表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

恋の入れ物、どこにある?

作者:
掲載日:2014/11/18





覚えたことは脳に入れて。 食べた物は胃に入って。 筆記用具は筆箱へ。 ヘソクリは戸棚の奥へ。 財布は後ろポケット、スマホは左ポケット、煙草とライター胸ポケット。 右ポケットには…… 右手を入れてるかな?



色んなとこにある収納スペース。 それを上手く活用して僕は日々過ごしている。 でも一つだけ見つからない、僕の中の探し物がある。 そしてそれは、君と会うことでひょっこり顔を出す。





それは、トクンと音を鳴らす。 「おはようございます」そんな何気ない挨拶でも反応する。 左胸のあたりが激しく反応して、少し身体が火照ってくる。 なんだこれ? こんな物、僕はいつどこでなんのために入れておいたのかな? 全く覚えがありません。 でも、確かに『ここ』にある。 君を想うと顔を出す、そんな感覚が確かに存在してるんだ。



恋心なんでしょ。 恋心だから、心臓が反応しちゃうんでしょ。 多分心臓が、恋の入れ物なんでしょ。 しかしですね、そんな物を作った覚えはないんですよね…… 僕、いつの間にこんな物作ったのでしょうか? 今はこんな高鳴る心臓も、君と会う前はなかったわけですよ。 どうして突然、こんなの持つようになったかな?







それはきっと、君が僕に与えたからですね。何気無い会話、コロコロ変わる表情。 そんな君との日々が僕の恋の入れ物を満たしていったのでしょう。 結果、普段はどこにあるかも分からないくらい静かなくせに、君の前だと我先にと顔出してくるんだ。 そのせいで僕は君の前で情緒不安定、ひどく困ってます。










さて。ここで一つ相談なんだけど。 何事も入れたままでは意味はないと思うのです。 何処かに何かを入れておくのは、いつかそれを使うから、だと思うんですよ。 だからですね……









僕の恋を、出してもいいですか? もちろん君に向けてなんですが。 受け取ってもらえないと…… 僕もなかなか辛いんです。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ