忘れていた。昔の相棒!
その日も、変わらず。娘を愛でていると
頭の中に、『はぁ〜、いつまで、この世界に
いるつもりなのよッ!』と、声が、聴こえてきて、僕は辺りを見渡すが、誰もいない
娘はそんな、僕を見て。
「パパ?なにやってるの……」と不思議がっていた。
(でっ?お前は、いったい。誰なんだ!)
(『あら、この世界に長くいすぎて、私の事を
忘れたのかしら?』)
(僕が、お前を知っている。とでも言いたいのか!)
『そう、貴方は私を、知っているわ。誰よりも…ねッ』
「なんだ……と!?」
「ふふんっ!…特別に、教えてあげましょうか?……」
「……頼む。教えてくれ!!」
僕は、カノジョの前に立つと、頭を、下げお願いするのだった……。
(『……昔の…レイスなら、、こんな簡単に、頭を下げなかったのに!? それに、私や仲間の事を忘れて………あの女と「イチャイチャ」しちゃってさァ!』)
『いいわ。教えてあげる!いいっ!!!
一回しか言わないから、しっかり。聞きなさいよ!!』
「ああ…!」
『そうね……貴方と、私が、初めて出会ったのは、、貴方の実家が治めていた。「ムールズ」の町から…少し歩いて行った。所にある
迷いの森だった……」
「迷いの森……その名前、どこかで………ゔゔ!?」
(そうか、俺は……)
迷いの森の名を聞いた瞬間、激しい頭痛が
襲い掛かる。
だが、僕は……いやっ…!俺は、全てを思い出す。
その瞬間、この2000年間いったい。何をやっていたのか…と、自分を責めたくなった。
『だっ、だいじょうぶ?いきなり、しゃがみこんだりして……』
そう、優しく僕に、言ってきた。カノジョに
「大丈夫だ……」と、カノジョの目を、顔を、見て言うのだった。
そんな、僕に気づいたのだろう。
カノジョ「ティティ」は、驚いた表情を浮かべ…その瞳からは、涙が溢れていた……。