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5節 大いなる力は来れり9

 空を飛ぶ巨大な狼。その背に乗るのは、前から順に黒い幼女、青の少女、白の女性、赤の少女の騎士達。最後尾にいる赤騎士は、両手から炎を噴射して推力にして空を飛んでいたのだ。


「あいつら、何なんだ!! 何なんだ、あんたら!! 何も知らないくせに!!!」

「タイミングが悪かったんだ」

「後はやり過ぎだよ」

「以下同文」


 悪態を付く赤騎士の後ろから聞こえるツッコミ。腹の虫が収まらない。


「悪かった!? あたしの時代は何時来るんだ!! 少なくとも、ヘルティガンディが陽動になってるって話だぞ!? それが何で、こんな時に限って集まるんだ!?」

「自称あたしの時代が、あんな所で死ぬのか? ドイツは日本に負けるのか?」

「ぐぬぬぬぬぬぬ~~!!」

「言われてるよ……」

「マジハラショー」


 先頭に座る黒いギアマリアが話し出す。


「……――あたし……前回(まえ)は頑張ったんだ。だけど、戦闘に出ると、貧乏クジばっかりやらされる! 戦って来るんじゃなかったぁ……!! ちやほやされたかった、皆みたいに……だけど、もう引き返せない所まで来ちまったんだ!! あたしゃバラエティマリアだよぉ……!!! 毎日夢を見るんだ……頑張りが無駄になる時の夢を……! ――って感じ? 海に一緒に潜って、出し抜かれた時から荒れてるし」

「不愉快だけどその通りよ」

「はい! この話はおしまい! ――連絡来てるよ。プランターは後1つだって」

「漸く終わりか……」

「私達の悲願も達成するのね……」


 空に二条の煙が尾を引いた。

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