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6節 黒く白く交われば4

薄暗い空間に立つ黒い機装聖女(ギアマリア)。年齢は10代後半のセミロングの黒髪の東洋人めいた貧乳の美少女。胸元とヘソ周りを菱形に露出させた、銀で縁取られた黒い装甲とグレーの布地を組み合わせたタイトなドレスを身に纏っていた。特に手足は素肌を晒しつつも、直に埋め込まれてるかの様に細い装甲を装着し、指先を覆っている。腰には1本の筒状の装置を布で包んでぶら下げていた。


左右の額には明るい青紫の光を放つ2本1対の角の飾りを付け、黒い瞳が見下ろす。


妖艶ながらも喪服めいたその装いに、聖は思わず呟いた。


「……――〝黒騎士〟……?」

『……データに無いから別人だぞ。え、誰? 知らん……何それ……怖……――でも絶対敵って目付きだぞ……』


決め付ける前に敵ってさっき言ったよな――黒いギアマリアは右脚を動かした。


「っ!?」


咄嗟の判断でセイマリアは左に飛び退く。相手の蹴り上げにより生じた衝撃波が突き抜けた。


「何て力、ら――!?」


驚く暇無く相手は追撃した。聖が意識を向けた瞬間には肉薄して右フックを放って来る。セイマリアは無茶な低姿勢で回避するも、相手はそのまま一回転して左回し蹴り。セイマリアの胸を蹴って床に踏み伏せた。


「痛ッッッだあああああああ!!!!」


叫び悶絶するセイマリアを敵ギアマリアはまたしても見下ろす――――否、見下す。髪飾りが拡張して顔を覆い、仮面を形成。涙を外側に向かって斜めに流す様な模様と共に目が双眸が光る。敵は右手の装甲質な指先を爪の様に見立て、くぐもった声を発した。


『重くて邪魔だろう?  ――……切り落としてあげるよ』

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