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放課後と休日は異世界に行ってます!  作者: 時永 ショウ
第1章 始まり
2/5

第1話 異世界へのリンク

5月のある朝。

目覚まし時計の音で、浅間 圭は目を覚ました。だが、なぜか時間がズレていたのか、いつも家を出る時間の20分前だった。それに動揺したのか、慌てて制服に着替えたり、顔を洗ったりと学校へ行くための準備を始めた。そして、5分ぐらいで朝食を済ませ、急いで家を出ようとドアを開けたが…。目の前にあるのはいつもの通学路ではなく、見覚えのない草原だった。

「えっ………。」

ドアノブを掴んでいる手を離し、そっとドアが閉まる。

(なんだ、今の草原…?コンクリートの道路は?ねぇ、どこいったの??)

1人困惑してるが、学校に行く時間を考え、もう1度ドアを開けた。すると、目の前にはいつもの道路や家があった。

(も、元に戻ってる…。良かった…。)

圭は少し安心したのか、家を出て学校へ向かった。

(本当にいつもの道だ。良かったぁ。あ、それよりも早く学校に行かないと!)

遅刻しないようにと、さっきよりも早歩き気味に歩いてる。だが、歩いていると、石のようなものにつまづき転んでしまった。

「いってて…。」

砂をはらいながら立ち上がり、何につまづいたのかを確認した。

「なんだ、石かぁ…。」

ホッとして、前を向いて歩き出そうと前を向くと、目の前には木が生い茂った森だった。

「えっ…?森…?なんで…?通学路は?ねぇ、通学路はどこいったの!!!」

何がなんだか分からずに泣きそうになってると、『君も迷い込んだの?』という声が。その声の方を見ると1人少女がいた。

(同じ制服だ…。それになんか見たことがあるような…?)

圭は1人、その少女のことを思い出そうとしていた。その少女は、圭の様子をじっと見ていた。

「ねぇ、1つ聞いていい?」

「は、はい!ど、どうぞ。」

「君は私と同じ学校の2年でしょ?」

「へっ!?な、なんで、分かるんですか?」

「なんでって、リボンやネクタイの色で学年が分かるのは普通でしょ?」

「あ…。た、確かに…。」

普通に喋る少女に対して、圭は動揺が隠せないままでいた。圭は一旦、深呼吸をし、少女のリボンの色を確認した。

「じゃ、じゃあ、あなたは3年生ですか?」

「そうだ。ちなみに、私は生徒会長の藤見 紅亜と言う。」

(生徒会長…?藤見 紅亜…??)

圭は頭をひねって考えてる。

(思い出せ…って…、あ〜っ!!あの、生徒会長で、成績優秀な藤見先輩だ!!)

思い出すと、さっきよりも圭はよそよそしくというよりは控えめになり始めた。そんな、圭の態度を見た紅亜は『君の名前を教えてくれないか?』と口を開いた。

「え、えっと…、浅間 圭です…。」

圭はどうすればいいのか分からないまま、ずっとよそよそしくしていた。それを見かねた紅亜は『君は男だろ。なら、少しはよそよそしくではなく、しっかりしたらどうなんだ!』と圭の背中を叩いた。

「は、はい!!」

「うん。それでいい。と、それよりもここはどこなんだ?」

紅亜は辺りを見渡した。圭も辺りを見渡したが、通学路ではなく、やっぱり森が広がってる感じだった。

「通学路ではなく、森だとは思いますけど。でも、ここから出ないと学校に遅刻する…。」

「確かに遅刻はダメだ。だが、脱出方法が分からないことには…。」

「うーん…??」

圭はその場に座り込み、考えた。そんな圭を離れた位置から見ていた者がいた。その者は圭の中にある力を感じ取り、テレパシーで圭に脱出方法を教えることにした。

『ここからの脱出方法を君に教えよう。』

その声は初めて聞くはずなのに、何故か懐かしさがそこにはあった。だが、圭はその声の心当たりがなかった。

『あなたは…?』

『俺を知るのは、時が来たら会えるはずだ。だから、その時までお預けだ。それよりも君は早くここを脱出した方がいい。』

『は、はぁ…。じゃあ、脱出方法を教えてください!』

『あぁ。』

そんな脳内でのやり取りをしている圭を見て、紅亜は圭を不思議に思いながらも、脱出方法を考えていた。

『まず、脱出方法とは転移魔法の事だ。』

『転移魔法…?』

『詳しい説明は時間の関係で飛ばすけど、やり方は簡単だ。』

『やり方ですか…?』

『あぁ。転移魔法はどこに行きたいのかを集中し、強く念じる。そうすればできるはずだ。』

『えっ?それだけ?というか、俺、魔法とか使えないですよ!!』

『ん?大丈夫。君なら、できるよ。圭。』

『なんで俺の名前を…?』

聞き返すとテレパシーは切れていた。圭はそれを不思議に思ったようだが、あの言葉を信じて、言われた通りにやってみた。すると、地面が光始めたと思うと、一瞬で光に包まれ、気がつけば学校の前にいた。

「学校の前だ…。」

「そうね…。浅間くん、何をしたの?」

「えっ?謎の声の通りにしただけですけど…。」

「謎の声…ね。」

2人が話してると校門立っていた先生が『そろそろ朝のHRの時間だから、さっさと教室へと行け。』と2人に注意をした。

圭と紅亜は返事をし、それぞれの教室へと行った。

教室に着くと、まだ先生が来ていなかったため、ギリギリ遅刻にはならなかった。そして、朝のHRを終え、すぐに1時間目の授業が始まった。

(…眠い。なんで…こんなに…眠い…ん…だろ……。)

圭は授業開始から10分もしないうちに眠りについた。

その後、圭を起こそうとそれぞれの授業の先生が声をかけたものの圭は一向に起きなかった。


一方、その頃。圭の転移魔法の成功とすぐに眠りについた圭を見てほくそ笑んでいる者がいた。

「さすがは俺が見込んだやつだ。1発で転移魔法を成功させるとはな。ふふふ…。ふははは…!」

甲高い笑い声をあげるその者には、圭はまだ気付かない。いや、気付く余地もないだろう。

ここで登場した人物の紹介をさせてもらいます。

1人目は主人公の浅間あさま けい

運動神経・知力共に普通の高校2年生。

性格は良くも悪くもない普通に素直な性格をしている。

身体の奥底に何かが秘められているらしい。


2人目は藤見ふじみ 紅亜こうあ

圭の通っている高校の生徒会長。

偶然、巻き込まれて、圭と1度異世界に迷い込んだ。圭のことを不思議に思ってる。


3人目は謎の青年・トウマ。

ここではまだ名前を名乗ってはいないが、圭のことを気にかけてる。また、異世界を修行をしながら旅している。魔法や剣術を普通に使いこなす。

そして、圭の1部の記憶だけ、いや、1人に関する記憶消した。


4人目は圭の狙う謎の男。

圭の中に眠っている何かに目をつけ、圭を狙っている。異世界の者ではあるが、その正体は不明だ。


こんな感じに毎回新しく出たキャラを紹介します!


あと、この話で出てきたネクタイとリボンの色は…

赤←3年生

青←2年生

です!

ちなみに1年生の場合は藤色です!


そして、ここで主人公から一言。

『圭です。記念すべき第1話を読んでくださりありがとうございます!俺自身、色々と飲み込めてない部分はありますけど、これから頑張っていくのでよろしくお願いします!それではまたお会いしましょう!

浅間 圭でした!』

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