レール
運命の至る場所へ続くレール
生まれた時に鳴り響いたベル
「なにが使命だ」己に問いかける
ゆらゆらと揺れているのは
瞼を閉じた 君の顔
交わることなく
限りなく近づいて
必死に手を繋ぐだけ
精一杯の生命にたどりつける場所はどこにある?
応えは決まっているなんて 聞きたくないからやめて
切符はとっくになくした
捨てる勇気はなかったから
運命の至る場所へは そんなもの必要ないの
大音量でイヤホンを鳴かせてあげよう
僕の代わりに奴らに教えてあげなくちゃ
「ここにいるんだ」問い返す
ひらひらと舞い落ちる青い蝶は翔べずにいる
レールが続くことは 悲しいことではないのです
運命の至る場所へ
また僕は歩いてく