表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/135

97.テンプレ的に、子犬をモフり倒す俺。

シンジ君、子犬をモフるの巻。

子犬可愛いよね子犬。(ヲイ)

 「くぅん?」


 膝から崩れ落ちたシンジの様子に、首を傾げて甘え声を出す子フェンリル。あざとカワイイ。


 「で、テンプレ通りなら、この子はうちの子になる流れなんだけど」


 あっさりと復活したシンジは、顔と顔を合わせるように子フェンリルを持ち上げた。つぶらな瞳をじっと見つめると、逆側にちょっと首を傾げてあざとカワイイ。


 「お前、お母さんは?」


 子フェンリルは反応しない。じっとこちらを見てくる。


 「……お前、うちの子になる?」


 「うぉんっ!」


 この問いには、すぐに返事をする子フェンリル。やはり分かっているのだろうか。


 「ん、じゃあ、この瞬間からうちの子ということで」


 ぺろりと俺の鼻を舐めてくる子フェンリル。


 そうだ、名前を決めなければいけないだろう。どんな名前が良いか。


 当然『シロ』にはしない。絶対にだ。


 何故なら、本格的に嵐を呼ぶ5歳児になってしまうからだ。シンジ的に、それだけは許されぬ。


 「名前は、フェンリルの女の子だから……『ぽち』?」


 「バウッ!!」


 怒られた。


 「ぽちはイヤ? んじゃ『お父さん』?」


 白いから。


 「バウバウッ!!」


 やはり怒られた上に、犬パンチまでされてしまった。


 「えー、これもイヤ? んじゃ、テンプレならフェンかフェルかリルだよね。どれがいい?」


 子フェンリルは、しばらく考えたのか沈黙すると、くっと顔を上げて吠えた。


 「ウォン、ウォン、ウォン」


 「なるほど。3回鳴いた。ということはリルか。じゃリルに決定っ!」


 「うぉん!」


 子フェンリル……リルがそれに答える。


 「……て、おい! 普通に返事してんじゃねーかっ!?」


 「くぅん?」


 またもや首を傾げて甘え声を出す子フェンリル。チョーあざとカワイイ。


 「ま、いっか。んじゃお家帰ろうかねー」


 「くぅんッ!」


 そこで、シンジの脳裏に幼女のセリフが(よみがえ)った。


 「あれ? 待って待ってちょっと待って? 確か幼女、『ドラゴンかフェンリルかベヒモス』とかフラグ立ててなかったっけ?」


 もし、リルが倒すべき反動だったら。


 じっとリルを見つめてみる。何の疑いもないようなつぶらな瞳が、じっとシンジを見つめ返してくる。


 「……うん、無理。このカワイイ生き物を殺すとか、どんだけ無理ゲーだよ!」


 仮に幼女が許しても、シンジが許さない。


 「まあ、警告が出たわけでもないし、問題ないでしょ」


 うんうんと自分を納得させながら、シンジはリルに頬を寄せてモフりまくる。


 くすぐったいのか、リルがじたばたするが、それがモフり感を更にアップさせる。


 「うーん、たまらん」


 暫くモフっていると、リルは疲れたのかだらりと身体を脱力させた。


 「あ、疲れちゃった? ごめんね。あんまり気持ちいいから」


 テヘペロするシンジと、それを非難するようにきゅーんと鳴きながら見つめてくるリル。心なしか、目がチベットスナギツネになっている。


 「でも、お前どうしてあんなケガしてたんだ? って、そう言えば」


 先ほど見たリルのステータスには、確か『生還者』という称号があった。


 もう一度鑑定してみると、確かに『生還者(中級竜種)』と書いてある。


 「なるほど、幼体のフェンリルじゃ、中級竜種には勝てないよねえ。……ん? という事は、この奥に竜種が居るって事?」


 当然そういう事になる。


 「んー、だとすると、竜種退治かあ。また大騒ぎになりそうだなぁ」


 仕方がない。そういう星の下に生まれたのだ。……幼女によって。


 「ま、何とかなるなる。俺だけが目立たなきゃ良いわけだし」


 ニヤリと笑うシンジ。傍から見ると、小悪党にしか見えない。


 「じゃ、仙桃茸の確認だけして帰りましょーか」


 「うぉん!」

子犬好きじゃあぁっ! という方、★とブックマークをお願いいたします。

--------------------------------

まだまだバタバタしています。しばらく不定期更新になります。ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ