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異世界募兵 ~another world  作者: Fuyu
第1話
4/12

ここはどこ

「くっそここに来るために大金はたいて買った靴に血ついちまったよ」


とニルは道中ブツブツ文句をいいながら靴を地面にこすりながら


ついた血をぬぐおうとしている。


俺とニルは看板が指し示す矢印の通りに森を進み


そして無事森を抜けると町の門までたどり着いた。


町は森と違い道は多少舗装され白く角ばった建物が


点々と連なっていた。


「まるで海外番組でよく見る下町だな」


まだ日中ということもあり人通りが活気づいている。


やはり外国か体格はそこまで違いはないく服装も


ちょいちょい民族衣装やドレス、軍服っぽい人もいるが


それ以外は特に変わった服装でもない。


髪の色は赤や茶、時々緑や青が多いのが気になるとこだが。


「なんとかティータイム内についたな」


「だから熊が通り過ぎるのを待たなかったのか」


ニルはこの街並みに特に動揺もせず先を歩いていく


俺も後ろからついていくのだがさっきからチラチラと


不審者をみるような目で町の人に見られている気がする。


外国に来る人間はやっぱりこんな目でみられるのだろうか


「おーい何そわそわしてんだよ。早くこっち座れよ」


ニルはオープンテラス席に座っていた。


慌ててニルの正面席に座る。


「さってやっと一息つけるな~おまえ何頼むよ」


そう言って店のメニューを見せてくれるのだが


文字が読めない。


食べ物は親切に写真がのっているので


まだいいのだが飲み物はどこに書いてあるのかわからない


項目ごとに段落があるっぽいが


「おまえ…まさか…」


メニュー表と格闘している俺を察してか


「店員さん店長のオススメセット2つ頼むぜ」


とニルが俺の分を頼んでくれた。


「お前どっからきたんだ?いくら何でも


学がなさすぎるっつうかここの世界にくるなら


多少喋れるようにするだろ」


「そんなこといわれても気がついたらここにいるわけだし


というより帰りたいがここがどこなのかわからない。


せめて場所がわかれば」


「って聞いても俺はお前の言葉わかんねーし


せめて俺のしっている世界の言葉を話せればな」


うーんとニルは俺をまじまじと見る。


「なかなか見ない顔なんだよな


黒髪はまあいいとして顔つきとか服装が


なんか浮くな」


そういってニルは小型のスマホに似ている端末とりだし


紙を広げるようスマホを広げにテーブルの中央においた。


折り畳み式タブレットか…にしても薄いかなり


まるで紙に近い薄さだ正直使い勝手は悪そう。


タブレットは世界地図と横に丸いゲートがいくつか表示していた。


「とりあえず今いる世界はゼルジアのえーとゼロニ王国の下町だな」


見たことない世界地図の大陸に矢印のアイコンが表示されている


「俺がきた世界はここな


他の世界の奴らからは


カルヴィアって呼ばれてる」


といいニルは丸いゲートを指でタップすると


「ヒットしました」と機械音声がなった後


また見たことのない


世界地図に切り替わった。


「異世界上でゼルジアとカルヴィアは友好関係を結んでるんだぜ


昔はいざこざがあったみたいだが今はゲートが開くたびに


お互いの文化交流したり俺みたいにここでの仕事を志望する奴もいる」


ゼルジア、カルヴィア?聞いたことがない


というか今異世界っていったか…


異世界って別の世界ってことだよな。


「ちなみに俺の仕事ってのは…」


とニルの話を聞いてるうちに店員が飲み物と食べ物が置いてあるトレーを


ニルと俺の目も前においた。


見た感じ肉がたっぷりはさんであるサンドイッチとコーヒーだ。


「うひょーうまそう!」


そういいニルは店員からトレーを受け取るとサンドイッチにかぶりつく。


俺はタブレットに表示されている地図をみつめていた。


どこを見ても俺の知っている形の国はどこにもなく


ニルと同じようにゲートをタップしても見慣れた地図に変わることなく


「ヒットできませんでした」と機械音がながれるだけだった。

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