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03 出陣


「みんなで一緒に冒険したいのう……」


 爺ちゃん、上目使いはやめて……



「済まない、アレ以来、虫は苦手でな……」


 ごめんなさい、シュレディーケさん。


 トラウマでしたね、虫。



「カブトムシはちょっと苦手なんです、あの匂いが……」


 ってことは、ルルナさんはアレを嗅いだことがある、


 いや、飼ってたことがある、と……


 結構おてんばさん?



 てな感じで、要するに乙女たちはリタイア。


 ですよねえ、僕もできればリタイアしたいや、ってか。




 結局、狩りに挑むは、勇猛果敢なふたりの男たち。


 僕と、リスト爺ちゃん、ってことに。



 なぜかやたらとやる気満々な爺ちゃんに引っ張られるように、


『ゲートルーム』にてリグラルト王国、ヴェルクリの街へ。



 ---



『ヴェルクリの家』に設営されている『ゲートルーム』に無事到着。


 管理人のフラットさんにご挨拶。



「こんにちは、フォリスさん」

「そちらのおじいさんは、どなたですか」


 こんにちは、フラットさん。


 この見た目だけは平凡なお爺ちゃんは、僕の友人のリスト爺ちゃんです。


 変なちょっかい出さなければ基本的には人畜無害ですので、


 仲良くしてあげてくださいね。



「よろしくのう、フラットちゃん」


「よろしくね、おじいちゃん」


 ほう、もしかしてフラットさんも、リスト爺ちゃんからプレッシャーを感じないタイプですな。



「えーと、特に何も感じないんだけど」

「ごめんね、鈍感で」


 いえいえ、どうやら体質によっては過剰に圧を感じる人がいるようなので。


 普通に接してもらえると、リスト爺ちゃんも喜びます。


 良かったね、爺ちゃん。



「フォリスちゃんのお友達は、良い子ばかりじゃのう」


 はい、自慢の友人ばかりです。


 それでは、そろそろ行きましょうか。


 えーと、街の北門から徒歩で数時間、でしたっけ。



「もしかしては"騎兵下ろしの森"ですか」


 フラットさん、ご存知で。



「最近、やたらと大っきいカブトムシがいっぱい見つかってるのは生態系が乱れてる影響かもって、シュメリ博士が心配してたので」


 もしかして『有害生物研究所』のシュメリ博士ですか。



「そう、生き物に関することなら博士の言う事は予言みたいに当たるから、気をつけたほうが良いと思うよ」

「あと、あの森の方にうちのチームのアニーニ君とマリオネさんが向かったんで、もし会えたらよろしくね」


 ご忠告と情報、ありがとうございます。


 それでは、行ってきます。



「ありがとね、フラットちゃん」



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