表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生幼女吸血鬼異世界放浪記  作者: るうと280
48/51

第四十七話:悪魔将軍アスタロト

最強の四天王登場


ノア、ロザリア、ミリアを乗せた馬車は、荒野を抜け、ついに魔国の領域へと足を踏み入れた。周囲の空気は、濃密な闇の魔力に満たされており、ミリアの聖なる結界がなければ、人間には耐え難いほどの重圧だった。


その魔国の入り口で、ノアたちを待ち受けていたのは、魔王軍四天王第一席、悪魔将軍アスタロトだった。


アスタロトは、今までの野蛮な魔族とは一線を画していた。彼は、赤いスーツに黒いシャツという洗練された装いを纏い、尖った耳を持つ端正な顔には、モノクルが輝いていた。その眼は、強者としての余裕と、理知的な好奇心に満ちていた。


彼は、ノアの馬車の前に恭しく一礼した。その完璧な所作は、完璧執事たるアルベルトのその上をいっており、完璧の上に優雅であった。


「お初にお目にかかります、神祖ノア・ノストラヴァ様、私は悪魔将軍アスタロト。以後、おみしりおき願います。」


胸に手を当て、完璧な所作でお辞儀をした。


アスタロトは、ノアの正体を完全に把握した上で、敬意を払って接してきた。


ノアは、馬車の窓からアスタロトを見つめ、鉄扇を静かに広げた。


(洗練された魔力。理知的な判断力。そして、その優雅な立ち振る舞い。今までの下品な魔族とは比べ物になりませんわ)


それでも、ノアはアスタロトを脅威には感じなかった。アスタロトの放つ魔力は、確かに強大であったが、ノアの規格外の力と比較すれば、取るに足らないものだった。


ノアは、この場にいない、魔王城の奥深くにいる魔王の存在を感知してしまっていた。


(あの魔王の魔力……規格外ですわね。まるで、この世界そのものの闇の根源……彼の魔力に比べたら、あの悪魔アスタロトなど子犬に等しい)


魔王の圧倒的な存在感を前にしては、四天王第一席といえども、比較対象にすらならない。


しかし、ノアは、優雅に対応するのだと決めた。


礼儀には礼儀である。相手が敬意を持って接してきた以上、真の女王たるノアが、下品な振る舞いを見せるわけにはいかない。


ノアは、鉄扇を口元に当てたまま、冷たくも美しい笑みを浮かべた。


「ご丁寧な挨拶、恐悦至極。悪魔将軍アスタロト様。ですが、わたくしは急いでおりますの。ご用件がありましたら手短に済ませていただけますか?」


「くくく、まさかデイウォーカーの真祖にお目にかかれるとは。これは、魔王軍にとって最高の栄誉。神祖吸血にして、デイウォーカーたる、ノア様、そのお力、是非とも試させていただきますよ」


ノアは、アスタロトの試練と、その背後にある魔王の真意を探るため、女王としての威厳を持って対峙した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ