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村から始まる異世界王国誕生物語  作者: arandora
異世界でのチートは少年ではなく召喚生命体でした
9/16

8話地下の設備、温泉での女たち

「へー、あれだけの時間でここまで湧き出るもんなのか。これは少し厄介だな。」


 俺は広間に戻ってきてから、その感想をしみじみと言った感じで呟いた。


 あのミレイが封印されていた祭壇のフロアでの戦闘から今までの移動を合わせても時間にして良い時間有る無し。


 その間に湧き出た魔物の数は先ほどと同じ位の30~40程度。


 これは、0時間~1時間で30~、2時間~3時間で100~と言った感じに別れていると考えるか、魔素って奴がフロアに溜まり、その影響を受けた奴が再度復活して、この場に湧き出すかという物と考えた方が良さそうだ。


 なら、魔素って奴の制御装置が有るか無いかを探さないといけない。恐らく地下の施設にあるだろうが、これも行ってみないと分からない。


 まあ、取りあえず眼の前の魔物を倒すのが先決か。


 これはさっきの様に、加わったばかりのミレイにさせるか。


「ミレイ、一応順番だからここはお前に任せる。適当に始末して。それを美空でもガラムでも良いけど、固めて後の魔道具の素材に出来るようにしてね?」


「分かったわ。」


「はい!(ああ)」


「じゃあ、私の華麗な戦星魔法を久々に見せてあげる。まあ、この空のない洞窟内じゃ、威力も派手さも半減以下だけど、この位の魔物を倒すのに左程時間は掛からないわ。」


 ミレイはそう言うと、片手を上に上げ、その碧眼の目に火の色を宿す。


 更に上げた手に同じ色の魔法の魔法陣をだし・・


「【イフ】」


 そう短く唱えた。


 このイフとはマジカルアーツの火の精霊の星座を現わし、最低威力の場合は【イ】で発動。それからイフリートと5段階に分かれた威力になっている。


 なので、今ミレイが発した魔法は火の2段階目の威力の魔法。


 この様にミレイは自分の居た世界の精霊の星座の魔法を扱える魔法士だ。


 そして、その効果が・・・


「ぎゅあああ」


「ぢゅぎゅああああ」


 高が2段階目でフロアに湧き出た魔物が蒸発した。


 まあ、血液が・・・っと言う訳で魔物の材料は無事なのだが・・・


「ふ・この程度なら1段目でもよかったかしら?」


「まあ、そうだな。・・けど、その程度の魔力の放出は自然回復で直ぐだろう?・・そういや、旦那のエネルギーパックの使用済みの奴の電力もお前さんなら回復できるんじゃねえか?」


 俺はガラムの意見で、「そう言えば」と思いだし。


「ミレイ、出来るんならお願いできる?」


「そ、そそそんな事ならお安い御用よ!・・貸しなさい?」


 その言葉に従い俺はエネルギーパックを3つミレイに渡す。


 そして、威力を出し過ぎない様にする為か集中しているミレイを「綺麗だな~」と思いながら眺めていると、手に持ったエネルギーパックに小さく


「【ト】」


 という本当に小さい声での魔法を紡ぐ。


 しかし、その魔法でも、手から発した魔法陣からの電気はエネルギーパックに確実に蓄積され、簡単にパックのメモリは一杯になった。


「おおー、ありがと。ミレイ。これはミレイを連れて行くか美空にするか迷うね~?」


 俺のその発言に、黙ってないのが美空だ。


「な、そんな!幾らでもご奉仕しますから一緒に行きましょうよ!!」


「ふふふ・・見苦しいわよ、美空?貴女では電気は出せないでしょう?これも運命だから。諦めて私と交代なさい。」


「うううう・・」


 そんなやり取りを見ていた俺は、急に可笑しくなって、からかうのを止めた。


「あははは!冗談だよ、美空。さっきも言ったけど、美空にやって貰うのはミレイに出来ない情報収集だ。そして、ミレイにやって貰うのは美空に出来ない電力の発電や水源の確保に土壌工事。それぞれにしかできない役割なんだから、急に役割変更は無いよ。・・今の所はね?」


「今の所ってーと。やっぱり他の奴の封印も解けたら、持ち回り制になるって事か?」


 俺の発言にガラムが聞いてくる。


「うん。今はトルカ村だけなんだけど、後から治める土地が増えたら、それだけ手を掛けないと無理だから、って事。まあ、当分先だよ。だから、美空もそんなに落ち込まなくても良いよ?」


「本当ですか!!」


「ちょっと!どういう事よ!」


 俺の発言に嬉しがる美空と、悔しがるミレイ。


 だが、二人の様子がどうとかいう前に、それが一番効率がいいのは間違いない筈だ。


「どういう事も何も、言った通りだよ。それに、俺は全て考えて作戦を決めてるけど、実際に実行するときは君らにも最終確認はしてるでしょ?文句が有るならその確認の時に意見を言えば良いよ。もしかしたらその案を取るかもしれないしさ?」


「そうだけど・・ああ!もう!仕方ないわね。今回は美空に譲るわよ。・・その代り、次の機会が有れば私を一緒に連れて行きなさいよ?」


「それはその時の状況次第だね。もしかしたらガラムをお供にするかも知れないし。人数が増えれば3人ともって可能性もあるし。・・まあ、そんな話合いより、さっさと下に続く階段に行こうか?丁度すぐそこの階段でしょ。」


「ええ、そこですね。」


 俺が示した先を美空が肯定する。


 そうして改めて先を見ると、今出てきた穴の隣に小さな穴の階段が見える。


 恐らくあそこから地下に行けるのだろう。


 カリンは地下への階段は簡単に見つけられるように言っていたずだから、先ずは間違いない。


「じゃ、早速行くとしようか。」


 そうして、俺たちは地下へと降りて行った。




 ☆




 ザッザッザと土を擦る様な音を立てながら螺旋階段を降りて行く俺達。


 そして、そこから見える光景は以上だった。


 確かに魔物の種類は地上部と同じだが、その広さ、深さ故に湧きすぎて溜まりに溜まった魔物が、既に螺旋階段を半分ほどまで埋め尽くしていた。


「なあ、こいつ等蹴落としたらどうなるんだ?」


「それは・・恐らく下の魔物の群れに落ちて少しは減らせるでしょうけど・・後で見たくもない物を見せられそうで嫌ね。」


 ガラムに問いに美空が顔を顰めながら答える。


 確かに美空の言う通り、砕け散った肉片を見る事になるだろう。


 しかし、どちらにしても蹴落とさないと先には進めそうにない。


 なので、ここは美空にゆっくりと魔物を降ろして貰ってミレイに一撃で殲滅して貰うのがベストだろう。

 そう判断した俺は美空に一言。


「美空、頼める?」と、問いかけ


「はい。」と短い返答を貰って


「お願い。その次にミレイ、頼むね?」


「当然よ!」


 俺の短い問いかけにミレイは喜んで応えた。


 それからはあっという間の出来事だ。


 先ずは美空が魔物を風で纏めて降ろし、ミレイが戦星魔法を放つ。


「【イフリ】」


 今度の言霊は3段階目。


 しかし、ミレイの普通の戦星魔法士より優れた点は段階を経てもその範囲を調節できること。


 今回の場合は一体辺りの魔物の体内の血を蒸発させる範囲に留め、及ぼす範囲をその分フロア全体にする。

 幾ら広いフロアと言っても、地上の数キロ範囲の敵を殲滅できるミレイの魔法なら、この程度のフロアは逆に狭いとさえいえる程だ。


 そうして先ほど上でそうであったように、血液のみ蒸発した状態で転がる音を確認した俺達は、皆で美空に風魔法で降ろして貰う事にした。


「じゃあ、お願い。」


「はい。」




 ☆




 地下1階に降りてきた俺達は、先ず魔物の蒸発死体を美空に集めて貰らい、先ほどまでの材料(一応美空が風で移動させてきた)と合わせて同じ場所に固めて置いた。


 それから、ミレイの魔法が有るので気兼ねなしに闇魔法の訓練を俺がやっている間に美空が調べていた情報の魔道具を手分けして取に向かう。


 流石に広い所為でこのフロア内の全ての魔道具を取ってくるのに30分を要したのは意外だったが、それでも収穫はあった。


 形からよく解らなかった魔道具の一つが、魔法を使えない一般人でも使う事の出来る鑑定の魔道具だ。


 まあ、性能的には、そのままでは道具しか調べる事の出来ない中途半端な物だが、ここでもガラムとAIフォンの性能の高さが際立った。


 そう言うのも、先ずはAIパッドで魔道具のデータを取り込み、本体にて編集。その後そのデータを元にガラムが全く同じ形で、人間のデータまで見る事の出来る高性能モノクルを作り、更にAIフォンでその性能をコピーしてガラムに調整させる。


 そうして、全員分の高性能鑑定モノクルが完成した。


 しかも、今のここにある材料なら複製は幾らでも出来る様で、更にここを拠点に魔道具の開発をする展望が見えてきた。


 その鑑定魔道具以外でも、魔力は篭めなければならない為俺は使えないが、本物をカタログとしてホログラムにして見せて、効果を半分くらいにしたレプリカを作るという案も出る等、美味しい魔道具のサンプルが手に入った。


 それは以下の通り。


 円筒状の魔道具。


 効果は魔力を篭める事で自在に長さを変えるビーム放射型の魔剣。


 チャクラム型の投擲魔道具。


 効果は魔力を記憶させることで鞭のように手元に戻すことが可能なブーメラン魔道具。


 袋状の道具袋。


 効果は使用者の魔力依存の闇の属性魔道具。最高100種、1000個、10トン迄収納可能。ただし、生物は不可。

 これだけでも相当な収穫であり、何故カリンが見つけられなかったのかは、ひとえに情報収集能力の違いだろう。


 美空は風の魔法も使用し、風の入り込む隙間が有れば何処へでもナノサイズの式神を送り込める。


 逆にカリンは見た感じの様子しか分からないので、幾ら風の魔法が使えても、「なんでココに空間が有るの?」とだけしか分からない。


 その違いが式神による収集能力の差に繋がっているのだ。


「よし、こんな物かな?・・・旦那!?そっちの成果はどうだい?!」


「ま~だだよ!!流石に少しずつの進歩しかないとイライラして来るな。・・あ!ミレイ!?」


「な、何に?」


「ミレイの戦星魔法でも闇属性って有ったよね?」


「え、ええ。ハデスネス座の戦星魔法がその属性だけど?」


「なら、この材料一体分を残して皆魔法の中に収納して?」


「んん?練習は良いの?」


「だから、今の所の習熟度なら、一体分で十分なんだよ。俺もこれほど大変だとは思わなかった。回復させて貰ったエネルギーパックと他の全てを使っても、まだ足一本分と少ししか収納できないし、たった一つだけだし、当分は一体分で様子を見るよ。だから、美空には悪いけど、しばらく一体分の浮遊魔力は俺に貸しといてね?」


「え?と、当然です!私の魔力は啓太様の為の物なんですから。遠慮なく使ってください!」


「ははは・・ありがと。ってことだから、ミレイ。この余分な材料と、使わない魔道具は全部闇に収納しといて?」


「分かったわ。・・【ハデスネス】」


 ミレイが完璧な状態の闇の属性の魔法を発動した途端・・


 広い筈のフロア一杯に闇の空間が侵食し、ミレイに頼んだ材料を一瞬で飲み込んだ。


 それからもずっとその場に闇の空間は広がっている。


「・・・ちょっとミレイ?こんなにも凄かったっけ?ミレイの魔法って・・」


「・・ええ、それは私も不思議に思った所よ。・・ここの魔素の割合が異常に高い所為かしら?上ではそれ程気にもして無かったけど、ここでは明らかに濃い濃度の魔素が充満してる。魔法の威力が高いのはそう言う理由だと思うわ。美空もそうでしょ?」


「え?そうなの?」


「ええ、先程の探索でも、上の階の時とは比べ物に成らない位の負担の軽さを感じました。この原因を何処にでも持って行けるようになれば、色々と応用が利くかも知れません。」


 へー・・それ程か・・。


 しかも、何気に俺の次の研究テーマと重なってるし。・・・良いんじゃね?


「よし、それじゃあ、今度の俺の研究はこの迷宮で実験段階からやることにしよう。勿論、皆が揃ったら・・だけどな?」


 まあ、それは兎も角。


「ミレイ?そろそろいいよ?それと、消費したパックの補充を頼む。」


「OK♪【トール】」


 ミレイが無言で闇魔法を解除した後、今度も極小さな声で唱えたミレイの魔法が俺のパック全てのメーターを一杯にした。


「・・・流石だね」


「当たり前よ。扱いが楽になった分、微調整も利くようになったからね?なんなら、体の微調整も利くか、啓太自身で確かめてみる?」


 ミレイはそう言うと、美空と同じくらいの突起を反らし、少しだけ星法衣をズラして誘惑してきた。


 俺はその誘惑に苦笑しながら


「魅力的な提案だけど今は先を進もうか、美空の地図では地下5階の研究施設が最下層だけど、この分じゃあどの位の広さがあるか分からない。下手したら今日中に村へ帰れないかもしれないからね。・・良い魔道具が見つかれば良いけど。」


「まあ、それは運次第だな。・・っと、そこだな。ご丁寧にボタン式だ。これは明らかにこの迷宮に不釣り合いなもんだな。」


 ガラムが階段操作ボタンを押しながら言う。


 確かに、この世界の文明にこの迷宮が明らかにオーバーテクノロジーだ。


 まあ、あの村しか知らない俺にはまだはっきりしたことは分からないが・・


「では、材料も確保したことですし、行きましょう?」


「おう!」


 って事で、未知の地下2階へと降りていくことになった。





 ☆



 って事で意気揚々と階段を降りてきた俺達だが・・・


「あのー・・これって何の冗談ですか?」


「いえ・・これは冗談と言うより・・嫌がらせ?」


「いや・・お前ら女にはそうだが、男からしたらパラダイスだぞ?なあ、旦那?」


「・・お、・・おう・・」


 俺達が降りてきた先には、何故か温泉が広がって、しかも混浴でタオル厳禁の標識まで迄ある温泉街。


 しかも客は明らかに人間に似せた式神の男女。中には人型の魔物まで居た。


 確かに式神と分かっていても人間の男女が裸で温泉と言えば、自分たちも入りたいのが人の性だが、魔物まで一緒に居たのではのんびりも出来ない。


 例えそれが魔物に似せた式神であっても同じ事だ。


 なんで式神と分かるか?それはその魔物が入る温泉の順番を指示しているから、しかも間違えて入っていると途端に笑顔から怒った顔になって金棒が降ってくる。


 普段なら、女性はこんな温泉には入りたくないのだが・・・


「・・下に行く階段があそこだし、魔力の妨害障壁が張ってあるわね。ホント、何の嫌がらせかしら?」


「・・もう、こうなったら行くしかないですね。幸い、見られるのは魔物と式神と仲間内です。恥ずかしさは有りますが割り切れない事も有りません。・・ミレイ?」


 美空が覚悟を決めた後、ミレイにも促した。・・すると、観念したのか・・


「分かったわよ!覚悟決めたらいいんでしょ?もう!こうなったら自棄よ!」


 そう叫びながらミレイはその肢体を露わにした。


 召喚体とはいえ普通と同様の、否、普通でないからこその張りのある若々しく瑞瑞しい肉体に形の良い掌に収まる位の小ぶりな双丘、絶世の美女と言うのに相応しい整い過ぎた顔立ち。長年封印されていたからこその色白の肉体。黄金の金髪に湖の様に透き通るような瞳。


 幾ら自分の召喚体とは分かっていても、興奮は抑えられない俺は、思わず後ろから抱きしめていた。


「きゃっ!・・なんだ・・啓太か・・魔物かと思ったじゃない!触りたいなら言ってくれれば触らせるのに・・。」


「ミレイ?それは抜け駆けですよ?私も啓太様になら見せても何ら問題ないのですから。」


 そういいながら、美空もその艶やかな肢体を露わにする。


 ゲームの時と同じ様に体の起伏自体はミレイより少しだけ少ないが、スレンダーと言った体型が良く似合う、スラッとした体に、色白の体は男を欲情させるに十分な色香を放っている。


 そのミレイと同じような若く瑞瑞しい体に、日本人の大和撫子を思わせる整った綺麗な、可愛い顔を見れば、俺でなくても欲情するだろう。


「啓太様?私も見てくれていいですよ?さあ、どうぞ?あ、温泉に行ってしましょうか。」


 そう言って美空はミレイに対抗心を燃やす。


 おお!何か俺を巡って美少女が火花を散らしてる・・


 これは今夜にでも・・って今が昼か夜かも分かんねえ!!


 幾ら俺でも昼間っから抱くなんて色んな奴から殺される様なことはしたくないぞ!?


 そんな事考えてる間にも二人とも温泉の方に行ってるし・・


 おーい、俺を置いてくなー!!


「はは、旦那も大変だねー。俺は男だから心配いらんから、麗しのお姫様達と仲良く混浴を楽しんで来いよ。俺はゆっくりと温泉を楽しんだ後、下に行く階段で待ってるよ。・・じゃあな?」


「お、おう!頑張って男になるぜ!」


 俺はそう言いながら服を脱いで二人の傍に近寄る。


「あ、啓太様。覚悟決めたみたいですね?」


「ほら!啓太。男ならこういう時位リードしなさい!」


「おう!任せろ!」


 俺はもう自棄になっていた。


 そして、俺はそのまま温泉に二人の美少女と一緒に入ることになった。


 勿論、背中を洗い合ったり、体全体の洗い合いをした。


 その時思ったのが、二人の体の柔らかさ。


 もう、あれだけの強さを発揮するとは思えない位の華奢な体に柔らかい、弾力のある胸。


 その感触に、俺はしようと思っていた行為の事も忘れて堪能した。


 だって、仕方ないじゃないか。


 俺は自慢じゃ無いが、ヴァーチャル空間でしか美空たちと経験が無いんだ。


 美空たちはその時の感覚で解放的だが、俺はこんなに現実にしか思えない世界でやった事なんてないから、如何やって良いか分からなかったんだ!!


 その所為で俺が現実にしか感じられない美空やミレイの胸やお尻なんかを撫でたりするのに夢中になっても仕方ないのだ。


「もう、こういう時にちゃんと出来ないなんて、後でやるにも練習が要るんじゃないの?」


 ミレイが俺が胸を堂々と揉んでいるのも関係なしに文句を言っている。


「良いじゃないですか、ミレイ。啓太様も急には出来ませんよ。私は何時でも準備OKですよ?あ・・そこ・・気持ちいいですぅ~。」


 美空が不甲斐ない俺を慰める。


 その慰めが俺を惨めにするんだが・・・


「まあ、いいわ。地下の施設にキチンとした場所もあるだろうし。こんな美少女二人を前にして、何時までもヘッピリ腰な啓太でもないでしょう。それまで私も待つわ。」


 おお・・二人ともええ子達や・・


 触ってても気持ちいいし。触って貰ってても気持ちいいし。


「うう・・その時は頑張ります・・」


 俺はそう応えるのが精いっぱいだった。


「しかし、美空も服を着てると分からないけど、意外と大きいわね・・もっとペチャパイだと思ってたわ・。まあ?思ってたよりってだけで、ペチャパイには変わりないけどね?」


 ミレイが不意にそんな事を言った。


 しかし、ミレイはやけに美空に絡むな・・


 まあ、それよりは俺自身の問題の方が問題だが・・


 俺は肩を落としてその後も肩身の狭い思いで二人の間に挟まっていた。



 


 そして、お互い気持ちよく汗を流した処で、美空が何かに気付いた。


「・・・ふ~、??・・あ、啓太様、どうやら温泉街の時間の終わりみたいです。」


 美空がそう言って終わりを告げる。


 どうやら気持ちのいい時間は終了の様だ。


「あ、ほんとだ。・・案外気持ちよかったわね。これなら、また来ようかしら?」


 ミレイも最初は文句を言っていたのが、割り切った後は俺に色々としてくれた。


 本当に気持ちのいい時間だった。


「それはいいけど、もうそろそろ上がるよ?この下がどうなってるのか気になるし。」


「そうですね。」


「そうね。出ましょうか。」


 それから、俺たちはもう普通に一緒に服を着てから一緒にガラムの待つ下への階段の場所に向かった。


 そうして、4人が集まって再び下への、地下3階への螺旋階段を降るのだった。


 

啓太が少し羨ましいが、自分には経験が無いので詳しくは妄想で穴埋めしてください。

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