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第十二話 大輝初任務 回想と出会い

今回は長いです。そして駄文です。

呼び込みの依頼の達成した冒険者【雑用】野上大輝は深夜まで働き閉店前のギルドに依頼料を受理をしてそのまま向かったあと自分が現在住んでいる宿【英雄砦】に向かった。名前は勇ましいのだが実際に宿の外観、内観が古びており、更に土地が宿泊街の端っこにあり、下手したら古びた空き家と勘違いされそうな宿である。


「おっさん〜ただいま〜。」

扉を開け蚊が泣くような静かな声を言うと、ホールが薄が明るい。そしてホールに響くいびきが聞こえる。

受け付けの安楽椅子に座っていてここの宿のオーナーで主人の白髪頭が目立つボブか空き瓶を抱きしめながら熟睡していた。よく見ると受け付け台にも数本の空き瓶が転がっていた。


「‥風邪ひくぞ。いい年なんだから」

と大輝は呆れながらも受け付け台に近づき本日の宿泊代の銅貨15枚を置いて二階にある自分の部屋に向かった。

部屋の鍵を開けると一人用の部屋、部屋は当然のように狭くあるのはベットと机、そして防犯対策か貴重品を仕舞う金庫がある簡素で簡易的な部屋であった。


大輝は机にバックを置きベットに寝っ転がり衣服を脱ぎ天井を見上げた。天井は長年の劣化により染みだらけ。


「‥‥やっぱり引き受けるんじゃなかったわ。この任務。」

と天井を見上げながら呪詛的な独り言を言ってあの日の事を思い出しながら疲れがあるのかそのまま目を閉じた眠りの世界についた。


ーーーー


それはカレリに赴く前、野上大輝の最終訓練日の当日。

野上大輝は魔王第一王子アドルフォに急に呼び出しを受けた。今度は前回の執務室ではなく私室に呼び出されていた。


「殿下には拝謁いたします。」

部屋に入ると同時にソファーに座っている殿下に向かってその場に跪いた。‥少し冷や汗をかいて


「ダイキかよく来たな。まずは…そのソファーに座れ。」

殿下はそう言うと自分の対面のソファーに座るように大輝に命じた。

「はっ。…失礼致します。」

大輝は命じられると直ぐにソファーの前に立ち一度殿下に礼をして座った。部屋はそんなに暑くないのに何故か大輝から滂沱‥汗が流れていた。


「ダイキよエイミーから聞いたぞ‥なかなか見所はあるり素晴らしい戦力となるとな。」


「あ、ありがたき御言葉‥。全ては帝国のたー」

殿下はにこやかに笑うが大輝は言葉に詰む。そして顔色が悪くなる一方


「だかしかし‥‥お前のその分粗暴と奇行が目立つという部下からの報告が多数取り上げられている。」

殿下の言葉はまるで冷たくそして少し怒気が見え隠れしている。


「まず‥お前が修行中魔王軍の練兵場の設備を大半を壊した。」

それは練兵場で師匠のエイミーに本気を見せろと言われ大輝がすべての力を出し切ったら何故か練兵場と設備がいつの間に吹き飛んだ。。エイミーからも本気を見せろと言ったが限度があると叱られた。現在魔王軍練兵場の設備修復中


「次に"迷いの森"で捕えた魔獣ジャイアント・ボアをゴブリンたちと一緒に狩ったそれは良い‥しかしその後に火の魔法使用して森に引火して火災‥結果迷いの森の3/1が焼け野原になった。おかけでそこに住む魔族たちから苦情の報告が相次いだ‥。この忙しい時に‥。」


殿下の目の色が変わった。それは蛇のような目いわゆる蛇眼をして静かに怒っていた。大輝は無表情になっていた。


修行の一環で大輝はスケルトンのブドー、そしてゴブリン達と狩猟をし激しい攻防戦に末にジャイアント・ボアを狩った。一緒に戦ったゴブリン達を労おうと丸焼きにして食べようとした。

その際に火の魔法を使ったが火力が高すぎた為に火の粉が森に引火して火災が発生。

幸いにも死傷者は出なかったが、森に住んでいた魔族【植物型】の多くが住処を追いやられた。

現在エイミーと多くの魔法使いが魔法を使い迷いの森の森の復興の最中。


「続いて嘆きの湖で鬼人族の戦士たちと酒盛りを周辺地域の村と街に騒音が響き、さらに嘆きの湖に住むマーメイドやセイレーン達を酒で酔わせ‥お互いに仲違いさせた‥‥。」

殿下は大輝はまるで汚物を見るような目つきで冷徹に見ていた。

修行相手である鬼人族【オーガ族】の戦士たちと修行後には彼ら用意した鬼人族が認めた者に捧げる秘蔵の酒 鬼人殺しと肴の干し肉と魚の刺し身で大輝とブドーをもてなした。

普段はあまり酒が飲めない大輝は彼らの友情の為に飲んだ。度数が高く飲んだ数杯飲んだだけで酔ってしまい素っ裸になり彼らと馬鹿騒ぎをした。

湖に住む数名のマーメイドとセイレーン達が騒音の抗議に来たが酔っていた大輝を筆頭に彼らは詫びとして彼女らに無理矢理酒を飲まされて名前の通りアルコール度数が高い酒を飲まされた彼女たちはものの数分で酔っぱらった。


そして抗議に行った仲間が帰ってこないことに心配した他のマーメイド、セイレーン達が酔っ払て馬鹿騒ぎをしている仲間を見つけ必死に切り離そうとするが。


しかし酔っぱらった彼女達は来た仲間たちに対してそれまで今まで溜まっていた鬱憤を晴らすように罵声を口々に何度も言うと来た仲間たちがそれに憤怒して女同士の醜い喧嘩が始まった。

鬼人族の戦士たちは高みの見物で彼女らの喧嘩を歓声を上げて盛り上げていたが。

大輝は酔っ払いながらも止めようと浅瀬で喧嘩している彼女らを止めようとしたが、逆に尾びれに一発顎に喰らってゆっくりと仰向けになるように倒れ直ぐ他の鬼人族の戦士とブドーに助けられた。

馬鹿騒ぎが夜明けまで続いた後に残ったのは。

地域住民、湖周辺の住民の寝不足、鬼人族、素っ裸になった大輝の二日酔い、そして嘆きの湖でマーメイド、セイレーン達の関係の悪化が残った。ちなみにこの修復はかなり期間がかかる模様‥。


「更には我が魔王軍の新鋭気鋭にして獣人の将だったヴァルを組手の最中にほぼ裸になり襲い寝技を掛けそのままヴァルを傷心させ郷に帰郷させた‥‥だと?」

殿下の顔には怒りのあまり青筋が立っている。大輝は小さくなる。何も言えない。

博郎の獣人のヴァル【♂】との組手の最中初めて会ってからヴァルの毛並み、もふもふ間が大輝はたまらなくなり我慢できずにそのまま押し倒し思う存分腹に顔を押し付けモフモフし更には全体の温もりを味わおうと大輝は何故か衣服を脱ぎヴァル思う存分楽しんだ。大輝曰く

別に性的とかそういうのではなくただ温もりを感じたかっただけと述べている。

そのせいかヴァルに大きな心の傷が残り業務は捗らなくなり部屋に引き篭りにそして昨日獣人の郷に帰郷してしまった。

部隊の編成がまた一からやり直す結果になってしまった。


「‥‥他に色々な報告が届いておる聞きたいか?」


「ま、誠に申し訳ございませんでした。」

殿下の問いかけに大輝は座っているソファーから降りて

殿下に向かって土下座をした。

「な、何卒何卒私めにお許しを!殿下!‥殿下!!」


大輝は誠心誠意頭を下げた。冷や汗をかいて許しを請うた。

「‥他の者たちから父上にダイキを誅罰してアンデットにして魔王軍に使役すべき、実験のクランケにすべし、追放もしくは誅殺せよ!という案が出た‥。私も同じ様に考えたしかし父上はお前は異世界から来た転移者せっかく魔神様から頂いた力を無駄にするべきではないと御仰せだ。」

殿下の言葉に大輝の心は暗黒な前途を照らす光明のように見えた。殿下の父である魔王がそのような事を言うとは思ってもいなかった。


「‥だかしかしこれ以上奇行が続くと流石に魔王である父上も庇い立ても出来ん。‥そこでお前に一つだけ汚名返上のチャンスをやろうと思う。」


「チャンス‥と言いますと?」


「うむ‥誰か!ここに地図を持って来い。」

殿下はそう言うと使用人が事前に持ってきたのがこの世界のギャレス帝国と周辺国の地図


使用人が丁寧に地図を殿下に渡すと殿下は受け取った地図を机に広げて地図上のとある国に指を指した。


「ダイキに命ずる。デレバー王国カレリのダンジョンにあると古来から言われるレアアイテム"慈悲の聖杯"を回収せよ。」


「えっ‥?あ、あの御言葉ですがそれは他の人に命じたほうがいい任務では‥。」

いきなりハードルが高い任務。それもダンジョンに入りアイテム回収大輝はてっきり清掃もしくは雑用に回されるのかと思っていた。


「ほぅ‥この任務を断る気か‥‥。残念だ。」

殿下はそう言うと部屋の脇に使用人を目配りすると使用人は礼をした後に壁を叩いた。すると部屋の外の廊下から多数の歩く音しかも甲冑音の桁喧しい音が聞こえる。しかも何故か殺気も感じる。


「誰かコー」


「い、いえ殿下!この任務誠心誠意を持ってやらせていただきます!」


大輝は土下座の状態からまるでバネのある人形が如く立ち上がりそして直立不動の姿勢になりそう殿下に告げた。


「そうかやってくれるか。」

殿下はそう言うと先程の使用人に向かって手を2回大きく叩くと使用人は礼をしてからまた壁を優しく2回叩いたすると廊下にいる者達の歩く音、甲冑音が扉前から遠ざかっていく音が聞こえいつの前にか音が聞こえなくなった。


「お前は転移魔法が使えるがまだ不安定と聞くカレリに向かう際はエイミーと同行させ資金と宿はこちらで用意する。そして定期的にエイミーに定時報告は怠るな。‥‥分かっているが脱走と出奔は許さんぞ。結果を出せば‥これまでの奇行は不問とする。励めよダイキ。」


「ハッ‥!!」


こうして大輝の命をかけた汚名返上の為の任務が始まった。

魔王軍に使える前は元冒険者だったエイミーはカレリに行き先を知っており森の復興中の最中忙しい最中彼女と共に転移した。そしてその地に立った時に何個かのアドバイスを教え宿の地図と資金を与えてそして定期報告の為の水晶玉を大輝に手渡すと彼女は魔王城に帰還したのであった。


大輝は早速ダンジョンに入るためにギルドに入った。

しかし入ったのがいいがギルドの階級一番の下のFからのスタートでここ数日は主に雑用とか掃除とかの助っ人の依頼しかしていない模様であった。

明日こそはダンジョンの近くの森の採取クエストを受けたいと願っているがなかなか依頼が他人に先を越されている状態。なにがなんでも採取クエストを受けねば‥!

と思っていたのである。


そして翌日大輝はたった数時間程の睡眠だが眠気を堪え朝食を取らずに朝イチにギルドに向かった。というよりも昨日からあまり何も食べていない状態でもあった。


朝イチにもかからわずギルド前の広場人が沢山いた。

剣士、魔法使い、神官、格闘家、弓使い、巫女などの色々な職種の冒険者たちがいた。

理由は様々だがただ分かるのは昨日にギルドから依頼を受け取った者たちで。

あるパーティーは"ダンジョン"に挑みやあるパーティーはダンジョンから溢れ出た魔獣、モンスター、魔族族などの討伐をするために集まったものだと思われる。

遠目で見ても装備がちゃんと整っているが見える。

大輝は彼らを見てあまりに興味を持っていない素振りを見せたが内心では 

"これがワイが思っているファンダジーや!!"

と少しだけ嬉しそうに思っていた。前回の遭遇したパーティーの件に関してはあの時は少し混乱していた為にあまり実感が湧かなかった。  


しかし大輝が今所属している組織【魔王軍】の一員だとふと思い出すと


"えっ?ちょとまてや‥近い将来俺こういう奴等のほとんどと戦うの?"

と脳内で思うと気が重くなってきた。

数多の修羅場を超えた数多くの冒険者達に相手に勝てるのか?と考えているとギルドの扉が開く次々と前に並んでいた人がギルドの店が入っていく大輝も流れに付いてゆく。

ギルド内の掲示板にクエスト依頼の紙が貼られている。

次々と他の者が依頼の紙を取り受付けに渡す。

大輝はあるクエスト依頼を見つけた。

それは


"採取クエスト ランクフリー"

ダンジョン周辺、街の周辺の森で素材を取ってきてください。

毒消し草 5個

眠り草  5個

薬草   20個

依頼達成金 銅貨40枚

複数人可 

という依頼書を見つけた。

早速ギルドの受付の眼鏡をかけている年がまだ16〜17歳位の金髪で短髪のメイという彼女に渡した。

「たしかに承りました。頑張ってください。ダイキさん」


「おぅ!メイちゃんワイは頑張るで!…‥の前に失礼やけどメイちゃんここトイレに何処あったけ?」


「……あちらです。」


「あんがとう‥。」

と大輝は数分前から小の方を催してきて我慢出来ずに彼女に言うと受付から左側にある奥の通路側に指を指した。そして大輝はトイレに向かっていった


数分後小用を済ませて戻ると

「あの〜今日の採取クエストがないんですか?」


「?」


「ごめんねリナちゃん今日の依頼は一件しかなかったの。」


「そんな‥。」

先程会話していた受付嬢のメイが一人のフードを被った身長が約150cmあるかないかの小柄な人物


「他の依頼ならすぐにも‥応じるけども‥‥!」

メイは視線をずらした際に大輝は見つけ見つめた。


「?」

大輝はメイに見つめられた何だか分からぬが‥えっ?と思い後ろ振り変えた。しかしそこには誰もいない。

もう一度大輝はメイに視線をやり、指で自分の方に指すとメイは頷いて左手で大輝を手招きをした。

大輝はメイの言う通り近づいた。

フードを被っている人物は何故か大輝が近づくと少し震えていた。


「ダイキさん。申し訳ないけども今日この彼女と一緒に採取クエストをしてほしいんだけども。いいですか?」


「え‥?」

メイの突発的な言葉に驚く大輝。それでも彼女は続ける。


「彼女はまだ見習い"薬師"だけども、薬草や素材を集めるのが得意な女の子なの今気づいたけどもダイキさんどうやら今回冒険者として初めての採取クエストだから彼女の力を借りたほうがいいと思うの。」


「‥ん‥。」


メイの言葉に大輝は戸惑っている。たしかに大輝は採取クエストは初めてで薬草は見たことがあるが毒消し草とか眠り草は見たことがない。しかしそれはあくまで主目的ではない。

薬草を探すふりをしてダンジョンの近くに行きどっからかダンジョンに無断で侵入できる場所を探すのが今回の目的と考えていた。

なんならもういっそのことこの今回の彼女にクエストを譲り渡して次の機会と考えていると。


「ダイキさん‥‥もしも私のお願いを聞いたら‥こっそりいいモノを渡しますから‥。」

いつの間にかメイが大輝の耳元で囁くその声は可愛らしくゾクゾクするな甘美なる甘い声だった。


「謹んでお受けいたします。彼女の為にも!」

と大輝はそう力強く言った。


メイとの"約束"を受けたダイキはギルドの外に出た後ろにはフードを被った女の子が大輝の後ろに歩く。


「おっ。そう言えば自己紹介がまだやな。俺は野上大輝。ダイキでもノガミでもええで。んで君は?」

と大輝はそう言うと彼女は頭のフードを脱いだ。

髪が青紫でツインテールのまるで顔が小動物系のような可愛らしい顔見たら絶対に忘れないほどの愛らしい顔


「わ、私はリナ‥リナ・ロティエと言います。」 


「そうか今日はよろしー」

というと急に何が聞こえた。

その音はグーという音でそれは大輝の腹から聞こえた。

沈黙が響く

「‥‥すまんが実はワイ朝飯はまだなんやけども‥君はなんか食べた?」


「い、いえ実は私もまだ何も食べていません。」


「ほうか‥なら何か食べに行こうか‥おれの奢りで。」

というと大輝とリナという即席コンビが最初に向かったのは朝からやっている食堂に向かい歩んでいったのであった。





次回は大輝が採取クエストと大輝の強さが分かる話にしたいと思います。

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