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死の群像  作者: 島田 黒介
死の群像 第三章
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第三章

酒に溺れる。

薬に溺れる。

性に溺れる。


堕落というものは高尚でもなんでもないくせに、それがもてはやされる今という時代は、人間の贅沢さを露呈したというか、無いものねだりしか出来ない浅はかさを知るというべきか。


いずれにせよ、彼女のような堕ちていく人間からすればそれは、なるものかと現状にしがみつこうが抗うこと叶わず、両腕が千切れそうな罪悪感と自己嫌悪の痛みに耐え切れず、ずるずると腐った肉のような音を立てている醜い精神でしかないのだ。


もしくは、そんな彼女さえも満たされない現状に居直り悦に浸り、人生を素直に楽しめないただのナルシストであって、堕落の痛みなど微塵も感じずに彼女の上で腰を振っている男のような人間のことを、堕落していると呼ぶのかもしれない。


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