒子、実は生き物なのエネルギーを秘めたね」
「これが生き物?」
「エネルギーを秘めたと言ったわね、そのエネルギーの供給元は感情なの使えば使うほど感情がなくなっていきやがて廃人になる…だから使うなって言ったの」
「お母さん、でも私新しい供給元見つけたのかも知れないよ」
「なんですって!?」
そう言うとお母さんは目を輝かせ風を吹かせた。
「興奮しないでって、その方法はねこの粒子に生物を食べさせるの」
「じゃあ、さっきしゃがんでたのは…」
「ここに出てきた狼を抱きしめて食べたの」
「………あなた3歳で狼討伐か、レーファが泣くわよ」
「え?レーファお姉さんが?」
「レーファね、私も何歳か知らないけど30年前にようやっと一撃でここの狼倒せるようになったらしいわ」
レーファお姉さんってそんなに弱かったんだ。
今じゃ考えられないな…
脳裏に悪魔の翼をはやし戦いを楽しんでるとしか思えない笑顔のレーファお姉さんがよぎる。
「後それともう2つ、この世界には使い魔がいる」
「使い魔?」
「私で言ったらこれのことよ」
お母さんは目をつぶり轟音を響かせさっきのラベンダーを召喚した。
「きっと、いつかあなたも目覚める時が来るでしょう。その時はマギクルあなたをEESに招待するわ、もしマギクルに興味があるのならね、それと後これで最後…私は人間ではないの」
「え?…」
お母さんから驚きの言葉が聞こえ私は信じられなかった。
「本当よほら」
お母さんは腕を引きちぎり、アンドロイドのような内部骨格を見せてきた。
「お母さん…私はじゃあ?」
「いいえ、あなたは人間よ本物のね…信用できないならレーファやそれこそ美風に聞いてみるといいわ、美風がオペであなたを引き上げたんだもの」
美風お兄ちゃんが?私を?
「もう何でクルガー粒子を使わせたくなかったか、わかるわよね…」
「感情がボロボロに?」
「それだけじゃない、アルダーは体が対応できなかったのか体もボロボロになってしまったの今はビルトスと一緒に都市AIやってるけどね」
私は…わたしは?
「混乱するわよね今までこんな事を隠してきてごめんなさい、でもあなたならきっと見つけられるわ私と同じ答えを」
お母さんはそう言って、その場を立ち去った。
「私は…私は……人間だ…感情のある人間だ…機械じゃない…」
溢れ出るクルガー粒子が私を包む。
「……?慰めてくれるの?」
クルガー粒子は私の中に入り込む。
その瞬間クルガー粒子は私に新たな人格を芽生えさせた。
「安心してほしい、君に危害は加えない…ただ一緒に進もうこのあたし、フィア・ムーンと」
ここからはもう一人の人格フィア・ムーンと一緒です!