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5節 大いなる力は来れり7

 赤騎士の懐に潜り込んだクリシュニ。ライフルを分割にして二丁拳銃にし、左腕を上に腕を組む様にしながら、右手の拳銃を赤騎士に銃口を向ける。下方から一射。銃弾を赤騎士が剣で防ぐと、クリシュニはそれを左腕の銃で払い除け、無理矢理銃身を捻じ込んで更に一射。更に更に右手の銃も発砲する。


 殴る様に構えて発砲の連続――〝ガン=カタの様〟な猛攻で銃弾の雨を至近距離より叩き込む。


(熱い……! 溶け切る前に当るが、此方も長くは保たないか……!?)


しゃらくさい(シャイセ)!!」


 レッドライダーの強烈な足踏み。石畳は大きく割れて陥没し、生じた衝撃に飲まれて体勢が崩れる。その一瞬を突いた、赤騎士の上段振り下ろし――。


「〝80m対域火焔溶断斬(グスタフ)〟!!」


 振り下ろしと同時に生じる巨大な炎柱。間一髪、クリシュニは回避するが、左半身が僅かに焼け焦げて煙が上がった。


「……一筋縄では行かないか……」


 クリシュニの後頭部よりズレたバイザーが顔を覆い、左右の爪痕の様な縦3本線が光る。赤騎士もそれに合わせてか、帽子のツバが顔を覆い、翼を開く様に目元が展開して光る。


 苛烈な戦いをしてを尚両者は余裕を持っていた。これよりは、本当の全力の、殺し合いが始まる――。

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