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朔と槙

書き溜めしてあるのでしばらくはコンスタントに投稿できると思います。

「おい、朔、お前知っているか?桜の下って死体が埋まっているらしいぜ。」

朝のさわやかなかぜが俺と槙のあいだをすっとかけていく。

「朝からうるさいな。このオカルトオタクが」

「そんな言い方ないだろう?いつもぼーっと外を眺めている朔の少しは何かを興味持たせようとしている幼馴染の気持ちがわかんないのかよー。」

「知らん、どうでもいい」

「つれないなあ。愛しの槙くんがいってあげてるのに。」

槙はいつも軽い調子で俺に話しかけてきてはつれないとふくれる。自分が冷めている人間ということくらい今までの人生で分かっているし、槙には友達が沢山いるのになぜか毎朝話しかけてくる。まあ、理由は分かっているが。

「それで?今日はまたどうして一段とオーラが暗めなのかな?さくちゃん?」

ほら、槙の厄介のところはこれだ、察しが良い、それももうやたらめったらに。

「お前相変わらず...いや、何でもない。別に。ただ、ちょっと夜懐かしい夢を見た気がする。」

「ふーん、夢、ね。」

槙はめんどくさい。メンドクサイ。

「もういいだろう。学校、始まるぞ。」

「そう、ね。まあいいや。…俺はね、朔。朔のことを一番に思っているからね。」

こういう時ばかり自分のことを「俺」と呼ぶ槙は本当にメンドクサイ。

「なに。朝っぱらからそんな気持ち悪いこと言わないでくれる?もっと暗いオーラだしてあげようか?」

少し警戒するように槙に薄ら笑いを向ける。

「いんや。何でもない。てか、怖いわ。はぁ、さっさと学校行こう。これ以上朔に変な笑い向けられるのも怖いしな。」

「最初からそんな気持ち悪いこと言わなければいい。」

槙に聞こえるか聞こえないかの大きさでつぶやいた反抗する言葉は学校へと続く桜並木に吸い込まれていった。


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