4節 白く、青く、疾い御業1
アナ「聖!! まだなのか!?」
聖 「な、何を……!?」
アナ「クリスマスプレゼントだろ!!」
聖 「ああ……!?」
アナ「2014年辺りから掲載したのと垢と作品作り直しの時と、合間に挟む艦〇れの限定海域と結局止まる新作構想と執筆と依頼作品の執筆のそれらを経て今日で約6年も! 吾輩はずっと! 待ってた!」
聖 「アナ!? 俺達は出会ってまだ3ヶ月ちょいだし……今は初夏だぞ?」
アナ「そんな……作者ぁ! 更新頻度ぉ! ばかたれ――――!!」
バチンッ!
聖 「何で殴られる!?」
背後から鳴り響く地響きの残響に揺れながら走るセイマリアこと代羽聖。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ! やった! やった!! やった!!! ――あ?」
息も絶え絶えで階段を駆け上り、出し抜いた事に歓喜の声を漏らすセイマリアだったが、突然視界が変わり、階段へ身体が叩き付けられた。
「なんで…………――――カフッ!?」
疑問を考える前に思考が止まる。そのまま暗闇の奥に沈むかの様に冷たく遠退く――。
「ヒュッ、ッヒュ、ッッッ!!! ッカッッ!」
だらける身体を、産まれ立ての小鹿と見間違う程に震わせながらも動かし、何としても意識を保とうと無理矢理力んで呼吸する。が、空気は喉を通らず、障害に行く手を阻まれたかの如く呼吸が止まってしまう。
『聖!? ――肺の空気と血中酸素濃度が少ない。脳波の乱れ……間違いない。〝高山病〟か!?』
高山病――――酸素の薄い場所、主に標高の高い山に滞在する場合に起こる酸素欠乏症。主な症状は吐き気や眠気、頭痛等だが、悪化すれば酸素と水分のバランスが崩れて脳や肺に水分が溜まり、最悪死に至る。
『(恐らくは標高4000m超えの高所と最近まで塞がってた閉所故の空気の薄さに、戦闘による激しい運動とストレスで消耗して酸欠に陥った訳か!? いくら超人といえど、不適合者では限度があったか!?)』
アナが原因を解明する最中、セイマリアは限界を迎えてあっけなく階段に倒れ込む。
『聖! 寝るな! 寝たら死ぬぞ!! まだ脈と意識がある!! 吾輩の言葉が届くのなら動け!! 呼吸を整えて冷静に! ゆっくり深呼吸しろ!! 特に呼吸は息を吐く事に意識しろ!! 身体が勝手に息を吸う!! 身体も起こし、少しでも動いて酸素を身体中に巡らせるんだ!! ――でぇい! 奥の手!! 電流!!!』
アナは身体のエネルギー消費を増加させるのを覚悟で、気付けの電流を発生。頭から爪先まで、貫く様な刺激で白聖女の豊満な肉体は大きく震え、起き上がる。
「――っだあぁああ!! ……はっ……はっ、はっ」
『よし! 目が覚めたら呼吸しろ! 聞こえてた筈だ!!』
「アナ……俺……」
『話は後! 今は生きる事を考えろ!!!』
劈く幼女の声が脳内で響くも筒抜ける。茫然とし朦朧とする意識が僅かに理解出来たのは今すべき方法。
聖ことセイマリアは呼吸を整え、酸素を取り込み、這い蹲りながらも階段を百足の如く登って行く。
爆乳が階段に引っ掛かって動きは何度か止まるが、強引に引き摺って行き、土埃に塗れながらもある程度の力が戻ると、弱々しく立ち上がる。何も考えれない。脊髄反射で勝手に身体が駆動する。
「っく!! はぁあ!!」
『よし! よく立ち上がった!! 偉いぞ聖!!! 次は――!? 高エネルギー反応!?』
「っは!?」
アナの慌てる声に聖も思わず振り返る。深淵じみた暗い奥底から、静かに揺れと騒音が届いて来る。
『さっきの狼と同じ反応だ。だが数が……――10? 50? 100? いや……もっと……8、9000、10……11、29、9413、まだ!? 〝テオシスライド〟か!?』
「っく!!」
聖は血相を変えて階段を駆け上がる。テオシスライド――ギアマリアの必殺技。万を超える狼が、湯水の如く――否、濁流を彷彿とさせる程の大轟音と共にあの奥から迫って来る。直観で悟ったセイマリアは、一心不乱に進んで行く。
ギアマリアの最強攻撃。しかも、あのペイルライダーが放つ全力の一撃なのだから、想像を絶する程の威力に違いない。そもそもテオシスライドという危険そのものが襲って来るのだから嫌でも逃げなければい。
もはやテオシスライドという単語にノイローゼを起こす位に緊張する聖は、先程まで酸欠で情けない姿を晒していたのが嘘に思える程に懸命に踏み進む。
健気に必死に出口を求める聖を飲み込まんと、音と振動は瞬く間に強烈になる。天変地異かと疑わんばかりの揺れに、堪らずセイマリアの動きはぎこちなくなり――。
『聖!!』
「――――」
不意に見た背後。隙間なく詰まって迫る大群狼の波濤は、白聖女を直視する暇を与えずに呑み込んだ――。
当初、ギアマリアは聖君もネタ発言をしてましたが、他の人に「雰囲気壊れるから辞めた方がいい」って言われたので辞め、代わりにネットに繋がる機械のアナにネタ&次元の壁突破のメタ役を付与しました。
個人的には修行パートを簡略化する為に「ダイジェスト!」って言わせられたのがツボです。
自然な導入。
因みにネタは僕の見知ってるものに限定されるので、ゲーム的なのは「作者が遊んだゲーム」とか、そんな感じの認識でお願いします。
というわけで、今回の話は僕のクリスマスプレゼントという事で。感想レビュー、気軽に書いてもええんやで?
では読者皆様方、よいお年を!




