1節 想いは迸り突き抜ける7
「っぐ!!」
セイマリアは気を失っていた。が、腹部に強烈な衝撃と痛みが走り、聖の意識は覚醒する。
朧気ながら見たものは、自身の腹を踏み躙って愉悦する、割れた仮面から顔を露わにする美女だった。
忌々しい――迷い無くロザリオフィールドを発動、空間の歪みがヘルティガンディを浮き飛ばす。離れた直後にセイマリアは起き上がり、鉄骨を出して投げ飛ばしてぶつけて叩き落した。
「――っく! かはっ!!」
突然の立ち眩み。セイマリアは堪らずその場にしゃがみ込む。
「はぁ……はぁ……っっっ!! 痛い……苦しい……! 疲れた……」
『急に立ち上がるな。神経系がまだ修復し切れてない』
「クソったれめぇええ……!」
悪態を付く聖は相手を睨む。相手にしてやられた事に加え、人を不用意に殺めた悪行も相まって言動が相応に強くなる。
「――――じりくーん! 何処ですかー!! きゃ!! 何これ……?」
聞き慣れた声が耳に入った。
「ッ!? 果楠!!?」
「聖君!! ――――――――聖君!? えっ何で……」
『電撃来るぞ!!』
「っく! 果楠下がれ!!」
クソ忌々しい事でストレス抱えて持ち直す事に時間費やしました。赦して




