2節 彼岸界淵5
お仕事再開に伴いお暇中
脳裏に過るは天高くそびえる雪山での記憶。速く、重く、強く、多い、圧倒的感覚。それらが齎したのは――死への誘い。感覚は頭から身体に流れて鳥肌を呼び起こす。四騎士の1人――――青騎士への追想。
「あんなのが2人!? ……下にいるのか!?」
『反応からして前回の青騎士ではない。これは……赤騎士と黒騎士だな……』
「…だからってビビってられるか!! また負けるつもりは無ぇえ!!」
聖の闘志を現すかの様に、更なる熱光線が深海中を飛び交う。
『そいつは素敵だ。最高だ。感動的だ。恐縮だが衝撃が来るぞ』
「へ?」
間抜けな声を掻き消す程の衝撃と轟音が船体を覆い尽くす。聖はまたしても堪らず絶叫。セイマリアの豊満な乳房が暴れ回る。
『だが無意味だったか……』
「っく!! っぺ! 髪が口に!! 何だよ今の!?」
『四騎士の熱線だな。熱で周囲の海水が蒸発して気化、膨張。水蒸気爆発して衝撃になって吾輩達に襲い掛かったのだろう』
「え!? さっきからアイツ、レーザー撃ちまくってるぞ!? じゃあ……!!」
『もう何回か衝撃来るドン!』
「マジかよぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」
キリが良かったで今回は短め




