第698話、武僧正、戦技教導隊レベル50まとめ
※念の為の注意事項。作中で登場済みのスキルに関しては、解説は省略してあります。
【複合ジョブ】【名称:武僧正】【ランク:3rd】解放条件:武僧Lv50以上、徒手空拳、魔法無しで魔物を100体以上倒す、1度の戦闘中に格闘スキルを5回以上使用する。
・修行の果てに、自然のマナを借りる事が出来るまでに至った高位の武僧。マナを練り上げ、属性の力を格闘スキルに乗せて、敵を打ち砕く。武器を用いる事無く魔物を圧倒出来るが、範囲攻撃は無い為、1対1の状況で戦えるよう仲間と連携しよう。なお、対人戦も得意とするが、人間相手には少し過剰な程に強い。手加減を忘れずに。
また、ジョブ特性として、身に着ける装備品の重量が少ない程、アクティブスキル後の硬直が短くなる。身体の動きを妨げない軽装を心掛けよう。
・ステータスアップ:HP極大↑、MP中↑、筋力値大↑、耐久値大↑、知力値小↑、精神力大↑、敏捷値大↑、器用値大↑
・初期スキル:武僧スキル、隼の霊眼、空蹴、旋風掃腿
・習得スキル
Lv 10:水のチャクラ
Lv 20:耐久値大↑、斬空聖刀
Lv 25:掌底発勁、墜山破槌
Lv 30:器用値大↑、ヒューマンキラー
Lv 35:爆壁鉄山靠、大地の技硬
Lv 40:精神力大↑、受け流しの極
Lv 45:風刃脚、鳳凰脚
Lv 50:HP極大↑、氷結双纒手
改めてレベル50になったステータスを見直すと、聖騎士に匹敵する程高い。ただし、他の前衛ジョブが覚えているような状態異常への耐性が無い。敵が中級属性魔法を使い始めた事を考えると、地味に痛い弱点である。『足腰を、鍛え鍛えて、ガンで死に』なんて川柳を思い出した……山で修行しても、病(状態異常)には勝てんのか。
まぁ、装備品の付与スキルで補うしかないな。早く、付与の輝石を手に入れる算段を付けないと。
【スキル】【名称:隼の霊眼】【パッシブ】
・敵対する者の攻撃を受ける時に自動発動、霊峰に住む隼の力を借り受け、超人的な動体視力で攻撃を見切る。
高速移動する物の動きが、ゆっくり移動しているように見分ける。この効果は戦闘に集中すればするほど、効果が強くなる。
【スキル】【名称:空蹴】【パッシブ】
・空中でのみ使用可能。足場が欲しいと強く念じる事で、足元の風のマナを圧縮して足場を作り、ジャンプする事が出来る。この足場は数秒で消えてしまうので、空中に留まる事は出来ない。あくまで移動補助である。
【スキル】【名称:旋風掃腿】【アクティブ】
・しゃがみ込んで敵の足元を払う、神速の足払い。攻撃と同時に旋風を巻き起こし、相手に受け身を取らせない。
【スキル】【名称:水のチャクラ】【アクティブ】
・霊峰より流れし清水の力を借りて、身体を癒す。自身に〈ヒール〉と同等の癒しを掛け、更に一定時間HP自然回復量が極大アップする。
ただし、地上で使う場合は、龍脈上でなければ発動できない。
自己回復スキルのようだ。他人には使えない代わりに、即座に回復出来るのが利点だな。HP自然回復量が上がるのも、長期戦には持って来いである。『霊峰より流れし清水の力』なんて書いてあるが、後半の『龍脈上でなければ発動できない』って辺りから、マナの流れの事だと思う。ダンジョンは全体にマナが流れているらしいので、それを吸収して回復に使っているのだろう。
【スキル】【名称:斬空聖刀】【アクティブ】
・魔を払う聖なる魔力を収束し、手刀から伸ばして光の剣を生み出す(左右2本)。アンデッド系に限り、攻撃力が極大アップし、浄化して消し去る。また、念じる事で剣閃を飛ばす事も可能だが、使用する度に効果時間が短くなる。
対アンデッド用スキル〈聖光錬気〉の上位互換のようだ。素手を光らせるだけだったのが、二刀流になって、更に遠距離攻撃が可能になる。墓地フィールドの様に、多数を相手取る時には良いスキルだろう。もう、格闘スキルじゃない気がするが、射程が伸びるのは助かる。ゾンビ……腐肉餓鬼とか触りたくないからなぁ。
【スキル】【名称:発勁烈波】【アクティブ】
・敵の装甲を無視し、内部を炸裂させる必殺スキル。敵の装甲が固い程、発動時の魔力が多い程、その威力が上がって行く為、上手く調節しよう。
尚、素で発動した場合でも、レベル30以下の人族の心臓は耐えられない。赤字ネーム以外には使わないように。
【スキル】【名称:墜山破槌】【アクティブ】
・霊峰そのものの力を借り受け、踵落としで敵に鉄槌を下す。空中でのみ使用可能、直下に居る敵に対し〈装甲破壊〉の効果を乗せた踵落としで攻撃する。この時、発動時の高さが高い程、術者の体重が重くなり、踵落としの威力が上がる。霊峰の標高と同じ高さから発動すれば、彼は霊峰そのものになるだろう。
【スキル】【名称:ヒューマンキラー】【パッシブ】
・人型の敵に攻撃する場合、そのダメージを増やす。
なお『人型』とは、二足歩行で武器を扱う種族と定義する。
『○○キラー』と名の付く種族特攻パッシブだな。ジョブを色々組み合わせたり、バフを重ねたりしていると効果は実感し難いが、持っていて損はないと思う。ただ……『武器を扱う』って条件があると、コピー前のアイシスパペットは対象外なのだろうか?
【スキル】【名称:爆壁鉄山靠〉】【アクティブ】
・霊峰そのものの力を借り受け、背面部で体当たりして敵を吹き飛ばす荒業。攻撃が当たる瞬間、術者の体重は霊峰と同じになり、山より軽い相手を大ノックバックさせる。
また、対象が土属性弱点の場合にのみ、追加発動。吹き飛んだ距離により、土属性ダメージを与える。
【スキル】【名称:大地の技硬】【パッシブ】
・母なる大地の力を借り受け、拳を守るスキル。格闘をする場合のみ自動発動。拳や足など、攻撃部位に掛かる反動を無効化する。また、ガントレット等の攻撃に使った防具の破損も防ぎ、それがレア度B以上だった場合は、無効化した分の反動を敵に返しダメージを底上げする。
【スキル】【名称:受け流しの極】【パッシブ】
・あらゆる物理攻撃を受け流し易くなる。盾、武器、素手など、受け流す行為なら全てに大補正が掛かる。
また、余裕をもって受け流し出来る場合にのみ、追加効果が発動。受け流した相手の攻撃が、敵自身に当たるように返す。
【スキル】【名称:風刃脚】【アクティブ】
・吹き荒れる風の力を借りたローキック。疾風の速度で繰り出され、当たると同時に鎌鼬を巻き起こす。真空の刃による切断攻撃と、風属性ダメージを追加で与える。
格闘技の基本とも言える技、ローキックを強化したスキルである。〈旋風掃腿〉と似通っているけど、あちらは足払いで転ばすだけ。こちらは鎌鼬の追撃を含めて、足を圧し折るか切断する勢いなのだ。
昔の漫画で、木を蹴って修行……足の部位鍛錬……をしていたのを覚えている。修行が終わる頃には、木を圧し折る描写があったな。このスキルを使えば、数発で再現できそうで、ちょっと怖い。
【スキル】【名称:氷結双纒手〉】【アクティブ】
・厳冬の寒さを借り受けたカウンタースキル。敵の攻撃を打ち落とし、即座に踏み込んで両手の掌底を叩き込む。この時、手に触れた周囲を氷漬けにして属性ダメージを与え、更に高確率で凍結の状態異常にする。ノックバック効果有り。
〈ジョルトカウンター〉と同じく、使用すると待ち構えるタイプのスキルだ。あっちは〈防御貫通 中〉で硬い敵用、こっちは氷属性と凍結の状態異常を与える。使い分ければ良いが、『高確率で凍結の状態異常にする』は非常に魅力的だ。
流石に模擬戦で使うには危険なので、試し撃ちもしていない。アイシスパペットも氷属性だから半減されてしまうからな。まぁ、次に登場する魔物でも良いし、その内に使う機会も来るだろう。
武僧正の総評としては、各種属性攻撃を覚えた事により、無手の不利を補うくらいの攻撃力は得たと思う。行った事もない修行場の霊峰には感謝?何処にあるのかも知らんけど。
ただ、相変わらず範囲系のスキルは覚えていないので、魔物の数が増える51層以降は、囲まれないような立ち回りが必要になるだろう。〈受け流しの極〉があると言っても、腕は2本しかないのだから。
戦技指導者のレベル50では、新スキルを1つ覚えた。
●Lv 50:武芸の妙手
【スキル】【名称:武芸の妙手】【パッシブ】
・セットされたスキルの数が多い程、スキルを使いこなせるようになる。
何という俺向きのスキルなのだろう。5つもサードクラスジョブをセットしていると、ステータスの下にずらりと並ぶからな。報告書としてまとめた資料の方が読みやすいくらいだ。
ともあれ、後述のサードクラスのスキルと合わせると、妙に身体に馴染む感じがするのだ。目に見えた効果ではないかも知れないが、セットしておいて損はないと思う。
【ジョブ】【名称:戦技指導者】【ランク:2nd】解放条件:修行者Lv30。
・アクティブスキルに頼らず、自身の肉体を鍛え上げ、修行を終えた者である。今後は後進の育成に努めて、自ら会得した技を伝授していこう。
様々な武器の『心得』系スキルを会得し、使いこなすことが出来る。
・ステータスアップ:HP小↑、筋力値中↑、耐久値中↑、敏捷値中↑、器用値中↑
・初期スキル:修行者スキル、基礎指導、剣術の心得
・習得スキル
Lv 5:身体操作の心得
Lv 10:槍術の心得、指弾術
Lv 15:棒術の心得
Lv 20:受け身の心得、盾術の心得
Lv 25:弓術の心得
Lv 30:格闘術の心得、適正指導
Lv 35:二刀流の心得
Lv 40:柔術の心得、刀剣術の心得
Lv 45:矛槍術の心得、無刀取りの心得
Lv 50:武芸の妙手
END
【ジョブ】【名称:戦技教導隊】【ランク:3rd】解放条件:戦技指導者Lv50。
・あらゆる武器を使いこなす達人。自身の技量のみで、アクティブスキルを再現したり、圧倒したりする事が出来る。
後進の指導にも長けており、彼が指導した部隊は頭一つ抜きん出て強くなる。騎士団等の組織に所属し、技量の底上げを計ろう。
様々な武器の『真髄』系スキルを会得する為、指導したい武器の真髄を覚えるレベルまで上げるべし。
・ステータスアップ:HP小↑、筋力値大↑、耐久値大↑、敏捷値大↑、器用値大↑
・初期スキル:戦技指導者スキル、本格指導、老師の威圧
・習得スキル
Lv 30:剣術の真髄
Lv 35:槍術の真髄
Lv 40:棒術の真髄
Lv 45:受け身の真髄、身体操作の真髄
Lv 50:盾術の真髄
解放条件は元のセカンドクラスのレベル50のみ。職人系の職人親方みたいな物だな。まぁ、メインで戦うジョブではなく、歳で引退する人が指導者側に回る際に、育て直すジョブと言った感じだろう。ただ、レベル30までスキルを覚えないのでスキル数は極端に少ない。
逆にステータス補正が全部大に強化されている点は、地味に良い。レベル40くらいになるとステータス大補正も増えてくるので、教え子に舐められないように上がったのかな?
【スキル】【名称:本格指導】【パッシブ】
・厳しく指導する程に、相手の技量が上がり易くなる。
正しく指導し、教える対象の技量が上がった場合、相手からの尊敬の念を抱かれる。
〈基礎指導〉が終わったから、〈本格指導〉になるらしい。しかも、『厳しく指導する程に』とか、なかなかスパルタだ。騎士団の訓練役となると、アドラシャフトのウベルト教官を思い出すが……もしかして、これで指導されたから、短期間の訓練でも戦える自信が付いたのかね?
【スキル】【名称:老師の威圧】【パッシブ】
・自身よりレベルが低い者を指導する場合、自身の発言に強制力を持たせる。
指揮系スキルの亜種っぽい。厳しい指導をするなら、多少の強制力は必要か。
【スキル】【名称:剣術の真髄】【パッシブ】
・剣類全般における、武器の扱いを大補正する。
【スキル】【名称:槍術の真髄】【パッシブ】
・槍類全般における、武器の扱いを大補正する。
【スキル】【名称:棒術の真髄】【パッシブ】
・主に刃物の付いていない棒や棍における、武器の扱いを大補正する。
【スキル】【名称:受け身の真髄】【パッシブ】
・受け身行動に大補正し、地面に倒れる際の衝撃を大幅に和らげる。どんな高さから落ちたとしても、受け身さえ取れば大丈夫。また、即座に次の行動へ移る事が出来る。
【スキル】【名称:身体操作の真髄】【パッシブ】
・身体を動かす行動全般に大補正が付く。体幹が大幅に強化され、バランスを崩し難くなり、思い通りに身体を動かす事が出来るようになる。
【スキル】【名称:盾術の真髄】【パッシブ】
・盾類全般における、防具の扱いを大補正する。また、攻撃を受けた際の衝撃を、少しだけ和らげる。
戦技指導者が覚えていた『○○の心得』がパワーアップし、『○○の真髄』となった。どれもこれも、大補正だな。
この真髄を覚えるまでは、ルティルトさんと模擬戦をすると、純粋な剣術の技量で負ける事が多かった。しかし、真髄系を覚えてからだと、下剋上する事が可能になったのだ!
年数を重ねて訓練してきた人に、勝てるくらいの技量へ、大補正してくれるのである。ちょっと、反則気味かも。
ただ、前述の〈武芸の妙手〉の効果も含まれているかも知れないが、真髄系の武器を使うと、まるで自分の手の延長の様に扱えるのだ。確かに、達人になれた気分である。
戦技教導隊の総評としては、正統進化。常時セットしておきたくなるが、戦略の幅が狭くなるので悩みどころでもある。追加スキルで使う武器の真髄だけ、摘まみ食いする方が良いかも知れない。
指導教官としては、組織に必須だろうな。まぁ、俺が報告書に上げるまでもなく、騎士団とかには専任の戦技教導隊が居るのだろうけど。