番外編 姉妹サンタクロース
少し早いですがメリークリスマス!!
本当はクリスマス限定に書きましたが想像以上に長くなり、
消すのが勿体無いのでこちらの小説だけはこのままとって置きます!!
今日はクリスマス!今から友達がうちに来るので、
妹のネイと一緒にクリスマスケーキを作っているところです。
『ネイー、こっちは終わったからホイップクリーム作ってー』
『まっかせてー!』
スポンジケーキを作り終わり、
ネイがホイップクリームを作る為の材料を入れ、
泡立て器で混ぜています。
『まぜまぜー、まぜまぜー』
んー、一生懸命掛き混ぜている妹の姿が可愛い!!
微笑んで見守っていると、ネイがやる気あり過ぎてクリームが顔に飛んでいました。
『わっ!?』
『もー、ネイったら力入れ過ぎよ』
私はネイの隣りに寄り、クリームを指で取ってあげました。
ハンカチでクリームを拭き取ろうとしましたが、勿体無かったのでクリームが付いた指を舐めて味見をしてみました。
『あむ・・・うん!美味しい!』
味見をして見ると、ネイの顔が少し赤く染まっていました。
『お姉ちゃん・・・意外と大胆だね』
『んー? 何のことー?』
うちのお姉ちゃんは本当に天然でマイペースだよね?
こうして、妹と仲良くクリスマスケーキを作って完成しました。
『『かんせーい!!』』
ハイタッチをしてから抱きしめあってスキンシップを取り、苺のデコレーションケーキを見ました。
うん!私ながら完成度が高いかな!これも妹のおかげです。
さて、後はスフィア達が来るのを待つだけですね。
そう思ってソファの上で寛いでいると、ネイが慌てて声を掛けて来ました。
『お姉ちゃん!サンタ衣装に着替えるのを忘れているよー!!』
『あっ忘れていたわ!急いで着替えましょう!』
二人で私達の部屋に行き、クローゼットの中を探ってサンタ衣装を取り出しました。
私服を脱ぎ、お揃いの可愛らしいサンタワンピースに着替えました。
『お姉ちゃーん、変になっているところないー?』
『ええ、大丈夫よ。似合っているわ』
普通のサンタクロースの衣装とは異なり、
ミニスカートのアクセントが効いて可愛いさアップです。
妹の服装を見て変になっていないかを確認した後、二人でリビングに戻りました。
先程はソファに座って寛いでいましたが、そわそわとして部屋を歩き回っていました。
『まだかなまだかなー』
『お姉ちゃん、少しは落ち着きなよー』
そわそわしているとお姉ちゃんを見ていると、私まで落ち着けなくなります。
本を見ながらお姉ちゃんをふと見ていると、
ワンピースの裾から糸がほつれていました。
私は本を閉じて置き、お姉ちゃんに知らせました。
『お姉ちゃんー、糸がほつれているよー』
『え?』
糸を引っ張って取ろうとすると、ビリッと嫌な音がしました。
『え?』
『あっ』
お姉ちゃんのワンピースが破れ、ピンク色の下着が見えてしまいました。
私は大変な事をしてしまった自覚をし、
慌ててしまいました。
『大変!? さ、裁縫道具は何処だっけ!? 急いで直さないと!!』
『ネ、ネイ? 落ち着いて、大丈夫よ』
裁縫道具をしまっている場所を忘れて部屋を漁っていると、思い出しました。
『そうだ!ママの部屋にあったかも!!』
走ってママの部屋に向かうとすると、お姉ちゃんにぶつかってしまいました。
『きゃあ!?』
『わっ!?』
その勢いで二人が重なるように倒れこみました。
『いたた・・・』
『ごめんなさいお姉ちゃん、大丈夫?』
『ええ・・・何とか・・・』
その矢先、玄関先のドアが勢い良く開かれる音が聞こえました。
『凄い音が聞こえてきたが大丈夫か!?』
『アイン! ネイ! 何があっ・・・』
開かれたドアの方を見ると、スフィアとエリナと目が合いました。
あ・・・この状況はちょっとまずいかなー?
私はお姉ちゃんを押し倒している格好で、サンタワンピースが破れてお姉ちゃんの下着が丸見えだったからです。
私は誤解を解くために二人に説明をしようとすると、スフィアとエリナに気を遣われました。
『すまない・・・邪魔してしまったようだ・・・』
『二人でごゆっくりー・・・』
ドアを閉められました。
『スフィアー! エリナー! 誤解だってえー!!!』
二人の誤解を解くのに時間が掛かりましたが、なんとかクリスマスパーティーを無事に開く事が出来ました。
『ごほん、それじゃあ準備は良いかしら?』
お姉ちゃんの合図と共に、私達はオレンジジュースを持って乾杯しました。
『『『『メリークリスマス!!!!』』』』