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1節 想いは迸り突き抜ける8
果楠に正体がバレた――しかし、聖にそれを考える余裕は無い。果楠も、自身が脈絡なく突然気付いた事に困惑してその場で立ち尽くす。
目の前で迸る電撃。セイマリアは前に立ってロザリオフィールドを展開。電撃を逸らして難を逃れる――が、病み上がり同然の身体では立つので精一杯だった。
「くぅぅ……ぬぅぅぅううう!!!」
歯を食いしばって無理矢理立つ。力強くしばった歯は割れて音を鳴らし、全身からバキバキと軽やかな音と共に、肉が千切れる音も出た。
「聖君! 聖君!! どうしてこんな……! そんな、何で、女の人になって……」
『へっへぇぇぇぁぁぁ……』
敵ヘルティガンディの気色悪い笑い声。セイマリアは反応する間も無く接近を許して殴り飛ばされる。ヘルティガンディの異様な佇まいから、怯えて立ち尽くす果楠の顔を掴んで手を一瞬光らせた。
「っく……!! テメェ果楠に何してる!! 離れろ!!!」
聖の怒声が虚しく響く。手を離された果楠は寝惚けた様な蕩けた表情を浮かべていた。
『ヒジリ君、だよー?』
「ひじ……り……君?」
「果楠!?」
『洗脳だ!』




