登場人物紹介
登場人物が増えてきましたので、一回整理します。
アデラ
元クラーク侯爵令嬢。父 (ダニエル) 、兄 (イーサン) 、姉 (ジェマ) に虐待されていた。婚約者だったブライアンに婚約破棄され、そのまま消息を絶つ。現在はマリアの魂と共存することで高度な魔術を操ることができ、その力を使って自分を虐げていた者たちに復讐をしている。新米文官アビー、女優アンヌマリー、貴族令息アルフレッド、侍女アビゲイルは全てアデラが変身した姿。
マリア
本名:小柴真理愛。五十年前に日本から召喚されてきた乙女ゲームのヒロイン。原作チートで魔術を呪文さえ唱えれば使うことができる。ゲーム通りに攻略対象たちを攻略するが、転生者だった悪役令嬢にざまあ返しされてヴァイオレットに魂を抜き取られる。現在はアデラの体の中で彼女と共存している。
【アデラとマリアの協力者】
ウィリアルド・ローデン
ローデン大公の次男。騎士団の副団長を務めているが、「大公子息」「公子」と呼ばれることが多い。マリアを断罪した悪役令嬢カーリーの記憶を持っている。その記憶の中でアデラのことを知り、彼女に惹かれるようになる。
ヴァイオレット
魔女。大体180歳くらい。見た目は40前後の美女。若いころから優秀な魔術師で、自身の魔術で若さを保っている。お金に目がないが人並みに情はあり、アデラの境遇に同情して復讐に協力する。他にもなんだかんだと人を助けており、世界中に彼女を恩人と慕う人間がいる。アデラに協力するためヴィオーラ・ライダー女男爵を名乗り、ローデン大公と結婚してウィリアルドの継母になっている。
【アデラの復讐対象(1)】
ブライアン王太子
ケンブリッジ王国の王太子。国王ルークの唯一の子。アデラの婚約者だったが優秀な彼女に劣等感を感じていた。アデラと婚約破棄し、伯爵令嬢のヘザーと婚約を結び直す。その後アデラは側妃にして自分や正妃の仕事をさせるつもりでいた。
ヘザー・エルスマン
伯爵令嬢。ブライアンの新しい婚約者。学園でアデラの悪評を広め、ブライアンと共に断罪して王太子の婚約者の地位を奪い取る。
レックス・ラムゼイ
ブライアンの元側近。次期宰相と目されていたが、アデラに仕事を押し付けてその功績を横取りしていた。
ミーノス
ブライアンの学友で、学園を卒業後は王太子専属の護衛騎士となる。ヘザーを恋い慕っており、彼女の言いなりになっている。アデラの断罪の時も、ヘザーに請われるままに嘘の証言をした。
イシドラ・エッシェンバッハ
公爵令嬢。母親は国王の妹で元王女。ミキハ公国の後継ぎの婚約者。そのため気位が高く、ブライアンの婚約者になったアデラを勝手にライバル視していた。
【アデラの復讐対象(2)】
ダニエル・クラーク
クラーク侯爵。アデラの父。妻ライラの死は娘のアデラのせいだと思い込み、彼女が赤ん坊の時から育児放棄・虐待をしてきた。表向きは亡妻を未だに愛している悲劇の侯爵を気取っているが、全てが明るみになる前から次女を虐待しているのではないかと疑う貴族は多かった。
イーサン・クラーク
アデラの兄。父からの影響でアデラに辛く当たっていた。アデラに存在そのものが罪だと幼いころから洗脳する。父や姉よりは俯瞰で物事を見れるが、アデラへの罪悪感は全く持っていない。
ジェマ・クラーク
アデラの姉。三兄妹の真ん中。家族以外には猫を被っているが、本性はヒステリックで暴力的。弱者を鞭で打つことが好き。母親の復讐というよりはストレス発散用サンドバッグとしてアデラを見ていた。
【その他の人物】
オーロラ・ファース
ファース伯爵の娘。兄スチュアートがジェマの婚約者。深窓の令嬢然とした可憐な容姿で、性格も見た目に違わず大人しい。その性格と幼いことでジェマの標的となり、一年もの間暴力を振るわれていた。家族との関係も良好とは言えず、ジェマが騎士団に捕らえられた後、家を飛び出してライダー女男爵の保護下に入る。
ゴロード・ローデン大公
ウィリアルドの父。王兄。人当たりがよく敵を作らず社交界を渡って来た。若いころは絶世の美男子で浮名を流しまくり、政略結婚の妻には五十歳を目前にして離縁状を叩きつけられてしまった。離婚後も前妻とはいい関係を保っている。ライダー女男爵 (ヴァイオレット) と再婚する。
オットー・ローデン
ウィリアルドの兄。脳が半分筋肉の弟とは違い文系人。一見穏やかな性格だが、豪放磊落な父と暴走しがちな弟の手綱をしっかりと握っている。
国王ルーク
ブライアンの父。頭脳明晰なアデラをブライアンの婚約者にする。
王妃カザリン
ブライアンの母。隣国から嫁いだ。長年病を患っており、あまり公の場には姿を現さない。




