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15 幼なじみ


 えーと、おふたりとも気絶しちゃってたそうで。


 マリオネさんをお姫さま抱っこで運び入れたアニーニさん。


 優しく寝かせて、マリオネさんの無事を確認。


 ようやく落ち着いたら、さっきの僕の惨状をつぶさに思い出しちゃって、


 アニーニさんも、あえなく、気絶。



 ……重ね重ね申し訳ないです。



 その後目覚めたおふたり、


 僕の血にまみれた服を着替える際、


 まあその、見ちゃったそうで。



 幼い頃からの着替えやらお風呂やら、


 これまでの冒険の夜営でのアレコレやら、


 慣れっこだったはずなのに、


 今さら意識し出しちゃって、


 で、照れ照れのもじもじ、と。



 えーと、ちょっと思い出しちゃいましたよ、シュレディーケさんと出会った頃のこと。


"乙女の純潔の誓い"、純潔の乙女は初めて肌を見せた殿方に全てを捧げる、でしたよね。


 裸を見られちゃった乙女は……



 どうなんだろ、この場合は。


 幼なじみとかいなかった僕にはよく分からないんだけど、


 着替えとか見ちゃってもノーカンなのかな、幼なじみって。



 あれだけ可愛らしく成長したマリオネさん、


 アニーニさんはその成長過程を幼い頃から見てきたわけで。


 うん、そりゃあマリオネさんの全力アタックも通じませんよ。



 いや、通じていないのではなく、


 度重なる乙女攻撃のせいで鍛えられ過ぎちゃって、


 アニーニさん自身のメンタル防御力がハンパ無く強固なものになっちゃってたのではないかと。


 

 マリオネさんの女の子パワー的な攻撃力の高さって相当なモノだったろうし、


 しかも毎日ぴたりと寄り添っての波状攻撃……



 スゴいよ、アニーニさん!



 えーとつまり、それこそが、


"乙女の純潔の誓い"なんて吹き飛ばしちゃう、


 最強の絆、"幼なじみルール"



 つまりは、着替えを見られちゃう程度では揺らがぬほどの、強固な絆があるのです、おふたりには。


 幼なじみであることの功罪、とでもいうのでしょうか。


 まあ、たまにはあんな風に照れもじしちゃうのもご愛嬌ってことで。




 うん、なんだか、なにを言ってるのかよく分からなくなってきましたが、


 要するに、あのふたりはこのままで良いんじゃないかな、ってこと。



 つまりは、おふたりに、幸あれ……



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