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プロローグ

プロローグ


僕はシロ

昨日ママが「ここは悪い人間がきて悪戯するからもう住めないし、お引越しするわよ」と言った

さっきまで一緒に歩いてたハズなのに

ちょっと風に揺れる草にじゃれてる間にママが消えたんだ

ママとはぐれたみたいだ

僕は急に一人が怖くなってきて目から水が溢れてきた

シロ「ママ…どこぉ?」


シロは震えてます。

シロが泣いている所に、ピンク色の猫がやってきました。


ピンク色の猫「…どうして泣いてるの?」

僕は同い年くらいの子猫に話しかけられた

恥ずかしさもあってあふれる涙をこらえながら言った

シロ「ママとはぐれちゃったんだ…」


ピンク色の猫は悲しそうな顔をして言いました。

「…それは困ったわね」

「あ、そうだ!こっちへおいでよ!友達みんなにママをみなかったか聞いてみるよ」


シロは黙って頷きました。


シロはピンク色の猫について行くと、初めてみる公園につきました。


この公園は仔猫達の溜まり場になってる様です。

青色の猫と黄色の猫がそこにいました。


ピンク色の猫「みんなに紹介するね!ええーと?」

シロ「僕はシロだよ

真っ白だからママがシロって名前付けてくれたんだ」

ピンク色の猫「わぁ!素敵な名前ね!」

「私はモモ。こっちの青色の猫はソラ、歌が好きな猫。こっちの黄色はトラ、とっても力強いのよ!」


ソラ「よろしく」

トラ「よろしくな」


モモ「ねぇシロちゃんのママみなかった?」

ソラ&トラ「?」

ソラとトラは顔を見合わせます。

トラ「特に僕ら以外の猫はいなかったよ?ねぇソラ」

ソラ「…もしかしてまいごになったの?」

シロ「…」

シロは暗い顔でうつむきます。

ソラ「どの辺ではぐれたんだい?」

シロは泣きそうになりました。

どの辺と言われてもシロはこの辺は初めて来たのでよく分かりせんでした。


シロは思いました。

『何も分からない…

ママもどこへ行くのか言ってなかったし…』


シロが震えだし、泣きそうになっているのを見て、モモは言いました。

モモ「みんなで探そう!」

トラ「そうだ!それがいいね!」


3匹は一生懸命シロのママを探しました。

でもシロのママはいつまでたっても見つかりません。


モモ「シロのママーどこですかー?」

ソラ「シロのお母さんー!!」

トラ「出てきて下さい!!」


もう、夜が近くなり、空はオレンジ色になりました。

シロはもうママに会えないんだと思い、急に泣き出しました。


シロ「うわああああん!ママーどこー?どうして僕を置いていったの?うわああああ!!」


シロの涙は溢れて止まりません。

みんな悲しい顔になりました。

そして、どうしていいか分かりませんでした。

こんな広い世界ではぐれてしまったら、もう会えないかもしれないと分かっているからです。

何よりお家がないのですから、どうやって再会すればいいのでしょう?

前のすみかにママはシロを探しに行ってるかも知れませんが、シロは初めてこの街にきたので、どこから来たのかも分かりません。

もう戻る事も出来ないのです。


泣きじゃくるシロを見てトラは言いました。

トラ「実は僕も親とはぐれてずっとここに一人で住んてるんだ!」

トラ「僕のママはサーカスに所属していてさ、芸をしながら色んな所を回ってるんだけど、僕は人間達にこの街に置いていかれたみたいなんだ」


シロはそれを聞いて止まります。


トラ「だから、一緒だよ?泣かないで!」


トラは一生懸命シロを慰めようとしました。


でも、シロはもうお母さんに会えないかなしい気持ちをこらえきれません。


シロ「…一緒じゃないよ!全然一緒じゃない!!みんなは綺麗な色がついてるじゃないか!!僕はシロ、何もない!!!何の色もないんだ!!!」

何の関係もない、八つ当たりとも言える言い分でしたが、みんなはその意味をわかってました。


シロはママとはぐれたつらさで耐えきれないのです。


モモはふと、足元に咲いている花が目に入りました。

モモ「じゃあ、この私と同じピンク色の花を付けるといいよ」

そう言って花をつんでシロの耳の下に花を付けてあげました。


シロはビックリして止まりました。


それを見たソラとトラは

水色の花と黄色の花をつんで

同じ様にシロに付けてあげました。


モモ、ソラ、トラ「わぁ!可愛い!!色が白いからとっても似合うね!!」


シロは泣き止みました。

みんなの気持ちが伝わったのです。


そしてシロはトラと一緒にあの公園に住む事になりました。

モモやソラは飼い猫だけど、毎日公園に遊びに来ます。


これが、いろぬこのプロローグです。

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