知り合いが管理しているダンジョンに勇者と潜ってみる(後編)
荷車から荷物と資料を降ろし、中に入る準備を整えた魔王様と勇者様。今からダンジョンの整備作業に入ります。長くなったので切ったけど、2回で収まるかな?
荷車で持ってきた荷物を一通り、城の前で降ろし、資料と武器を装備した魔王様。そんな魔王様を見た勇者様は中に入りたくて仕方ないようである。
「準備できましたね、では入りましょう」
「荷物は私が持つから、地図と仕掛けに集中してほしい」
そういえば、渡す装備があったのを忘れていた。
「あ、勇者はこれ装備しておいて」
私はそういって、勇者に短銃を渡す。当然弾は装填済である。
「これって……」
「使い方は知ってるよね?」
「使い方はわかります」
「じゃあ問題ない。弾も一緒に渡しておくから」
手持ちの30ほどある弾から、10発程勇者に渡しておく。
「では、仕事しますか」
10個ほどある木箱から、先ほど開けた木箱ともう一つの木箱をもって中に入る。
正面玄関から入った城の中は、一切の照明が付いておらず、光は薄汚れた窓から差し込む太陽光のみと、昼間とは思えないほど暗く、いつどこから襲われてもおかしくないような雰囲気を漂わせていた。
「1つ目は、階段の裏ですね。ここには薬草だそうです」
2つ目の箱を開けると、薬草や薬や栄養ドリンクの類ではなく弓矢が入っていた。
「ねえ勇者、近所に、装備を入れる宝箱無い?」
勇者は必死に地図を見るが、この近くにはなさそうである
「魔王様、無いです。この辺はしょぼいやつばかりです」
仕方ないので、外に積んだ箱の山まで戻り、薬草や毒消しなどが入っている箱を探す。
そして、それをもって正面玄関まで戻ると、勇者が静かに罠にはまっていた。
「魔王様助けてください。」
入り口入ってすぐの罠は確か、宝箱を開けようとすると網が上から落ちてきて、動けなくなる奴だった。先に上の階の罠の本体にピンを刺して無効にしないとこうなるんだった。
そういえばこの地図、宝箱の場所はちゃんと書いてるのに、罠の種類と場所は書いていなかった……このことの説明忘れてた。
「少し待ってて、先に仕掛け全部止めてくる」
網に絡まった勇者は可哀そうだが、確かこれ、助けに来た仲間も含めて捕えるやつなので、もう2つあったはず。
今までの記憶を頼りに、玄関2階に上がり、2階の天井裏をのぞき込む。問題の罠が3連であるのが見えるが、手が届かない。天井板に乗ると穴が開くが、罠の安全プラグに手が届かない……こんな時に小柄でまあまあ力のある勇者は力になるのだが、今は使えないので別の天井板を外し、上半身全体を入れて、どうにか安全プラグを外せた。そしてそれを隣の穴にさす……この作業、狭いことを除けば簡単である。
ついでに隣の部屋の罠も解除しておく。使用人の部屋として使われていたらしいが、ここには薬草と短剣を置くようにとの指示があったはず。
罠の種類は、扉を開けた際に催眠ガスが噴き出す仕掛けが扉の上部に仕掛けられている。手元にある針金を、罠本体の安全ロックにさせば発動しなくなるので、わかりやすいが、普通に入ると絶対に食らうので、2階の通気口から入って、部屋の中に降りる。そして罠のトリガーにピンを刺すだけ。これでこの部屋の罠の解除はできた。そして正規の扉から外に出る。
「魔王様、これ絡まってて取れないです」
先ほどは網がかぶさっているだけだったが、網に完全に絡まっている。無駄に動かないようにと説明しておかないとこうなるのか……経験豊富な冒険者なら対応方法を知っているから平気だと思っていたが、今後は気を付けよう。
ところで網に絡まり、体の各部が強調され、どこか赤くなっている煽情的な女勇者が見ていて面白いものではあるが、早く解除しないと魔王様も先に進まなくなるので、網から救出することにする。
「ちょっとまってて……フリーダム・チャーム」
魔術の効果で、網が体からゆっくり離れる。この隙に外に出るのが定番の動きだが……
「アデレードさま、私、足に力入らなくなっちゃいました」
仕方ないので、網を私が外すことにする。細く白い手足に絡まった網をゆっくり外していく。痛いのか、それともくすぐったいのか、勇者の口から小さな声が漏れてくる。最後に頭と胴体にかぶさった網をどければ、罠の解除は完了だ。後はこの網を元の罠に戻さないといけないのだが、それは勇者に手伝ってもらおう。
「ほれ、外れたぞ」
「アデレードさま、立てないので肩貸していただけませんか?」
勇者、どうも腰が抜けてしまい、女の子座りから立てなくなった模様。これでは仕事にならないので、外で休憩してもらうことにする。身長が全く合わないので、しゃがんで肩を貸すことにしたが……
「ジュリアナ、立てそう?」
「むずかしいです、アデレード様」
「しかたないな……」
私はそういうと、勇者をお姫様抱っこの形で抱き上げ、そのまま外の荷車の座席まで連れて行った
「ジュリアナ、ここで待てる?」
「ここなら大丈夫そうです、アデレード様」
勇者の顔にはどこか恥ずかしさと達成感が現れていた。問題はこの後の仕事は全部私がやらないといけないことである。
勇者に適当な毛布をかぶせ、荷台に寝かしておく。
「アデレード様、一体何を……」
一応、彼女が短剣と短銃を装備しているかを服の上から確認する。きちんと言いつけ通りに装備しているようだ。
「ごめんなさいね、ちゃんと武器を持っているかを確認しようと」
「言われた通り、ちゃんと持っています」
「1時間したら戻ってくるから、それまでここで待っててください」
「力に慣れなくて、ごめんなさい」
彼女の肩に手を置き、励ましの言葉をかける
「大丈夫、戻ってきたらしっかり働いてもらうから、それまで休んでて」
そういって、もう1つの木箱を持ってもう一度城の中に飛び込む。
勇者の持っていた地図を確認すると、1階のすぐに行ける部分は、ほとんど消耗品といくつか剣などの景品的なものが配置されるくらいで、高そうな薬だったり、武器の類は殆どが地下と3階に集中しているようだ。
先に1階の見えている罠の解除を行って、それから勇者入れて2階から上を攻略しよう。うっかり発動させた罠は、設置場所が狭すぎて勇者が居ないと復旧できないし。
先に、勇者が踏んづけた罠の後ろにある宝箱に、薬草とか解毒剤を入れておく。これは簡単だ。
宝箱のふたを開け、物を入れて、閉めるだけ。管理の行き届いた屋内にあるお陰か、宝箱には錆や腐食がほとんど見られない。
洞窟内とか、沼地の真ん中にある宝箱なんかは、完全に錆びていて開かないなんてざらで、思わず鍵を破ろうとしたこともある。
次に、玄関隣にある部屋に入ってみる。先ほど催眠ガスが噴射する罠を解除した部屋である。この部屋には、大きなテーブルと部屋の周りに棚がある。恐らく会食か打ち合わせか何かに使われていただろう。
この部屋には宝箱が無いが、支給された品と地図を照らし合わせると、ここの棚に剣を入れておくことになっているが、既に入っていた。持ってきた剣と入っていた剣を比較すると、持ってきた物は、職人の1品物で、熱処理も丁寧にされておりかなり上等に感じる。一方のもともと入っていた物は、見た目は貴金属や宝石で装飾が施されていて豪華に見えるが、鞘から抜いた剣そのものは、材料も安い屑鉄で、特に表面に刃も付いておらず代わりに銀メッキしただけの安物である。せめて焼き入れくらいしても良いのにとは思うが。とりあえず入れ替えておこう。
この部屋には特に用がないので、玄関を挟んで反対の部屋に行ってみる。この部屋自体はまだ入っていない。地図を見ても、この部屋に別の場所から入るのは難しそうである。罠の一覧と、罠のマニュアルを突き合わせてみるが、この部屋に何の罠があるかがわからない。罠があるのは地図上も明白だが……さて、勇者が復活してから入ることにしよう。
1階にはもう3部屋ほどあるが、特に指示がないのでそのままにしておく。恐らく調理場と何かだろう。
先ほど上った階段をもう一度上がって、2階部分に上がる。地図では、何部屋かあるが、指示があるのは、会議室と……ほかの部屋には特に書かれていない。恐らく3階の大きいのは寝室、あとは執務室として使われていた部屋と、小さいのは使用人の部屋だろう。
2階の奥にある使用人の部屋1に先に入ってみる。部屋自体は小さく、ベッドとクローゼット、あとは小さな机が置かれている。不思議なのは、この部屋には罠の雰囲気が無いのと、今まで入った他の部屋と異なり妙に綺麗にされていて、そのまま寝ても快適そうであること。何というかどこぞのビジネスホテルチェーンみたいな感じである。指示書には、傷薬とか薬草をクローゼットに入れることとなっているので、指示通りに入れる。後は、この部屋を清掃することとなっているので、適当に魔術をかけて清掃しておく。後で理由は聞いておこう。
反対側の使用人の部屋2には、見た目は高そうな鎧を入れることとなっているので、そっちの部屋にも入ってみる。先ほどの部屋とは異なり、部屋の中は荒れており、先ほどの部屋とは対照的である。
恐らく宝箱を開けると発動する罠が仕掛けてあるので、慎重に部屋の中に入る。明らかに見えている罠の問題は置いておいて、雨漏りと湿気で床が腐って抜けそうであり、これだけでも2足歩行で重量が300lbs超えてくる私にとっては致命的な罠になっている。
慎重に梁が残っている部分を選びながら奥まで入り、宝箱に……手を伸ばさずに中から魔術で開ける。宝箱にかけられている罠は恐らく、外からラッチを外すと作動するもので、中から開けたり、鍵の機構をいじって外す分には作動しないものと推測される。私はいつから盗賊のまねごとをするようになったのだろうか。
よくよく見なくても、宝箱の手前の床は腐って抜けており、ここに乗ったら多分地下室まで落ちるやつである。慎重に宝箱に鎧を投げ込み、これまた梁を折らないように慎重に廊下に戻る。投げ込んだ衝撃で宝箱の蓋が閉まった。
後は最上階に上がって、ダンジョンの主に報酬を渡して一旦終わりである。主といっても雇われ店長みたいなもので、報酬がしょぼいと逃げるらしい。地下室は狭すぎて入れないうえに
中を回ると危険が多いので、屋上から降りることにする。一旦入り口から出て、外に回る。中と違って空間が広い外なら飛べるので、腐った床板に阻まれることなく上の階にアプローチできて安全である。
中なら飛べそうな程に広い玄関から外に出ると、逆に中に入ろうとしている勇者と出くわした。
「魔王様、気分も良くなったのでご一緒させてください。」
計画変更である。先ほど入れなかった部屋に勇者を送り込んで、罠を解除してもらおう。
「ありがとう、助かるよ。」
一旦勇者を連れて、城の中に戻り、最初に入れなかった部屋に入ることにする。
「勇者に頼みたいことがあるのだが、いいかな?」
「魔王様のお力になれるのであれば、何なりと」
「2階の廊下の通気口から、この部屋に入って、罠を解除してほしい」
「私にできますかね……」
「大丈夫、視界を共有する魔道具渡すから、私がそれ見ながら指示を出す」
「わかりました」
最近この子、大分私に従順になってきているけど、色々大丈夫だろうか?特に元居たところに帰ることを考えるとかなりアレな気がする。
中に戻り、2階の廊下に上がる。この辺りまでは床板が無事なので安心して歩ける。問題の部屋の通気口に手をかけ、通気口を外す。反対の部屋と異なり、私の体をねじ込めるほど大きくないのが不思議ではある。
「勇者、お願いします」
視界を共有するための指輪を渡して、勇者の左手中指に着ける。私が付ける受け側には赤い宝石が付いており、勇者に渡した側には青い宝石が付いている。いつ触っても思うが、人間の手というものは細く、少し間違えると折ってしまいそうな感覚を受ける。実際には想像よりも頑丈だし、見た目以上の力を出せるので、神秘的なものある。
「あの……魔王様?いつまで私の手を握っているのでしょうか?」
「ああ済まない」
勇者の手を離し、自分の手に赤い宝石のついた指輪を左手に付ける。
なるほど、つけた側の目で見ているものをこっちにも投影するような形なのか。初めて知ったが、人間の目で見える物は限られている……だから魔族には見えている罠にはまるのか。
「じゃあ、勇者、入れますよ」
「行ってきます」
私はそう言うと、勇者を小さな通気口に押し込む。落下しないように、魔力で引っ張るが、それでも逆さに落ちてしまうことは避けられない。
「おーい、着地できた?」
「ダメです。覗かないでください。準備ができたら教えるので」
通気口から聞いてみると、想定外の答えが返ってきた。とりあえずケガはしてなさそうである。
「とりあえず不用意に動かないように。特に扉に近づこうとするのは禁止」
「わかりました。で何すればよいですか?」
「とりあえず今立っている場所から全体を見せてくれ。」
「わかりました」
人間の見え方だと、遠赤外線とかX線の領域までは見えないから不便であるが、罠がありそうな位置は見える。予想通り、入り口の扉から入ってきた者に向けて刃物を飛ばす罠があるようである。
「じゃあ、今いる場所から後ろの壁を伝って、今向いている側からみて右の壁に行ってほしい」
「わかりました」
罠の仕様一覧を確認すると……特定の場所に入るとナイフとかが飛んでくる奴じゃないか。基本的に本体の近くに検知範囲はないので、安心して処理できる。
「魔王様、指示された場所に来ました。後ろに大きなロッカーみたいなものがありますが、これはいったい?」
「それが罠の本体。扉を開けるとナイフが発射されるから、扉を開けずにロッカーの側面の穴に長い棒を入れて。それで安全装置になるから」
「やってみます」
都合よく木の枝が落ちており、木の枝を側面の穴に挿入した。特に音はしないが、奥まで入ったようである。
「入れました。これで大丈夫でしょうか?」
「大丈夫。ずっと見てたから、ありがとう。ジュリアナ」
勇者の目を通して見ても特に罠は見つからず、初めに覗いた際も1つだけだったので、これで全部である。
通気口の蓋を元に戻し、1階の入り口から部屋の中に入る。もし罠の解除に失敗していたら、死ぬことになると思う。運命の瞬間、扉を開け、部屋の奥まで入っていく……途中で何かを踏んだ感触はあったが、特に何も起きなかった。
「魔王様、やりました。私でも罠の解除できました」
「偉いぞジュリアナ。」
そう言いながら、勇者の頭をなでる。この娘、あまり褒められる経験が無いのだろうか?
「じゃあ、物の補給をお願いする。この部屋だと、魔道具だね」
「魔王様、了解です」
やる気に満ち溢れた勇者が、この部屋の棚や宝箱に色々物を詰めている。終わったらダンジョンの管理人に挨拶するか……いやその前にちょっとダンジョンっぽいもの見せるか。
「そうだジュリアナ、地下室行ってみる?」
「地下室には何があるのでしょうか?」
「このダンジョンで冒険者が落としていった装備とかお金が落ちてる。」
「行きます」
「でも持って帰れないから、そのまま管理人に渡すだけだよ」
「構いません。行きましょう」
勇者の熱意に押され、城の地下室に入っていく。見えないので松明を炊くと、炎が揺らめいて空気の流れがあるのが目でも見える。
この城の地下室は、半分が地下牢、もう半分が兵士の詰め所として使用されていたようであるが、いまやどちらも、上の階から落ちてきた者がたどり着く場所となっている。
「魔王様、城の地下ってこうなっているものなのですね……」
「私の城が珍しい作りをしているだけ。この作り自体は中くらいの貴族が立てた城としては普通」
「そうなんですね……しかし、何も落ちてませんね」
「もう回収された後かもしれない。もどろうか、ジュリアナ」
「はい」
そう言って、城の外に出る。そこで今日搬入した物の片づけを行い、その後に今日最後の仕事を行う。
「ねえジュリアナ、最後にダンジョンマスターに報告があるから、報告だけして帰ろう」
「はい」
私はそう言うと、勇者を抱き上げ、飛び上がる準備をした。
「魔王様、いったい何を」
「今から飛ぶから、しっかりつかまって」
そう言うと同時に地面をけり、大きな翼を広げて飛び立つ。この城の上階であれば、屋上に降りてから下の階に降りる方が安全である。一旦軽く上昇してから、降下地点を探す。予定通り屋上が広くて頑丈なので屋上に降りることにする。
「ジュリアナ、このまま着地するから、しっかりつかまって」
「さっきから振り落とされないように必死よ」
そんな意見を無視するように、いつもよりも大分ハードな着地をしてしまった。屋上はギリギリ耐えきれたようだ。
「勇者、もう大丈夫」
「私はすでに大丈夫じゃないのだけれど……うぇ吐きそう」
本日2度目の可哀そうなことをしてしまったが、挨拶すれば終わりなのでそのまま階段を下りて向かうこととする。
3階の状態は悪くないようで、床もしっかりしている。そして建物の真ん中にあるのがダンジョンマスターの部屋だ。ノックをして、中に入ることにする
「失礼します。こちらこのダンジョンの管理者の方で」
「その通りだ」
「紹介遅れました。私、委託を受けてこちらの整備をしているアデレードと申します。こちらは助手のジュリアナになります」
「私はモルグリム。闇系の魔術を扱うダンジョンマスターよ」
ダンジョンマスター見た目としては、角と短い髪の毛は紫で、着ている服もラバースーツみたいな光沢があってボディーのラインが出ている服を着た、美女に分類される魔族である
「よろしくお願いいたしますモルグリム様。単刀直入に話すと、これが今月の報酬です」
アデレードが、モルグリムに銀貨が数百枚入った袋を渡す。モルグリムは中を見ることもせずに、我々にこんなことを聞いてきた。
「アデレードが連れているその娘、私が頂いても良いか?」
「絶対に渡さない。これは私の元でやる仕事の契約が残っている」
「それじゃ残念。」
「では、モルグリム様失礼します」
そういって、我々は城を後にした。
「ねえジュリアナ、たまにはこの荷車、あなたが引かない?」
「行は魔王様でしたものね……いいですよ」
行きとは異なり、荷物もだいぶ減らしており、また下りが多いので、勇者に荷車を引いてもらうことにした。
「ねえ魔王様、もしあの時モルグリム様が引かなかったらどうするつもりでした?」
「勇者君、それを聞いてしましますか?結果から言うと、私とあなたでモルグリムの首を取ることになってたでしょうね」
「そうですか……うれしいです」
「魔王様、戻った後の夕食どうします?」
「勇者がいいなら、うちに来る?」
「仲間も連れて行っていいですか?」
「もちろん」
そんなたわいのない会話をしながら、荷車は夕日の中、山道を淡々と下りてゆく。
一人の時間が長いと面白くない。これは創作でもお酒の場でも同じなようです