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4節 祈り誉れる者達3

 奈良の人里離れた場所に聳える五重塔。聖教守護者団日本支部の一室。白衣姿で事務作業をする支部長、桐原摩耶女史の目の前に、慌てる職員が現れた。


「た、たたたた、た! 大変です支部長!!!」

「もーどうしたのよー一体……」

「護瑞君と聖君が! 喧嘩し始めましたぁあああ!!!」

「何ですって!?」




 荒れ果てる街中。聖が成るセイマリアは両手に銃を構えて一斉射。対して護瑞が成るクリシュニはスラスターを吹かして俊敏に回避し、死角を取ってライフルを構えて撃つ。聖は間一髪避けるも、正確無比な攻撃で掠らずにはいられない。攻撃を躱すも目の前にクリシュニはおらず、またしても死角を、今度は頭上を取られて一方的に攻撃される。


「ちぃ!!」


 舌打ち混じりロザリオフィールドを展開。銃弾を数発弾いてビルの陰に飛び込み離脱する。クリシュニは再度上昇追い掛ける。完全に見失った聖女は周囲を警戒――背後に気配。


「っく!!」


 クリシュニは振り返ると同時に発射。しかし当たったのは囮の盾。


「何!? 何処に――」


 見失った聖を血眼になって探そうと目線を話した瞬間、足にワイヤーが絡まる。ワイヤーの先を振り向くと、盾の裏から身を乗り出してワイヤーを投げ放ったセイマリアの姿。切断しようと右手に独鈷杵に似た柄の日本刀を出すも、切り払われる前にセイマリアは引っ張って地面目掛けて叩き落した。

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