7. アルバイト
俺は働く事を断った理由の一つに俺が日本語しか話せないと理由があった。だが、この国でもどうやら公用語は日本語らしい。ヨーロッパでそういう国があるとは知らなかった... いや、ここは本当にヨーロッパなのだろうか?俺の記憶が正しければEU連合王国は各全体の教育は充実してて世界の七大国家についてなら知っていると思うし。
まぁそれはさておき日本語が公用語であり俺はとても助かっていた。マークさんの御古の服を借り俺は今日からこのベーカリーでの仕事が始まることになった。
あれからマークさんとジェイダにニホンや俺が知る限りのヨーロッパの国々について聞いて見たが知らんの一点張りだった。そんなにこの周辺は世界情勢の教育が成り立っていないのか?まぁ日本も政府から隠されてる事は多いらしいが。
っと、一旦俺は糸口を掴むまでここでの生活基盤を強固なものにするためバイトに力を入れることにした。
...思ってみれば俺バイトすんの初めてだ。異国の地で初バイトなんだか緊張して来た...
「おい、キョガこれを運んでくれ!」
「はい!」
俺は正直パン屋のバイトと言われて何を考えていたのだろうか?なぜか、接客系のものを想像して上手く人と接せるかどうかそわそわしてた。
だが、実際は結構ヘビーなもので内容は朝早くからの裏での素材の準備と運搬、マークさんがパンを焼いてる間は表の準備。焼き終えた後は、次の準備といらなくなった器具の洗浄、片付け。
今日は初日でまだだが給金を10%ポーション代へと行き残りは自由に使っていいらしい。
何よりもいいのは朝と昼過ぎに店を開けるらしいが朝が一番忙しいらしくその時に俺が手伝いをしているそして、その後は自由と言われた。
ちなみにこのバイトは住み込みの夜ご飯付き!
なんか、仕事を始めた頃は辛いの一言だったが改めて思うと超好条件だな...
まぁこの超好条件には多分マークさんの勘違いがあるけどここは言わぬが花!無理に問いただすことはない!
っと、そうこうしてるうちに朝の俺の仕事は終わった。
「お疲れ様ですキョガさん!」
そうして、濡れたタオルをくれたのはジェイダだった。
「ありがとうございます!」
受け取って俺は顔を拭いた。あとの時間どうしよう?教材もないし勉強ができる訳でもない。なんなら学校行かなかったら単位取れなくて浪人することに...
あれ?やばいんじゃない???早く帰る手掛かり探さないと!
そう思いながら俺は顔をしかめた。
「あらあら、本当にお疲れ様です」
とても温かい目でそう言ってきた。