運命の日
気楽に書いてるので誤字脱字は多いと思います。
教えてくれるとありがたいです。
他質問、感想なんでもござれ
追記、修正は基本していく予定。
ポチポチお付き合いしてくれたら嬉しいです。
俺は昔から何でも器用にこなしてきた。
勉強も運動もたいして努力しなくても
それなりに良い成績を残してきた。
それを知っている友達や家族からも天才とおだてられ
いつしか自分は天才だと勘違いしていた。
そして俺は無謀にも自分の偏差値より遥か高い都心の大学を目標に受験するも
結果は惨敗だ。
隣で喜んでいる自分より上の奴ら
それと同時にくる惨めさ
俺は天才ではなく凡人。
自分のいた学校でできるから他も同じと甘い考えをもっていた。
しょせん井の中の蛙だ。
その後卒業まで進路がきまらずニートになった。
親からは浪人して次受かればいいと言われるが
落ちていこう勉強もなにもやる気がでなくなった。
俺は挫折したのだ。
学校を卒業して一か月がたち
このままではいけないと思い新しい目標を見つけるため
都会から離れた祖母の実家にお邪魔していた。
現在祖母は俺の母の弟つまりおじさんの家に住んでおり
家には俺以外誰もいない。
おじさんは俺がこの家にいてくれたほうが亡き祖父も喜ぶから
遠慮せずいてくれといわれている。
もちろん両親からは甘えるなと念をおされたが。
この場所は自然豊かな田舎だがオカルト話が数多くあり
その中にはパワースポット噂されている場所がいくつかある。
我ながらやることが女々しいことはわかっているのだが
俺は神頼みでも何か自分を変えるきっかけが欲しく
パワースポットと噂される神社にきていた。
神社をぐるっと一周してスマートフォンを確認しながら歩いていると
誰かに当たってしまった。
「あっすいません」
条件反射のように謝り相手を確認すると
ベージュのトレンチコートをスラっと着こなし
黒いサングラスをかけて目元がよくわからないが整った顔立ち
黒髪の髪の長い女だ。
「大丈夫よ。次は気をつけなさい」
そう言って興味なさげに俺の横を通り過ぎていく
俺も行こうとした時足元に指輪のようなものが落ちていた
さっきの女のものだろうか
俺は拾い上げて指輪を眺める。
真ん中に赤色の宝石が埋め込んであり
リングの周りには小さな文字が刻まれていた。
光に当てると赤色の宝石が透け角度によっては青ぽく見える
奥にはあまり見ない十二芒星が刻まれてる。
光の反射だろうか一瞬星の真ん中が光った気がした。
指輪にはあまり詳しくはないがかなり高そうだ。
これ売ったらいくらになるんだろうとよこしまな気持ちが軽く芽生えたが
頭を振りその気持ちを振り切り、先ほど後ろ歩いてったを女に声をかけた。
「あのー。指輪おとしましたよ」
そう言い指輪を高く上げる。女は早歩きで歩いたらしく割と離れていた。
女は俺の声に気づくと後ろを振り返り慌てて自分のポケットを確認している。
自分のとわかったのだろう俺に向かって走ってきた。
「それを捨てて!」
という声。
その時視界がゆがんだ。
地面と空が右と左が逆転しているようなたっていられない
その場で跪くこともできなく頭を強く殴られたような痛みが襲う。
意識が遠のいていく視界から女がサングラスを捨てて走ってくるのがぼんやりと見える。
何かを叫んでいるようだが声が聞こえない背中を後ろに引っ張られるような
世界から切り離されていく感覚が襲いそれを最後に目の前が真っ暗になった。