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第1話

いつからだろう

僕は誰にも心を開かなくなった


どうでもいいことだ

僕はもうきっとずっと一人なのだから


もし明日

世界が終わるのなら僕は何をしよう






見慣れた景色

そこを僕は歩いてく


毎日毎日歩いてた道をまた歩く

わからないことだらけなこの世界

きっと何度生まれ変わってもすべて知ることはできないんだろう


どうして僕はまたこの道を歩いているのだろう

僕は消えたはずだ、この世界から

自らの意思で


だけど

救われてしまった


どうして僕が誰かを必要としているときは助けてくれない

どうして僕が望んでやったことを阻止する



「もうどうてもいい」


僕の声が地面に響く。

すると、後ろから聞いたことのない声が僕の耳に響いた。


「何がどうでもいいの?不登校さん」


足を止めてゆっくり振り返ってみると、やはり知らない人がいた。

僕は何もなかったかのようにまた歩き始めた。


「ねぇ、無視するの?」


その知らない人は僕の横に来て、並んで歩いてきた。

そして、僕を見てまた話しかけてくる。


「無視は悲しいな。何か話そうよ」


僕がその知らない人に視線を向けると、その知らない人は微笑んだ。

どこかほんの少しだけ温かくなったことに僕は気づかなかった。


「私の名前は日和(ひより)

「日和…」


なんとなくつぶやいてみると、その知らない人は嬉しそうに笑った。

そういえば、もう知らない人じゃないのか。



この日

その知らない人を日和と呼ぶようになった

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