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セイラさんとお出掛けをする事になりました

この小説は気楽に短時間で読める作品にしますので、

全7話を予定します!

今日はネイと二人で仲良くお買い物をしています。

お店が大繁盛していますのでお金が貯まり、

ぷち贅沢が出来るようになりました。


例えば、お店で普通のパフェを注文するのではなく、

スペシャルパフェやデラックスパフェを注文したり、

ちょっと高くても可愛い服を買えちゃったりします。

幸せです。


私とネイが今着ているフレアスリーブニットも、

ぷち贅沢をして買いました。

私は白色を着ていて、ネイは水色を着ています。


私達は気に入った物が同じだと色違いを買って、

二人でこうして出歩くのが結構多いのです。


そのせいで私達は「イーリー」の店主のミラさんにも良く言われますが、

知り合いや友達行きつけのお店で「仲良し姉妹」と言うあだ名があります。


実際に仲良しなので言われても嫌にはなりません、むしろ気に入っています。


このように仲良くお買い物をしている時でした。

町の真ん中で顔をキョロキョロしたり、

同じ道を行ったり来たりしている女性がいました。


落ち着きがなくとても困っている様子でしたので、

私は茶髪の癖っ毛がある女性に声を掛けて見ました。


『すいません。何か困っている様子ですが、どうしたんですか?』

『その・・・道に迷ってしまいまして・・・』


女性が振り向いて顔を見てみると、

見覚えがある女の子でした。

特徴がある茶髪に可愛らしい顔をしています。


そう、昨日私達の薬屋に偵察に来たセイラさんでした。

私達はお互いに気が付き、驚いて指をさしてしまいました。


『セイラさん!?』

『アインさん!?』


ネイも彼女に気がついて驚いていました。

どうしてセイラさんがこの町にいるのでしょうか?


尋ねてみると、セイラさんは昨日は帰らずこの町の宿屋に泊まっていたらしく、

せっかく来たからお出掛けをしようと思っていたが何処に何のお店があるか分からず、

一度宿屋に戻ろうと閃いたけどそれすらも分からず、道に迷ってしまったみたいです。


つまり迷子ですね。


セイラさんの顔を見ると今にも泣きそうになっていましたので、

私達は助けてあげる事にしました。


『あの・・・私達で良ければ道案内しましょうか?』

『道案内しましょうか?』


ネイは私に続いてセイラさんに手を差し伸べると、

彼女は嬉しさの余り私達を抱きしめて来ました。


『嬉しいわ、ありがとう!!』

『わっセイラさん!?』

『く、くるしいです・・・』


強く抱きしめられましたので少しだけ苦しかったです。

よっぽど心細かったんでしょうね。


こうして、私達はセイラさんの道案内とお買い物をする事になりました。


『セイラさんはどういうお店に行きたいですか?』

『んー、そうわね・・・』


セイラさんが人差し指を顎に当てて考えていると、

誰かのお腹の音が鳴りました。

初めはネイがお腹空いているのかと思いましたが、

セイラさんの顔を見たら頬が赤く染まっていました。


『あ・・・その、ずっと歩いていたからお腹空いていて・・・』


私とネイはお互いに視線を合わせ、二人で頷きました。


『行き先は決まったねー。お姉ちゃん』

『ええ、そうね。昼ご飯にしましょうか』


私達は飲食店の「ルーガ」に行きました。

ここのお店はファーストフードが置いてあり、

注文してからすぐ食べられるので今の状況にはもってこいです。


私達はお店に入り、

ネイとセイラさんにはテーブル席に座らし、

私はカウンターにいた筋肉が凄い褐色肌の

男性にハンバーガーを注文しました。


『すいません、ハンバーガーを三つください』

『毎度!それと筋肉はいかがですか?』

『いえ、結構です』


ここのハンバーガーは美味しくてお気に入りですが、

この店主が苦手ですね。

毎回一言いいたい事があります・・・上着を着て下さい!


注文してから数分でハンバーガーが届き、

トレーを持ってネイ達が待っていたテーブル席に座りました。

三人で同時にハンバーガーを一口食べ、私達は一言感想を言いました。


『『『美味しい!!!』』』


ハンバーガーの中には新鮮なトマトやレタス、

ジューシーなハンバーグが入っているのでとても美味しいです。


お腹が空いていたセイラさんはハンバーガーを食べ終えると、

もう一つ食べれそうと言って席を立ち、筋肉が凄い褐色肌がいる男性の元に行きました。


『すいません、ハンバーガーを一つ下さい』

『毎度!それと筋肉はいかがですか?』

『ふふっ、面白い方ですね』

『おう、ありがとうよ。ちょっと待ってな』

『はい』


ハンバーガーを持って来たセイラさんが私達が待っている席に座ると、

彼女は笑顔で話をしました。


『あの男性、カッコよかったなー・・・一目惚れかも』


私とネイは耳を疑って固まりました。


『『え・・!?』』


セイラさんは筋肉が凄い男性がタイプみたいです。

男らしい男が好きという事かな?

彼女が二個目のハンバーガーを食べたらお腹いっぱいになり、

直ぐには歩けない状態でしたので休息をしました。


数十分座っていると、いつの間にかお店の中が混み始めていましたので、

私達は急いでお店を出る事にしました。


ここのお店は凄い人気がありますね。

果たしてハンバーガーが人気あるのか、

あの男性が人気あるのかどちらでしょうか?


昼ご飯を食べた後は衣類屋、雑貨屋、喫茶店、

色んな場所を案内をしていると外はすっかり暗くなり、

夜になってしまいました。


楽しい時間はあっという間ですね。

セイラさんが遊び疲れてしまったので、

泊まっている宿屋まで見送りをしてあげました。


『ここがセイラさんが泊まっている宿屋かな?』

『ええ、そうよ。ここがそうだわ』


セイラさんが泊まっている宿屋は木造の建物で、

二階建ての立派な宿屋でした。


これだけ立派な宿屋なら宿泊代は金貨1枚掛かりますね。

セイラさんは薬屋で相当儲かっているのかしら?

普通の宿屋なら銀貨1枚あれば泊まれますし、

一緒にお買い物をしていた時も高価な物を買っていました。


『それじゃあ、今日はここでお別れね』

『楽しかったよーセイラさん!またね!』


お別れをしようとするとセイラさんに呼び止められ、

恥ずかしそうにお礼をされました。


『あの・・・!今日は本当に助かったわ。その、ありがとうね!』


私達は笑顔で答えました。


『良いですよ、気にしないで下さいセイラさん。

またこの町に遊びに来た時は一緒に遊びましょうね』


『私もセイラさんと遊びたい!』


ネイも同意見でした。

セイラさんの顔を見るととても喜んでいました。


『ええ、また来ますわ!』


私達は薬屋のライバルでもありますが、友達にもなれそうです。


次回予告はエリナと新しい薬を作る!?

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