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2. 始まりの街(プロローグ)②

「お前も黒澤先生の授業で睡魔が襲うとは運がないな。しかも、授業が終わる少し前にな」

ニヤニヤしながら宮本が言ってきた。こいつは時々めんどくさいがさっきのように普通にいいやくではあるんだよな。

「って、あれ?次の授業ってなんだっけ?」

「おい、翔馬忘れたのか?水曜の六時間目といえば... あっ、そっかお前苦手だったもんな『実戦』は」




「ファイアーアロー!」

「アイスウォーッ、ガッ?!」

「竜也ダウン中野の勝ち!」


そう改めて言おう、この異能であふれた世界は実力主義。それはある一部の場に限ったことではない。

この学校という組織にもその影響は大きく出ていて授業で週に何度か異能を使い戦闘や訓練をする通称『実戦』この授業は結構生徒の間では人気だが俺みたいな弱者にとっては苦痛でしかない。


「次、虚賀と内田お前らの番だ」

「あ、あの先生自分はパスで自主練してちゃダメですか?」

「あぁまぁいーだろ、よし内田お前は宮本とやれ」


俺はこうやって毎日のらりくらりと高校生活を送っていた。

人生とはなんだろうか、そう思うことが最近多くなって来た、自分には夢があるだがそれに釣り合うだけの自分の実力がない。

まぁよく学生時代にあるあれだ。


そろそろ俺の能力が気になるところだろう。この世は実力主義だから俺は落ちこぼれ呼ばれりされているが実際悪い能力ではない、何なら便利な能力である。

俺の能力は{【ユニーク】空間(ディメンション)指揮者(コンダクター)}。

内容は簡単に言えば長距離のテレポート能力である。

学校に遅刻しそうな時や多少の買い物の荷物などでは非常に便利である。

だが、残念ながら戦闘向きかといえばそうではない。ちなみに名前は中二病で有名な異能研究員共が付けたものだ。


ちなみにユニークと言うのは類似能力がないまたは、ある特殊な特徴があるものを指す。俺の場合は後者だ。ユニークと名前は良さそうだが稀な能力ってだけで強いとは限らない。なんなら、珍しいがゆえにトレーニング方が確立してなく力を鍛えるのが難しい。

他にもある程度類似能力がある【コモン】や一般的に強い能力、上位互換と呼ばれる【アドバンス】他にも様々あるが俺もいまいち分からん。


今日も俺ののらりくらりの学校生活は終わった。勉強もできるわけではなく授業中もよく寝る、異能も珍しいだけで戦闘向きとは言えない。現状への不満を抱え、将来への不安もあった。


俺はこの時は知らなかったのだ。

この”将来”への不安はただの杞憂であったことを。明日への不安すらももう悩む必要がなくなることを...

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