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閑話:スカートめくり

本編はやく終わらしてぇなぁと思いつつも、

五十嵐さんは登場させておきたいなぁと思い、

でも突然出てきても、読者からすれば「誰?こいつ?」みたいになるんだろうなぁ。

というわけで、五十嵐のキャラ紹介のために、わざわざ閑話という形を取りました。

完結までの道のりが遠のいた。

俺ってホントにバカ。


キャラ紹介なう

五十嵐和也

恐らくはこの作品における最強キャラ。

生徒会長で最強というポジションなのに、圧倒的に出番が無いキャラ。

出番がなくなったのは作者の都合。

明ほどではないにせよ、不遇ポジションに落ち着きそう。

本編では現在、名前しか出てない。


※注意

・残酷描写有り

・R15?

・卓郎が中二病じゃない(中一だから)

 ヒーロー学園には、3人の強力なヒーローが存在する。


 生徒会長の五十嵐和也。

 風紀委員長の安藤恵美。

 モブキャラのモブ子。


 彼らこそ、ヒーロー学園武闘派ランキングのトップ3であり、圧倒的な戦闘力の保有者である。

 このランキングがどのようにして生まれたのか。

 それを説明するには、三年前まで時間を遡らなければならない。

 これは、ヒーロー学園の中等部にて、『スカートめくり』が流行っていた頃の話である。


 ※


 アブラゼミがやかましく鳴く、うだるような暑さの夏の午後。

 五十嵐和也は、ヒーロー学園の茂みの中で、じっと息を潜ませていた。

 物音を立ててはいけない。

 奴らに勘づかれてはいけない。

 もし奴らに捕まるような事があれば、タダでは済まないだろうから。

 全身から汗が吹き出して、カッターシャツがベットリと体にへばり付く。

 夏の暑さの影響も一役買ってはいるのだろうが、しかし、この汗の原因の大半が、恐怖によるものだ。


「あなたも女子から逃げてるんですか?」


 突然、後ろから声をかけられてビクリと肩を震わせる。

 こわごわ振り返ると、視線の先に居たのは一人の男子生徒。

 五十嵐は、後ろに居たのが女子では無かった事に安堵して、ホッと胸をなで下ろす 。


「驚かせないでくれよ」


 男子生徒は目立たない様に身を伏せて、周囲を警戒しながら近づいてくる。

 その様子を見て、ハッと思い出したように、緩みかけた緊張を再び引き締め、問いかけた。


「僕の名前は五十嵐和也。君は?」


「中等部1年の赤松明です。女子から逃げてる途中ですよ」


「まさか、追っ手を引き連れていたりはしないだろうね?」


「もし居るなら、こんな場所で悠長に会話してませんよ」


 それもそうだと、五十嵐は頷いた。

 どうやら不安と恐怖で、正常な判断が出来ていないらしい。

 落ち着かなければ。

 伏せた体勢のまま、隣に腰を据えるを横目に見ながら、五十嵐はそっと瞼を閉じて深呼吸。

 ゆっくり息を吐いた後、目を開ける。

 心なしか、気分がすっきりした。


「さて、これからどう逃げましょうか」


 絶望に満ちた表情で、明が五十嵐に問いかける。

 もはや、彼は自分が無事に生き延びられるとは考えていないのだろう。

 なんとなく、そう理解した。

 そして、自分も同じように考えているからだと気付き、思わず苦笑する。

 怪訝そうな表情を浮かべる明に、五十嵐は語りかける。


「どう逃げるか、じゃないよ」


 重い腰を上げながら、自分に語りかけるように言葉を漏らす。


「どう打って出るか……だろ?」


 このまま隠れ続けていても、いずれは奴らに見つかるだろう。

 ならばいっそのこと、こちらから攻めよう。

 半ばやけっぱちの考えで、五十嵐はそう結論を出した。

 茂みから抜け出していく五十嵐に、明は焦りを見せた。


「無理だ、勝てる訳が無い……! 相手はこの学園の、中等部の女子全員ですよ……?」


 その言葉に、五十嵐は足を止める。

 いまさら怖気付いたからではない。

 最初から、敵に対する恐怖は忘れてはいないのだから。


「……確かに、無理かもしれないね」


「だったら……!」


「だけどね」


 木陰から抜け出ると、夏の陽射しが肌を突き刺す。

 太陽に向かって手を伸ばし、


「仲間たちが捕まっていく中で、自分だけ逃げ出すようなマネはしたくない」


 空に向かって伸ばした手を、グッと握り締めた。


「たとえ負けるとしても、僕は戦うよ」


 きっと、自分は晴れ晴れとした笑みを浮かべているのだろう。

 そう自覚できるほどに、自分の口元が吊り上がっているのを感じた。


「……」


 明は、押し黙ったまま、茂みの中でうずくまる様にして座る。

 隠れ場所から出ないつもりなのだろうか。

 そんな彼の選択を、言及する理由などある筈も無く、五十嵐は踵を返して歩き始める。


「待ってください」


 呼び止められて、振り返る。

 明が、座り込んだまま言った。


「ご武運を」


「……ああ。そうだね」


 五十嵐は今度こそ、踵を返してその場から立ち去った。


 ※


 五十嵐が立ち去った、そのわずか五分後のことである。

 明は気配を消して、この学園から脱出する方法を考えていた。


 まず、塀を乗り越えるのはアウトだ。

 ヒーロー学園の防犯システムによって、塀を乗り越えようとした者は高圧電流の餌食になる。


 なら穴を掘ればどうだろう?

 それも良案とは言えない。

 塀の地下を通ればセンサーが発動し、地下に仕掛けられている地雷が爆発する。


 上もダメ。下もダメとなれば……。


「ブチ壊そう」


 壁を殴り壊し、速攻で逃げ出す。

 シンブル・イズ・ベスト。

 これに尽きる。


「よし、そうと決まれば!」


 そう言って立ち上がった瞬間。


「何が決まったのかしらねぇ?」


 後ろから、そんな声が聞こえた。


 ※


 本編より3年前、ヒーロー学園の中等部に男子の間で広まった遊びがあった。

『女子のスカートをめくる』という、男子生徒の好奇心と遊び心から生まれたそのイベント。『スカートめくり』は、自然と女子の怒りを募らせることとなった。

 女子生徒による3度の警告を、男子生徒は黙殺。

 事態は収まるどころか、次第にヒートアップしていった。


 そして、ある日のこと。

 当時、中等部の生徒会長に就任していた安藤恵美のスカートを、愚かにも一人の男子生徒がめくった。

 この事が決め手となり女子生徒の怒りは爆発。

 女子は互いに結束し、ある日、強行策に出た。

 これが、中等部の女子生徒全員による、『男子生徒狩り』の始まりであった。


 ※


 ヒーロー学園中等部、体育館。

 そこでは、百を超える男子生徒が縛られてボコボコにされた挙句、乱暴に床に転がされていた。

 それを取り囲むようにして監視する、女子生徒たち。

 その双眸からは、険悪な色が見て取れる。


「これまで、わたし達のスカートをめくった罰よ。あまつさえ、恵美様のスカートまでめくるなんて……絶対に許せない……!」


「ま、待てよモブ子……。ちょっとした悪ふざけじゃないか。いくらなんでも……」


「悪ふざけ? 悪ふざけなら何をしてもいいと思ってるの? バカじゃないの? あんたら全員、罪人よ」


 卓郎の悲哀に満ちた懇願を、モブ子は無情にも一蹴する。

 モブ子の言葉に、うんうんと頷く女子生徒たち。

 狂気すら感じるその瞳には、恵美に対する絶対的な忠誠心が垣間見えた。

 恵美は女子からの人気が高いのだ。


 と、丁度その時、体育館の扉が開かれる。

 女子が一斉に視線を向けるなか、恵美が悠然とした面持ちで入ってきた。

 その場にいた女子全員が慌てて膝をつく。


「「「お帰りなさいませ!恵美様!」」」


 完璧に統率された一糸乱れぬ動きで、女子の言葉がハモる。


「ええ、出迎えご苦労さま。男子狩りはどうなってるかしら?」


 恵美の質問に、モブ子が率先して口を開く。


「はい、順調に進行中です。1年生は赤松アキラ君と田中タケシ君の2名を残して、捕縛完了。その2名も現在捜索中です。また、2年生は全員捕縛しました。3年は1名を残していますが、これも時間の問題かと」


 モブ子の報告を受けて、恵美が小さく頷いた。


「お疲れ様。悪いわね、私のわがままに付き合わせてしまって」


「いいえ!我々は、恵美様のためとあらば、どんな事でも喜んで致しましょう!」


 そんな彼女らの姿を見て、恵美は少し申し訳なさそうに微笑んだ。


「ありがとう」


「「「勿体なきお言葉!」」」


 モブ子含め、女子全員が敬礼の姿勢を取った。


「恵美様のスカートをめくるような不埒な輩は、排除されて当然です!」


「ああ、そう言えば、私のスカートをめくった人物が誰か。教えるのを忘れていたわね」


 さて、と前置きして、恵美はあるものを前方に放り投げた。

 ソレはバウンドしながら卓郎の目前まで転がり、そこで止まる。

 ベットリとした液体が床を汚し、赤い液体の絨毯が広がっているのを見て、ようやくそれが人の形をしていることに気づいた。


「あ、あぁ…………」


 ガグガクと震えながら、卓郎が言葉にならない声を漏らす。

 縛られたまま必死に身をよじらせて、グチャグチャのトマトのようになったソレから、離れようともがく。

 その様子を冷めた目つきで見ていた恵美は、卓郎に歩み寄ると、そっと耳打ちした。


「さて、私のスカートをめくった人物こと、明くんは、どうなったでしょうか?」


「……う……あ……うああああああああ!」


 体育館中に、卓郎の絶叫が響きわたった。


 ※


 五十嵐和也の能力は、『消滅デリート』。

 その名の通り、触れた物質を抹消する力だ。

 余りにも危険な力なので、使うのは控えているが、この日だけは違う。

 彼はこの能力を使うつもりでいた。


「男子生徒は体育館に集められている。彼らを助けるためには、女子の弱点を突くしか無い。そう、これは女子と男子の戦争における、重要な戦略だ。つまり、僕が女子更衣室に侵入して、女子の弱みを握るためにロッカーの荷物を漁ろうと、女子のパンツをフガフガしようと戦略の内なんだ。よって僕の行動は正当な理由に基づくものであり、誰かに責められるような行為では決してない。そう、これは正義の行いだ。例え一般的な見解において変態だと判断されて然るべき所業を行おうとも、それは正義のためにするべき行為なんだ」


 そんなことを早口で呟きながら、五十嵐は女子更衣室のドアに掛かっているカギを消滅。

 音を立てないように更衣室に滑り込む。

 ほんのりといい香りがするが、五十嵐は女の子の匂いを嗅いで興奮するほど変態ではない。

 女子の下着を盗んで興奮する程度の変態なのだ。

 レッツ変態ライフ。


「さあ、御開帳といこうか!」


 近場にあったロッカーの扉へと手を伸ばし、勢い良く開く。


「ガタガタガタガタガタガタガタガタ」


 中には金髪美少女が入っていた!


「…………」


 五十嵐は、そっと扉を閉め、こめかみを押さえながら呟く。


「どういう事だ? 女子の下着どころか、女子そのものが入っていたぞ?」


 確認のため、もう一度ロッカーを開く。


「ガタガタガタガタガタガタ……」


 ……パタン。


 そっ閉じ。ついでに南京錠で鍵をかけておく。

 さて、ロッカーの中では、一人の金髪美少女が恐怖に打ち震えていた。

 いや、美少女という表現は間違っているかもしれない。

 彼女(彼?)が着ているのは、男子の制服だった。

 女子ではなくて、男子の可能性がある。

 だが、もしかしたら男装趣味の女子なのかもしれない。

 まあ、そんなことはどうでもいい。自分には関係のない話だ。


「女の子が箱詰め状態とか、どんな状況? 僕、知らないよ。何も見てませんからね」


 金髪ロッカーを無視して、五十嵐は他のロッカーへと取り掛かる事にした。

 中から一枚の布を見つけ出し、広げてみる。


「パンツみっけ」


 こんな状況を女子に発見されれば、命を狙われるだろう。

 それは、五十嵐も承知の上だ。

 しかし、彼は下着泥棒を止めるつもりは無かった。

 吹っ切れてしまったのだ、ダメな方向に。

 それに、五十嵐は知っている。

 この学園の誰一人として、自分の脅威ではないことを。


「まあ、結局は自分の罪悪感に負けて、自首する事になるだろうけどさ」


 後悔は後から何度でもできるが、下着泥棒は今しかできないのだ。

 今できる事を全力でやる。

 それが、五十嵐のモットーだ。


 ※


「大変……申し訳ありませんでした」


 卓郎によって治療された明は、恵美の前で土下座していた。

 今から考えれば、これが人生で初めての土下座だったのかもしれない。

 そう感じるほどに、この時の明の土下座は拙く、未熟だった。

 三年後の明は、誰よりも洗練された最高の土下座が出来るというのに。

 まあ、そもそも土下座は問題では無いのだが。


「反省、してる?」


 腕を組んだ姿勢のまま、恵美が明を睥睨し、確認を取るように尋ねた。

 その全身からは圧倒的なプレッシャーが吹きだし、明の恐怖を掻き立てる。

 恵美の問いに頷く明。その顔は真っ青。怯えているのだ。


「はい……せめて、命だけは……」

「ならいいわ。許してあげる」

「……は?」


 思わず呆けた声を上げ、明は顔を上げた。

 最低でも、見せしめに血祭りにあげられると思って……いや、既に血祭りにあげられていた事を思い出し、明は首を振る。

 兎に角、肩透かしを食らった気分になった。


「私も、さすがに今回はやりすぎたと思うし。今後、二度と女子のスカートをめくらないと誓うなら、このまま皆を解放してあげるわ」

「本当ですかっ!?」

「でも、今度似たようなことをしたら、タダじゃおかないから。肝に銘じておきなさい」

「は、はい! ありがとうございます!」


 額を地面に擦り付け、明は懸命に謝辞の言葉を述べる。

 そんな明の態度に、恵美はやれやれと肩を竦めると、男子生徒の縄を解くように女子生徒に指示し、踵を返して体育館を後にした。

 その後ろ姿に、尊敬の眼差しを浮かべながら、明は縄を解かれた卓郎に話しかける。


「いやー、思ってたより優しい先輩でよかったよ。なあ、卓郎?」

「……明。お前、あんな目に遭っておきながら、よくそんな事が言えるな?」

「あんな目? 何の話だよ?」

「……まさか、覚えてないのか?」

「先輩に見つかった後、全身の骨を砕かれた辺りから、痛みで気を失ってたみたいでさ。記憶が曖昧なんだよな。何かあったのか?」

「そんなの……いや、何でも無い」


 青い顔で気持ち悪そうに口を押さえる卓郎。

 卓郎の態度に明は首を傾げ、まあいいか、と体育館を後にする事にした。

 そんな折のことである。


「おい、アレはなんだ!?」


 体育館を出た途端に、卓郎が校舎を指さしながら叫んだ。

 つられて明も、校舎の屋上を見上げる。

 そこには驚くべき光景が待ち構えていた。


「健全かつピュアな男子生徒の欲望を打ち砕かんとする女子生徒よ! 君たちの陰謀は僕が打ち砕く! 一般的な中学生よりも少しだけ熱く燃え盛る男! 思春期真っ盛りのシャイボーイ! その名は、パンツ仮面っ!」


 その男は毅然きぜんたる面持ちで、白昼堂々と女性物の下着を被り、意味不明な口上を上げながら……。

 いや、下手な言い回しを使うのはよそう。

 なんか屋上で変態が叫んでた。取り敢えずシャイでない事は確かだ。

 というか、パンツ仮面の正体は五十嵐で間違いないだろう。明はそう確信した。


「まさかアレは……私の下着……っ!」


 殆どの生徒が混乱の渦中にいる中で、怒りに震えながらそう呟く少女が居た。恵美だ。


「ええっ!? 恵美先輩のパ、パン……下着……!?」


 ギロリと恵美に睨みつけられて、パンツと言いかけた口を慌てて押さえる明。

 今の恵美は最高にブチ切れている。そう直感した。


「め、恵美様のパンツを盗むなんて、うらやま……許さない!」


 恵美のパンツを盗み、あまつさえ被るなど、完全に恵美に対する侮辱ではないか。

 モブ子の脳内は、完全に怒りで沸騰しきっていた。


「『変身トランス』!」


 モブ子の体が光に包まれ、純白の天使が姿を現す。

 瞬間、弓に矢をつがえると、全力で撃ち放った。

 後先考えずに最高速度で放たれたモブ子の矢は、五十嵐の眉間に突き刺さり――――消えた。

 それこそ、パッと、まるで手品のように、矢が消滅した。

 何が起こったのか分からず、呆然とするモブ子に対して、五十嵐は言い放つ。


「へえ、いきなり殺そうとするなんて随分な御挨拶じゃないか。能力の展開が間に合わなければ死んでいたぞ」


「どんな能力かは知らないけど――――」


 余裕の笑みを浮かべる五十嵐に、恵美は怒りを込めながら、三十メートルは有ろうかと言う巨大な大剣を作り出す。

 屋上の高さすら超える、その巨剣の先を、恵美は軽々と空に掲げて――――頂点に差し掛かった所で、一気に五十嵐に向かって振り下ろした。


「これでも食らいなさい!」


「遠慮させてもらうよ」


 五十嵐は巨剣に向かって手を突き出し、あっさり消滅。

 まさか防がれるとは思わなかったのか、ポカンと呆けた表情を見せる恵美。

 彼女がここまで動揺するのも珍しい。それほどまでに、五十嵐の力は圧倒的だった。


「そんな……強すぎる……」


 足の力が抜けて、地面にへたり込む。

 まさか、こんな男が居るなんて。

 恵美の胸中は、突然現れた強者に対する混乱と、敗北を確信したことによる絶望で一杯だった。

 そして、


「ハッハッハ! もうおしまいか? 想像より随分と弱いものだな女子というのは! 僕は今、自らの自己評価が低すぎたことを実感しているぞ! 君たちの力など所詮はその程度! 本気となった僕に勝てるものなど、この学園には一人としていないのだ! 敗北を悟った暁には、ネコ耳着用で『ご主人様、お許しくださいニャン』と可愛らしく鳴くのなら許してやろうではないか! そして、これから卒業するまでずっと、女子のネコ耳着用を義務付けてやる! この学園を僕のパラダイスへ変えてやる!」


 その場の勢いに任せてか、パンツを被ってるせいでテンションがハイになっているのか、無茶苦茶な事を言うパンツ仮面。

 そんな彼を、女子生徒たちは憎々しげに睨みつける。

 しかし、彼の圧倒的な力の前に、為す術など無い。

 この学園は、パンツ仮面によって蹂躙されてしまうのだ。

 誰もが諦めかけたその時、立ち上がった男がいた。


「みんな、諦めるんじゃない! 俺たちが力を合わせれば、きっとパンツ仮面にも勝てるはずさ!」


 明だ。

 明の鼓舞によって、生徒は一致団結した。

 皆の力を合わせて、パンツ仮面を打ち倒すのだ。


「俺たちの戦いは、これからだ!」

書いてるうちに面倒臭くなってきちゃいました。ごめんなさい

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