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雨はまだ降っている。
「何か用・・・ですか」
「何もないと来ちゃ・・・ダメ?」
「いや、もう付き合ってるわけじゃないし。」
「付き合ってないと来ちゃだめなの?」
沈黙が続いた。完全に負けた。
確かに、相手が自分のことをトモダチだと思ってるかもしれないし。
特に何かあるわけでもないし、まあ良いか。お茶でもだそう。
「もう、新しい良い人できた?」
「まあ・・・ぼちぼち」
元恋人は、棚の上にあった写真を手に取った。
「この人?」
「ああ、そう。」
「ふーん。・・・いいな幸せそう」
「・・・そっちは?」
「・・・なんだろう。あなたと別れてからいろんな人と付き合ったんだけど、・・・長続きしなくて。あはは、おかしいでしょ?」
「そんなこと・・・ごめん」
なんだか申し訳なくなってしまった。
「まだ・・・好きなのかも。・・・君のこと」
そう言うと、相手は立ち上がった。
そのまっすぐな視線から目が逸らせなくなってしまった。
まさか・・・
と、思ったら不意に相手が笑った。
「あはは、うそ、嘘だよ」
嘘?ああなんだ。そうか、そうだよな
別れてほしいって言ってきたのも、あっちだし。
・・・なんだろう、この残念な感じは。
「そろそろ帰るね。雨も弱くなってきたし」
外を見ると、雨に激しさがなくなっていた。
「うん、何もお構いしないで」
「全然。突然来ちゃったし」
ガチャリとドアを開けた。
「じゃあ、また」
「うん。じゃあ」
2,3歩歩いたところで、元恋人が振り返った。
「お幸せに」と言いながらにっこりとほほ笑んだ。
その笑顔は、まるで太陽のようだった。
文才がなさすぎます・・・。すみません<(_ _)>