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旅人さんシリーズ

シロイロノヒ

作者: 風紙文
掲載日:2012/03/14

ある日、旅人が街に訪れると、その入り口で門番が、

「こんにちは旅人さん、今日この街ではある行事が行われているんですよ」

そう伝えてきた。

行事ですか、それはいったいどういうものですか? 旅人は首を傾げて訊ねると、

「行事と言っても…………ん?」

何か伝えようとした門番は、旅人を見て首を傾けてしまった。

どうしました? 旅人が訊ねる。

「えっと……すみません、旅人さん、貴方の性別を教えてもらえますか?」

門番がそう訊ねると、旅人は、


どちらに見えますか? と訊ね返した。





入り口を抜け、旅人は街の中を歩いていく。道が整えられ、自転車も走っている、中々文化の発達した街だ。

大通りなのか、一際広い道を歩いていると、旅人は多くの街人とすれ違った。

その中には、先ほど聞いた行事を行っている者達も見られる。

「はいコレ、この前のお返し」

「わぁ、ありがとう」

何をしてるかと言えば、男性が女性へ、何かプレゼントしているだけ。

だが、

「あ、あの人プレゼントしてるわよ!」

「今日の行事に忠実なのね! 行くわよ!」

その2人のところへ、新たに女性が数人現れ、

「アタシにも何か頂戴!」

「あたしにも!」

男性に対してプレゼントをねだり始めた。

「こ、これしかないよ」

男性が困ったように手を振っているその前を、旅人は横切った。

「あ! そこを行く人!」

それを見た男性は旅人を呼び止めた。

自分ですか? 旅人は立ち止まり振り返り男性とその回りにいる女性、いつの間にか更に増えた女性達を見た。

「アンタ、旅人さんか? この行事のことは聞いてるよな?」

はい、先ほど入り口で。旅人は首を縦に振った。

男性から女性へプレゼントを送る日、逆に女性から男性へプレゼントを要求してもいい日、とも聞きました。旅人が聞いた通りに答えると、

「なら…………ん?」

何か伝えようとした男性は、旅人を見て首を傾けてしまった。

どうしました? 旅人が訊ねる。

「えっと……すみません、旅人さん、貴方の性別を教えてもらえますか?」

男性がそう訊ねると、旅人は、


どちらに見えますか? と訊ね返した。





大通りを行くと、街の中心と思われる、大きな噴水のある広場へと旅人はたどり着いた。

そこでは、今日この街で行われている行事が、そこかしこで行われていた。

「さぁ! もう逃げられないよ!」

「おとなしく観念しなさい!」

「何かプレゼントを頂戴!」

「ひぃぃぃ!」

そこかしこで、男性が女性に、プレゼントをくれと攻められていた。

「そんなこと言ったって! さっき全部配り終えちゃったんだよ!」

「せめて何か買わせてよ!」

男性の悲しげな言葉と、女性の要求の言葉が入り交じる中で、旅人は噴水の近くまで歩いていき、肩にかけていた鞄を、わざと音を立てて地面に置いた。

何の音だ? 疑問に思った人達は音の発生源を見る中、旅人は鞄の中からシートを取り出して地面に引き、傘を取り出して背中に背負い噴水からの水を避け、様々な商品を、主にお菓子等の食べ物を取り出す。

最後に鞄を横にしてその上に腰かけると、旅人は旅商人としての商売を始めた。

「ちょうど良かった!」

「ナイスタイミングだよ旅人さん!」

始めるや否や、絡まれていた男性がこぞって集まり、お菓子を中心とした食べ物類を買い求めていく。

毎度ありがとうございます。旅人は男性一人一人にお礼を言った。

最後の一人に売ると、お菓子はに売りきれになってしまった。

「いやー、本当に助かったよ旅人さん」

これが自分の商売ですから、旅人が男性にそう言うと、

「でもアンタ…………ん?」

何か伝えようとした男性は、旅人を見て首を傾けてしまった。

どうしました? 旅人が訊ねる。

「えっと……すみません、旅人さん、貴方の性別を教えてもらえますか?」

男性がそう訊ねると、旅人は、


どちらに見えますか? と訊ね返した。


先月は何もできなかったので、今日こそは、と思い書いてみました。普通の行事とはかなり異なっていますが、そこは物語ですので、と。旅人さんが訪れる町は本当に多種多様ですね。

この中で最たる謎は、旅人さんのせいべつですね……

どちらにみえますか?


感想、及び一言、お待ちしています。


それでは、


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