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少年は玉座から世界を見守る  作者: ナットレア
一章 イストへと降り立った神
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3 神の眷属の恩恵


「ほら、早く起きて」



 朝、俺を呼ぶ声で目を覚ます。こうして起こされるのは実に久しぶりだ。



「んあ?・・・ああ、イズモか。おはよう」


「はいおはよう。水は用意したから顔を洗ってリビングに来てね」


「ありがとう」



 朝一から美少女の顔を拝めるってのはいいものだな、男として。





 さて、今日からさっそく特訓が始まる。

 だがその前に今のステータスとスキルを確認しておこう。




シンク・カミヤ 18 人族(神族) 男

(レベル1)

ジョブ

 神の使徒

ユニークスキル 

 能力強奪

 神眼

マジック

 天賦の才(魔法)

 超回復

 無限収納

アーツ 

 天賦の才(武術)

アビリティ

 隠蔽

 言語理解

 強運

称号

 (神の眷属)




 流石に一日食べて寝ただけなら変わらないよな。

 スキルの説明を見ていこう。無限収納と同じようにタッチすれば説明が浮かぶみたいだ。




能力強奪

 一度以上スキルの発動を目にしたうえで所有者に接触してこのスキルを使うことによりユニークスキルを奪う。盗られた相手はユニークスキルを失う。接触は武具を経由しても可。全5回まで。


神眼――鑑定眼、千里眼、先見眼、真偽眼、複製眼、透視、暗視

 5つの魔眼と2種のアビリティの複合スキル。鑑定眼で見たステータスにはレベルが表記される。

 鑑定眼:視界にあるものを注視することで対象のステータスが見える。

 千里眼:(レベル×100)メートル先まで見通せる。

 先見眼:対象の一秒先の行動を見ることができる。

 真偽眼:対象が本物か偽物か、嘘か真かを判別する。

 複製眼:魔力を消費して素材、アイテム、魔道具を複製する。消費魔力は複製するものの重さ×1/100(kg)。

 透視:遮蔽物を透過して先を見ることができる。魔眼と併用可。

 暗視:暗い場所でも明るい場所と同じように見える。魔眼と併用可。


天賦の才(魔法)

 全ての属性に適性を持ち、あらゆるマジックを使用できる才能。才能故に開花できるかは本人次第。


超回復

 自然回復力を高める。病気にかからず、毒を無効化する。


無限収納

 無限に収納できるようになったアイテムボックス。状態保存を任意で設定できる。


天賦の才(武術)

 あらゆる武器を使いこなし、全てのアーツを使用できる才能。才能故に開花できるかは本人次第。


隠蔽

 他人に見られるステータスを変えられる。取得しているスキル、または下位スキルのみ表示できる。


言語理解

 あらゆる言語の読み書きができる。


強運

 かなり運が良くなる。


称号:神の眷属

 神の眷属に与えられる称号。レベルが上がりやすく、スキル取得に必要な経験量が減る。




 こんなところか。〈天賦の才〉は持ってるだけじゃ意味が無いみたいだ。まずはこれをものにするためにいっちょ頑張りますか。



 

 クルトさんに呼ばれて洞窟の入り口までやってきた。何をやるんだろう?



「まずはわしも持っているスキルをいくつか覚えてもらう。最初に覚えてもらうものは〈直感〉だ」



 〈直感〉か。そんなスキルもあるんだな。



「これを取得しなければ察知系スキルを覚えるのが難しいからな」



 そうか、スキルを利用したスキルの取得って方法もあるんだ。



「その辺りで適当に立って目を閉じろ。適当にわしが攻撃するから勘だけで避けるんだ」



 ふむ、その方法だと見○色の○気を思い出すよね。幻の副船長に目隠ししたまま殴られるやつ。でもあれはどっちかと言えば察知系スキルに入りそうだよな。




 ピロン♪


 始めてから大体二時間くらい経ったころ、何やら電子音が聞こえた。


 それを疑問に思った直後、体が勝手に動いた。



「ほぅ」



 動いた後に理解した。右後ろから何かが飛んでくると。



「もう習得したのか。もう倍くらいの時間がかかるかと思っていたのだが」



 どうやらこれが〈直感〉らしい。あの電子音はスキル習得の音なのか、レベルアップの音なのか。おそらくレベルアップの音だろう。これも〈直感〉かな。


 ステータスもレベル2になっていたし、アビリティのところに〈直感〉があった。なんか呆気ないな。これが称号〈神の眷属〉の恩恵か。



「早く終わったことだし次に行くとしよう。さっきも言った通り、〈直感〉があれば察知系スキルを習得しやすくなる。覚えておいたほうがいいものとして〈魔力察知〉〈気配察知〉〈熱源察知〉の3つがある」



 魔力察知はマジックトラップの発見、相手の魔力量の見極めなどに用いる。気配察知は物理トラップの発見、相手の位置の特定に、熱源察知は隠密を用いた相手の特定などに用いることができるらしい。



「まずは魔力察知から始めよう。向こうに六方法陣を敷いておいた。その中心に座ってさっきと同じように目を閉じろ。一定時間ごとに六か所のうち一か所から魔力が放出される。それがどこかを当て続けろ」



 簡単そうに言ってくれる。だが最初はできないのが当たり前。やってみましょうかね。

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