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私の性です(プロローグ)

「この世にはたくさんの人がいる、1人で旅をするもの、みんなの役に立つもの、みんなを守るもの、人の道を外れるもの、それらはみんな人でみんな同じお母さんが言ってた愛と言うものを私は探す人になるのが私の夢なの」





「起きなさいマギクル…また遅くまで香水作ってたの?」

「んー?お母さん?今日は私仕事お休みだよ?」

「あらそうだったのね、ごめんなさい寝かしといたほうがよかったかしら」

お母さんは窓を開けて日の光を浴びる。

いつもなら日を嫌がっているのお母さんがそういう行動をするのはなんだか不自然に感じた。

「朝ごはんで来てるわよ、頃合いになったら降りてきなさい……ラベンダーっか」

「お母さんラベンダー好きだった?」

お母さんはなんだか懐かしそうな目をしながらゆっくりと首を振った。

「好きでも嫌いでもないわね、ただ私からすると特別な花なのよ」

「へぇー」

私は机の上に置いてあるこの前作ったラベンダーの香水スプレーボトルを手に取りお母さんに差し出す。

「これ!特別なんでしょ?2ヶ月くらい熟成させたから頃合いだよ!」

「朝から元気ね…ありがと受け取っとくわ」

お母さんはポケットに香水をしまい、手に巻いてあった青い髪ゴムで三つ編みを素早く作った。

「そういえば、また髪切りに行くの?」

「あーえっと…まだいいや」

私はみんなより髪が伸びるスピードが早く1週間に一回切らないと前髪が特に前髪が酷いことになるのだ。

「そう、切りたくなったらいいなさいよ」

お母さんはそう言って部屋から出ていった。

「私は机をかたそう…」



朝ごはんを済ませて暇になった私は一度部屋で本でも読んでいようかと思ったがどうもそんな気分ではなかった。

今日は水曜日、通常なら美風お兄ちゃんと一緒に病院業務に取り掛かっているからかどうも仕事気分が抜けない。

「明日も休みか〜暇だな…でも、今週は土日が仕事だから仕方ないか、狂うな〜」

私は特に意味無く窓の外を見る。

ここは森で、下の階が研究所のようなところで2階が普通の家と言う謎の設計をしている。

「なんで、山の中にあるんだろう?だけど意外と不便じゃないのよね〜?あれなんだろう?」

いつもはこの窓を閉め切っているため、なんだか不思議な光景が広がっていた。

「あれは…滝?っていうのかな?…暇だから行ってみよ!」

窓から飛び降りてしっかりと両足で着地する。

「お母さんは居ないから出来ることね…あっ!忘れ物!」

私は自分の部屋に向かって指をさす。

赤い粒子が指から出て私の椅子にかけてあった白衣を部屋から取り出した。

「やっぱり便利ね〜お母さんには奇妙に見られるからあまり使うなって言われてるけど…」

なんだか今日お母さんの様子が変だ…

いつもは日にあたらないのに太陽を浴びていた。

それに、いつも受け取らない私の香水を拒否をせずに受け取った。

「えーと、ここを曲がるのよね」

水の音がする方向に曲がると、すぐに涼しい滝に着いた。

「へぇ〜この森にこんなところが…」

その時後ろからガザっという音がする。

この感じは…

「あーだからあんまり森の道を曲がったりしちゃいけないってお母さんが言ってたのか…」

私はゆっくりと振り返り、物音がする方向を凝視する。

「……ほーら怖くないよ〜」

「ぐぅ~ガウ!」

狼か…やはりそうだレーファお姉さんがよく持ってくる肉もこいつの肉なのだろう。

私もゆっくりと笑顔で狼に近づく。

無意識に赤い粒子を指から放出させてしまう、ああ力が抑えきれない…こいつを私のものにしてしまおう。

狼は怯えた顔をして後ずさる。

私は一気に間合いを詰め狼を抱きしめる。

私の腕で暴れていた狼は次第に大人しくなっていき赤い光となり消えていった。

「…ふぅ、美味しかった朝ごはん食べたばかりだけど心の栄養も摂取しないとね」

立ち上がり滝に戻ろうとした時後ろからとてつもない轟音が鳴り響いた。

咄嗟に後ろを向くと、そこには私より3倍ほど大きいラベンダー型の化け物がいた。

「……きれい」

「誰かと思えばマギクルか、道を曲がっちゃいけないって言ったじゃない」

「お母さん?どこから来たの!?」

「滝の中よ…はぁそろそろ話したほうがいいかしら私たち一族についてあなたももう3歳だものね」


私が愛を知れるまでの続編がついにスタート!

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