表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/135

90.テンプレ的に、救命活動をする俺。

シンジ君、人助けの巻。

いきなり実践教育の酷さよ。(ヲイ)


---------------

2月中旬が終わるまでは、不定期更新となります。ご了承ください。

一年で一番忙しい時期なの……(´・ω・`)

 人体構造をひと通り講義したが、あくまで構造をひと通りでしかない。細かい部分や病気の事、変異の事、細菌やウイルスなど感染に関わる事、毒に関わる事など、まだまだ伝えるべきことは多い。


 ただ、アンダーソンに直接関わりそうな、毒とケガ治療を優先するのが良いだろう。


 幸いと言って良いかは分からないが、チェスタニアに到着するまでにはあと6日程掛かる。それまでに、基礎部分は終わらせたい。


 そして、3日が過ぎて大き目の町に着いた時の事だった。

 

 「誰かッ! 司祭様を呼んで来いッ!!」


 大勢の人が、1か所に固まっている。横には斜めに停められた馬車があり、馬は外されていた。


 どうやら事故が起こったようだ。


 シンジたちが人ごみに近づくと、どうやら事故らしい。


 「アンダーソンさん、行ってみる?」


 「……ああ」


 アンダーソンが、人ごみを進む。シンジも後を付いていく。


 人ごみを抜けると、その先には10歳くらいの少年がぐったりと地面に横たわり、足が脛のあたりでベッコリ凹んでいる。腿のあたりを馬車に轢かれたのだろう。


 どうやら、頭も打ったのだろう。意識はほとんどない。


 すぐに手当てしないと生死に関わる。 


 「侍祭だ。どいてくれ」


 アンダーソンが周りの人たちに話しかけた。治療の時は無口が改善される。集中しているからだろう。


 周りの人間が、侍祭だ、治療だ、と身体を引いた。


 アンダーソンが少年に手を近づける。シンジが教えた通り、魔力を使って身体の中を精査しているようだ。


 頭から徐々に下がり、胴体、潰れた足まで精査する。


 「どう?」


 「足は大丈夫だ」


 シンジの問いかけに、言葉少なく答えるアンダーソン。その体勢まま、まず足に聖魔法を掛けた。意識が無いうちの方が、暴れないという事だろう。


 潰れた脛がボコりと盛り上がり、見る見るうちに修復される。周りから、オーッという声が漏れた。


 「次、頭……」


 アンダーソンが、少年の頭をゆっくりと持ち上げ、ちょうど膝枕の様に自分の腿へ乗せて、額に手を当てた。すると、難しい顔になった。


 「出血は?」


 シンジが短く聞くと、アンダーソンがシンジの方を向く。


 「内側、少し。……良くない」


 「じゃあ、俺がやる?」


 「その方が……確実」


 悔しいのか、アンダーソンの顔が少し歪む。逆に、シンジはアンダーソンを評価する。プライドより人命を取ることが出来る。大事なことだ。


 「ちょうど良いから、その体勢のまま魔力で様子を観察して」


 シンジも、アンダーソンの斜めに座り込み、少年の頭に手を当てる。


 「ふうん、血管切断3か所。血だまりが出来ているね。先ず血を止めて、これを除去する」


 アンダーソンが肯いた。


 「でも、脳の中、それだけじゃないね」


 シンジのつぶやきに、アンダーソンが首を傾げた。


 「どうも、小さい腫瘍が出来ているっぽい。これも一緒に取り除いちゃおう」


 シンジが、少年の脳に聖魔術を掛けていく。アンダーソンが一瞬、目を見開いた。魔力の流れを見たのだろう。切れている細い血管が次々と繋がっていき、血が吸収されていく。


 「アンダーソンさん、脳に溢れた血が無くなったから見やすくなったでしょ。腫瘍が解る?」


 アンダーソンが集中し、大きく肯いた。


 「これも小さくしていくね」


 聖魔術の魔力が脳を巡り、腫瘍を小さくしていく。最後には消えてなくなった。


 「ぃよぉし、これで大丈夫だね」


 シンジが深く息を付いた。脳は繊細な器官だ。これでもかなり緊張していたのだ。


 「勉強、なった」


 アンダーソンも、無事に魔力の流れが解ったようだ。今後は自分でも出来るようになるだろう。


 そんなことを話していると、少年の目が薄っすら開いた。


 「ぅ……」


 「誰かこの子の知り合いいませんか?」


 シンジが問いかけると、人ごみの後ろから神官服を着た男が出てきた。


 「ケガ人がいると聞いたのだが……ランス?」


 アンダーソンが、その神官を見て立ち上がろうとしたが、少年を抱えていたのですぐにあきらめたようだ。


 「お、其方はアンダーソンではないか? 其方が治療したのか?」 


 「テリー準祭司」


 どうやら、ふたりは知り合いらしい。

よろしければ、★とブックマークをお願いいたします。


……下らないネタ考える暇もないの(´-ω-`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ