第四話 魔王に謁見。3つの条件
駄文ですが投稿しました!
何事よろしくお願いいたします。
地下牢の騒動を起こしてしまった大輝は駆けつけた兵士たちに縄できつく縛られ足には鉄球を付けられたがあまり抵抗せずに哀れにも”事故”で吹き飛ばしてしまったスケルトンのブドーの残骸を見てただ呆然と見ていた。
そしてそのまま地下牢から魔王の王宮に連行された。
前回の勇者達の襲撃を受けて半壊状態だが修繕とか入りなんとか王宮として形式が整っている状態であった。
「あの阿呆‥また騒動を起こしやがって‥!!魔王様!我慢できません!あやつめを殺してアンデットにして最前線か冒険者共に戦わせましょう!」
「レベス落ち着いて!本当に貴方らしくないわ!!」
ここ数日で地下牢で騒ぎを起こしている大輝に対して魔王軍参謀レベス・アルブレヒトは完全に憤慨しており、エルフでありながら魔王軍の中でも指折りの魔法使いでもあり信頼が厚いエィミー・エンリケスが必死になって諌めていた。
「レベスよエィミーの言う通り落ち着け‥」
「し、しかし‥!」
「そろそろ‥‥あやつも根を上げるだろう。それにもしも我の誘いを断ったら‥その時は我の力を見せつけ、それでも断ったら‥洗脳する‥!」
王座に座りながら魔王は笑みを浮かべた。それも邪悪のような黒い笑みを浮べていると扉の近くにいた王宮の使用人【獣人】が小走りをしながら玉座の手前の階段前で跪いた。
「申し上げます。」
「なんだ。」
「地下牢から転移者を連行してきました。」
「よし通せ。」
「はっ。承知しました。」
と魔王はそう告げると使用人はすぐに立ち上がり扉に向かって小走りを走り王宮の扉に近づき数人の同じ使用人達が扉を開かれた。
開いた扉からは武装した兵士達がジャラジャラと鎖鉄球を引きずる音を鳴らしながら異世界の者大輝をの連行してきた。
王座の前の着くと兵士達は立ちどまり前にいる兵士たちが異世界の者と魔王の視線を塞がないように横に並んだそうまるで凹形陣のような態勢とった。
そして兵士たちの両脇にはレベス、エイミーの二人を固めた。
仮に大輝が何かしら動いたらすぐさまに囲むようにする態勢をとった。
「‥異世界の者よ‥いやダイキだったな。貴様ここ数日我が城で暴れて入るようだなぁ‥。」
「‥‥‥。」
「我がいない二日目前には独房にて数年前以前我が国で不法を犯して捕らえ処刑した商人が隠していた魔法アイテム"賢者のオカリナ"を見つけそれを吹いて危うくこの城を破壊しようとした。」
「‥‥」
魔王は続ける。
「さらに先程ではなんでも魔法を使ったとか?一体どのような魔法を使った?‥城が揺れたぞ?」
「‥‥炎の魔法ファイヤーをつこうた。」
「貴様‥!またしても魔王様に対してなんたる口答えをー」
レベスは主である魔王に対する大輝の反応に憤慨した。
「よい‥レベス下がれ。そうか‥‥初歩中の初歩の炎の魔法をな‥エィミーはどう思う?」
「はっ。恐らく転移者のダイキが持っている魔力が魔王様が与えし"漆黒の腕輪"に増幅して力を増したのだと思われます。その力はそこらの者たちよりも比べようもありません。さらに鍛錬をすれば我が魔王軍の戦力の一つになると思われます。」
「うむ‥‥聞いたかダイキ?お前はこの我が腹心のエィミーにここまで評価されておる。この者は嘘は言わぬ。」
エィミーの言葉に魔王は微笑む。
「‥‥。」
大輝は何も言わぬ。
「‥どうだろダイキよ‥我が魔王軍に入らぬか?」
「‥‥‥」
大輝は目を閉じて無表情‥。
「もちろんタダとは言わん。そう相応の望みを叶えてやる富か?力か?土地か?女か?」
「‥‥!‥ハッ!」
最後の女という言葉に反応した大輝だが我に返り首を横に振った‥。
「なんだ‥ん?いらぬのか?‥それとも我の申し出を断るのか‥。」
声が急に冷徹となり魔王の気が殺気に変わった。
手に入らない人材ならばいっそのことけじめとして殺らねばならぬという状況に変わった。
門の近くにいる使用人、その場にいる兵士と二人の腹心が魔王がとうとう本気になったと確信した。
これは誰にも止められないと思った‥が。
「ほなら3つの条件を叶えてくれたら俺は魔王軍に入りまっせ。」
大輝の恐れ知らずでもあり意外な返答に魔王以外の者たちは驚いた。むしろ全然恐怖を感じていない様子である。
「ほほぅ‥なら申してみよ。ただし変な願いは受け入れんぞ。」
「1つは‥先程のわいの魔法で吹き飛ばしたブドー‥いやスケルトンを蘇らせて欲しいんや!あんた魔王やろ?それくらいなら出来るやろ?」
「‥‥ん?スケルトン?あのスケルトンか?‥‥お前の1つ目の願いはそれか?」
意外な回答に驚く魔王。
最弱であるアンデットのスケルトンを蘇らせて欲しいという願いに驚いた。
「あのスケルトン‥いやブドーは俺に取って大事な話し相手やった‥たった数日でも世話になった‥それなのに俺はブドーを吹き飛ばしてしまったんや‥頼んます!あいつを蘇らせて欲しいんや!」
大輝はそう言うとその場で頭を下げた。
「‥‥分かった。アンデットの元締めでもあるリッチとネクロマンサーに聞いてみよう‥それで2つ目は?」
「2つは個人的なことなんやけども‥‥風呂に入らせてほしいんや‥。」
「ふ、風呂?」
「そう風呂ですわ!流石に5日以上入らんと流石に臭くてたまらんくて‥。出来れば毎日‥!そう着替え付きで!」
意外な返答にさらに驚く魔王と側近達。
「‥‥分かった早速用意させよう。それで3つ目は?」
「3つ目は‥‥わいに役職をください。」
「役職?‥‥地位のことか?」
「はい。流石に明確な地位がないとやってはいけんと思うんで‥。」
「それは‥願ってもいいがしかしず一度側近達とと会合してから改めてそれなりの地位の役職を与えることを約束しよう。」
「おおきに。おおきにやで魔王様!」
大輝は3つの条件を魔王が了承したことに喜んだ
「そうかそうか喜んでくれたか‥ならば契約は成立だなそしてお前‥不敬だぞ?」
「えっ?」
その瞬間‥魔王が大輝に手を向けた瞬間に右手の黒い腕輪が黒く光ったその途端
「‥?‥!!!‥イダッタダダッ!!」
大輝が右腕を抑え悶えた‥まるで何かに締めつけられ圧迫されているような激痛が走りさらに全身にも痛みが回ってきた‥。
「良いかダイキよ。本日からお前は我が魔王軍に入る今後そのような言動を口にしたら‥このように罰を与えるそして我らを裏切り事をしたら‥死を与えると思え。」
魔王は今まで大輝の軽口のような発言に我慢を限界に達していた模様であった。
「‥‥わ、分かりました!魔王様!‥‥どうかお許し‥を!」
「よし‥。」
「‥はっ‥!はっ‥!!」
と言うと魔王は手を下ろした。その瞬間激痛が治まった。
「おい。縄と鎖を解いてやれ‥‥。」
「「はっ!」」
魔王は兵士たちに命じて縄と鎖を解くように命じた。
息が荒くなっている大輝の目の前に玉座から魔王が降りて近くによると。
「我らの為に頼むぞ‥ダイキ。」
と肩に手を置いてそう言った。
「期待に応えて見せるで‥じゃなくて‥見せます魔王ー」
と言うとした途端
「魔王様に至急伝令!伝令でございます!」
扉の外から伝令の兵士の声が聞こえた。
「どうした?早く扉を開けさせよ!」
魔王はすぐに大輝の肩から手を離し使用人に命じて扉を開けさせた。
伝令の兵士は喜々とした表情を浮かべながら魔王に近づき跪いた。
「何事だ!」
「申し上げます!第一王子アドルフォ様今先程お城にご帰還なされました!!」
次回
第一王子アドルフォの登場‥そして〇〇〇〇が登場。