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駐車場にバスケのゴールがありがちなワケ

作者: いましん
掲載日:2016/06/29

人類で最初に月に立ったアームストロング船長達は、月面にアメリカ国旗を立てた。

これと同じことだ。



とある宇宙人達が地球にやって来て、記念に自国の旗を立てていったことがある。

地球の常識からは考えられないような文化を持っている宇宙人達は、地球人がどう見ても旗には見えないものを旗としていた。

具体的に説明すると、約3mの棒に直径約45cm程の輪がついており、その輪にはひらひらした網状のものがついているといったような旗だ。


ところであなたは、旗を立てる時に、わざわざ狭苦しいところに立てるだろうか。地球にやってきた宇宙人らは、とりあえずだだっ広い平野かどこかに立てたに違いない。

さてここで偶然なのか運命なのか、とある事件が発生する。たまたま同種族の別の宇宙人がその平野に旗を立てようとしたのだ。

アメリカとロシアが同じ場所に旗を立てることを快く思うだろうか。宇宙人2組もそれで揉め、喧嘩になった。殴り合い殺し合いとまでは行かなくても、お互いにピリピリした空気が流れる。まるで冷戦時代のようだった。

1人の宇宙人は、近くにあったおよそ周囲75cm程の球状のものを手に取り、地面に叩きつけて威嚇した。それに対抗するように、もう一方の宇宙人は叩きつけられた球を奪い取り、今度はまりつきの要領で何度も何度も叩きつけて威嚇する。球の奪い合いと威嚇の連鎖で、目まぐるしい展開となった。

宇宙人で比較的ジョークが分かる者が、争いを止めるべく球を旗に向かって投げた。球は美しく弧を描いて飛び、輪の中へ吸い込まれていった。感心する一同。拍手。どこからかパーティーグッズのヒラヒラした黄色いものを持ってきて踊り出し、祭りのようになった。


戦いは一旦幕を下ろしたが、新たにどれくらい遠くから輪に通せるかの競争が始まった。創意工夫に富む宇宙人達は、地面に幾何学的な模様を描き、独自のルールで遊び始めた。この遠さから入れば何点だとか、球を持ったまま何歩歩いてはいけないなどが考え出され、大いに盛り上がった。雌(地球でいうところのだが)の宇宙人は、腕や球などにも幾何学模様を描いたりして親交を深め、やがて全員飽きたのか地球を後にした。


それをたまたま見ていた地球人がいた。新たなスポーツを考想しながらマサチューセッツの台地をぶらぶらしていた、ジェームズ・ネイスミスである。地球人のことなど全く気にすることなく遊んでいた宇宙人のアイデアを見様見真似で取り入れた。それが現在のバスケットボールである。


バスケットボールを遊んでいた宇宙人だが、自分の星ではそれ程広まらず、地球でバスケットボールなるスポーツとなっていることも知ることができなかった。

その星の住民は時折地球にやってきて、お約束通り旗を記念に立てていく事がある。現在は都市に来てしまうと広い土地が無いので、駐車場に立てるのがブームとなっている。

真剣に読んでくださった方、なんかすいませんでした。

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