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ホラーメーカー  作者: 千厩万里
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前章  人類が -3



 さらに、左翼系政党が政権を取った折、死刑を廃止したのも拍車をかけた。終身刑と無期懲役のみで、たとえ100人殺しても死刑にはならないのだ。しかも終身刑囚でさえ、20年経過して更生したと判断されると、釈放される可能性があった。犯罪が一気に激増して、刑務所が足りなくなったためだ。刑務所もゴミ処理場と同じで、建てようとすると住民の反対運動に合う。ゴミ処理場の場合は、具体的な被害はなく、イメージの問題なのだが。刑務所の場合、周辺を暴力団員が頻繁にウロつく、という具体的な迷惑がある。近所をヤクザ者がウロついて、喜ぶ住民などいないのだ。




 凶悪犯で満杯になり、管理できなくなった刑務所は、無期懲役で模範囚の服役囚を釈放し始めた。囚人の数が管理の上限を超えると、暴動の可能性があるからだ。とくに移民の犯罪者は、その傾向が強かった。刑務所は、大人しい囚人から釈放するしか手がなかったのだ。



 だがこれは、猛烈な世間の反発を招いた。



 次の選挙で左派系政党は惨敗。4分の3が落選し、分裂して消滅した。





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