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異世界募兵 ~another world  作者: Fuyu
第二話
9/12

選択肢

今回かなり書きづらくて書きづらく(泣)


落ち着いたら修正します

俺が連れてこられたのは


高そうなシャンデリアや窓の装飾


絨毯がある廊下を歩いた所にある。


小さな白い部屋。


真ん中にテーブル囲むようにある椅子が置いてある。


部屋に入るなり二人の中年は座り俺はその前に座るよう指示され座った。


「言葉が理解できたということでまずは自己紹介しよう。ゼロニ王国、


王宮直属隊総司令『エティハド・レックーサル』だ」


「同じく王宮直属補佐『リカルド・マサエルコフ』どうぞよろしくお願いします」


青髭の中年と坊主の中年がそれぞれ自己紹介。


青髭の人偉い人なんだな。


「世川 拓浪といいます」


名前を告げ頭を下げる。


「うむ。どうやら問題なく会話できそうですな」


リカルドは顎を押さえなにか納得した表情を見せる


まぁここまで理解できるなんて驚きだ。


「そうだな。セガワすまないがここまでの経緯を簡単に説明してくれないか」


「わかりました」


俺はエティハドに言われた通り前の世界での記憶とこの世界での出来事を話した。


「なるほど話は理解した」


二人とも俺の話を聞くと互いに目配りする。


「どうやら嘘はいっていないようですな」


「そうだな。もしかしたら転移事故が原因の可能性もある」


事故?


「転移事故ってなんですか?」


質問するのが一番。


「我々の国はゲートと呼ばれる違う世界と通じる物がある。


貴様が倒れていた草原の近くにゲートがある


ということは貴様はゲートを通ってきた可能性が高い」


「ゲートは通常カルヴィアとつながっており


それ以外の繋がりはほぼないのです。


しかし君がそこのゲートから来たということは何らかの事故で


君の世界と我々の世界が繋がってしまった可能性があるということです」


なっなるほど要はたまたま来てしまったということか


「それならあのゲートをまたくぐれば帰れるということですか?」


「無理だな」


エティハドは首を横に振る。無理だと…


リカルドは机を叩くとゲートという文字が壁に表示される


「残念ながらゲートが開くのは数年に一日限り


もう閉じているでしょう


それにゲートが君のいた世界と繋がっているかどうかもわかりません」


「そんな…」


俺は帰れないってことか…この知らない世界で


「なんとかして俺は帰れるのでしょうか」


「残念だが原因がハッキリしないことには何とも言えん」


「あのじゃあ俺はどうすれば」


この世界で次のゲートが開くまで待てって言われても


どうすればいいのかわからない。


二人は顔を見合われる。


「ここからが本題だ。セガワお前はわが軍に入れ」


エティハドは今なんていった…軍に入れ?


「えっどういうことですか」


「言葉どおりだ。セガワ・タクロウ今日からお前は我が軍の一員として生きろ」


「軍にって傭兵になれと…」


「ああそうだ」


「いやですよ!なぜ俺が兵士なんかに!」


「お前にはそれしか選択肢はない」


「どういうことですか」


「君をこの国の外に出せない今現在隣の国と争いの最中。


我が国を出たら奴らに捕まりこの国の情報を聞き出そうとするだろう」


「ではこの国で何か職につくとか…」


「この国で職を探すにしても


この世界の人間は知りもしない異世界を嫌う者が多い


助けてくれる者はいないと考えていい」


「そっそんな…」


「安心しろ軍に入ればそれなりの待遇を約束する


それに貴様が帰れるようできる限りの協力はしよう」


エティハドは小袋を取り出しテーブル置くと


コインが何枚かこぼれる。ここの世界の通貨だろうか…


俺にはそれしか選択肢がないということか


くそなんなんだよ!


「気持ちはわからんでもない突然この国にきてそう言われれば誰だって


嫌に決まっている。


だが残念ながらそれしか帰れる方法がないのだ」


「そんなこと言われても」


俺とエティハドのやり取りを見ていた。


リカルドは俺に手を置く。


「まぁ心の整理が必要でしょうから今日はゆっくりしてください」


「そうだな。部屋の手配はすでにしてある後で兵に君を送らせよう


また後日話しようその時答えをきかせてもらう」


二人の提案に俺は黙ってうなずいた。


少し考えたい。


するとドアが少し開きさっきの黒い格好をした魔女が顔を出した。


「話おわった?」


「ああ、ところルーカスは連れてきたか?」


「もちろん連れてきたよ」


「ゼロニ王国戦闘部隊隊長ルーカス・マッケルド参りました」


扉が開き入ってきたのは


鎧をきた男だ。髪は茶色で緑の瞳。


体格もよく歴戦の勇者みたいな印象。


男は目を閉じ右手で左の肩を掴む


この世界の敬礼みたいなものだろうか。


「おおルーカスよくきた」


エティハドはルーカスに近づき嬉しそうに肩を叩く


さっきの俺との態度とは大違いだ。


「ルーカスは我々の国で一番の功績をあげている


君が我が軍に入るときはおそらく彼の下で働くことになるだろう」


「まだ入るとは決めてませんが」


リカルドは微笑む。魔女は俺の所に近づいてきた。


「気分はどう?」


「最高にアンラッキー。むしろ喋れない方がまだよかった気がする」


「でも喋れないままだとあんた死んでたよ」


うっ確かにそうかもしれない。


エティハドの態度だともしかしたら牢屋に一生閉じ込められてた可能性もある


「むしろラッキーなんだよーあんた私にあえてねシシシ」


「ラッキーね」


悔しいがそうかもしれない。


この魔女がどうやって俺を喋れるようにしたかは謎だが。


すると話終わったのかルーカスとエティハドが俺の所に来る。


「司令、彼が」


ルーカスは珍しい者を見たという感じに俺を見る。


「ああそうだ。とりあえず今日は軍の空き宿舎まで送ってやってくれ」


「ちょっとちょっと!ちがうでしょ!」


魔女が遮る。


「こいつに例の適性テストさせるんでしょ」


「おまえそれ本気で言っていたのか」


「あたりまえじゃん」


「しかしだな。今回の新人どもにテストを受けさせたが


全員駄目だったのだぞ。それをこやつが適性あるとは…」


「いいからやる。いいのかいわたしの力で効力を消し去っても?」


魔女が言うとエティハドはウっと苦しそうな表情をする。


ちょっといい気味だ。


するとリカルドはエティハドの肩に手を置く


「いいじゃありませんか念のためやらせてみても」


「ぬう…わかった。ルーカス」


エティハドは顎を上げるとルーカス頷き腰に下げていた


剣を黒い鞘から抜いた。


両刃の剣だ。普通の大きさ(よくわからないが)で


柄頭は銀色でグリップは茶色く革のようなものが何重にまかれている


つばはなにか文字が事細かく刻まれ


剣身にも角度を変えると薄っすら文字が見える。


ファンタジー世界だ。この世界本当にファンタジー。


「持ってみろ」


「えっ?」


ルーカスは剣身を下にしグリップを俺に渡すように傾ける。


とりあえず言われた通りにグリップを握ってみる。


思いのほか重い!剣を上げるのはよくないから上げないが


ギリギリ片手で持てるくらいだろう


しかし触り心地はいい。


多分慣れればしっくりくる。


「うむ。特に変わった様子はないですな」


「ほらワシが言ったとおりだ。ルーカス以上の男なんていない」


しかし思いの他結果はよくないみたいだ。


リカルドとエティハドはため息をついた。


「ニュフフやっぱりねー」


「……」


しかしルーカスと魔女だけはそれぞれ違う顔をしていた。

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