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第6章:コロッセオ開幕、アイテム使えねえ件

1:コロッセオ、でけえ! でもアイテム使えねえ!

 俺、佐藤タクミ、24歳、転生ニート。ドラゴンの「炎のオーブ」、エルフの「祝福の弓」、ドワーフの「鉄壁の斧」をコンプリート! 種族ルート、マジでコスパ最強! コロッセオのバトルロイヤル、100人一回戦で勝ち抜けば「王国建設許可書」でニート王国ゲット! チートアイテムで無双してやるぜ!

 でも、でかい問題発覚。炎のオーブ、祝福の弓、鉄壁の斧、持ってるだけでスゲエ力感じるけど……使い方、わかんねえ! 村のジジイに聞いたら、「種族の恩恵アイテムは、種族の魔法投票バフで初めて発動する」って。過去、誰も種族の恩恵もらったことねえから、使い方が謎らしい。ドラゴン、エルフ、ドワーフがコロッセオの屋根で投票してくれるはずだけど、いつ現れるんだよ! 今はただの重い荷物! オーブは熱すぎ、弓は俺下手、斧は腰イカれる。くそっ、コスパ最悪!

 コロッセオ当日。闘技場、めっちゃデカい! 石造りの円形アリーナ、観客席は人でギッシリ。魔法投票の光がキラキラ、観客のヤジがドヨドヨ。屋根はガラガラ、種族いねえ! 人間の票バフ(攻撃力+10%とか)しか頼れねえ。ポンコツチーム――リナ(ポンコツ魔法使い)、カイト(中二病戦士)、ソラ(脳筋ヒーラー)――と一緒に、闘技場入口で待機。

「よし、種族の投票バフ来るまで耐える! ポンコツでも生き残って無双だ!」

 リナが「私の天才魔法で無双よ!」とローブ翻すけど、目がキョロキョロ。カイトが「我が爆裂剣技で全滅!」とポーズ決めるけど、膝ガクガク。ソラが「敵の攻撃、もっと受けたい!」と鎧ガチャガチャ。いや、殴る側だろ!

 観客席からヤジ。「タクミ、ポンコツチーム!」「即脱落!」 魔法投票、チラッとも来ねえ。ステータス画面、【支持率0%】。人間の票、ゴミすぎ!

 そこに、キンキン声。「タクミ、ポンコツチームでコロッセオ勝てると思ってる?」 偽善の女王、クロエ。金髪ギラギラ、横に脳筋ガルドとハッカーミナ。ライバルチーム、めっちゃ余裕。

「お前も偽善で票稼いでるだろ! ガルドは脳筋、ミナは怪しすぎ!」

 ミナがクスクス。「タクミのデータ、コロッセオの投票システムにハック済みよ♪」 ガルドがハンマー振り、「ぶっ潰す!」 クロエが扇動。「皆さん、タクミは種族と組む裏切り者! 私たちに票を!」 観客の魔法陣がクロエに【攻撃力+20%】、ガルドに【防御力+20%】、ミナに【魔力+20%】。俺たち、ゼロ! くそっ、ライバル強すぎ!

「種族の投票バフ来たら、アイテムで逆転だ! 耐え抜くぞ!」

 ゴングがドーン! 100人の戦士が闘技場に突入。バトルロイヤル、開幕だ!


2:バトルロイヤル、即ピンチ!

 闘技場、砂埃がモクモク舞う。100人の戦士が剣、槍、魔法でガチャガチャ! モブ戦士が「潰せ!」と叫び、火球がブンブン、矢がビュンビュン。俺、木の棒握って突っ込むけど、アイテム使えねえ! 炎のオーブは熱いだけ、祝福の弓は重いだけ、鉄壁の斧は持てねえ! モブの剣士に囲まれ、剣が耳元でヒュッ!

「うわ、死ぬ! リナ、魔法で援護!」

 リナが「天才魔法、発動!」と呪文詠唱。ドバーッ! 水の魔法が暴発、闘技場が水たまり!「うそ、暴発!?」 俺、ビショビショ。「リナ、援護じゃねえ!」 モブ戦士が「滑るぞ!」と転ぶけど、すぐ立ち上がって襲ってくる。

 カイトが「我が爆裂剣技!」と木の剣振り回すけど、モブに一撃でダウン。「我の剣技が……!」 いや、1秒で倒れるな! ソラが「敵の攻撃、受けたい!」と突っ込むけど、モブの槍で押し返され、「もっと殴れ!」と叫びながら後退。いや、殴る側だろ!

 観客が「タクミ、ポンコツ!」「即脱落!」と大爆笑。魔法投票がモb戦士にチラホラ、【攻撃力+10%】とかしょぼいバフ。俺たち、ゼロ! くそっ、人間の票、ほんとゴミ!

 そこに、クロエチーム登場。クロエが魔法陣展開、氷の槍がキラキラ飛ぶ。モブ10人、凍って脱落! ガルドがハンマー振り回し、ドカドカ! モブ5人吹っ飛ぶ! ミナがハック装置カチカチ、モブのバフを奪ってクロエに【攻撃力+30%】。観客が「クロエ様、無双!」と魔法投票ラッシュ。くそっ、ライバルがガチ無双!

「タクミ、ポンコツチームでよく耐えるわね!」 クロエ、ニヤニヤ。ガルドが「ぶっ潰す!」と突進。ミナが「データハック、支持率マイナス40%にした♪」 ステータス画面、【支持率-40%】! マイナスって何!? 観客のヤジが「タクミ、裏切り者!」とエスカレート。

「くそっ、種族の投票バフ来い! アイテム使って逆転だ!」

 モブ50人に囲まれ、剣や槍がビュンビュン。リナの水魔法で滑り、カイトが即ダウン、ソラが押し返される。コスパ最悪のバトルロイヤルだ!


3:ピンチの連続、種族はまだか!

 闘技場、砂と水と魔法の光がカオス。モブ戦士の槍が俺の服をザリッ! やべえ、死ぬ! リナが「もう一回、魔法!」と呪文詠唱、ドバーッ! また水たまり!「リナ、マジでやめろ!」 カイトが「爆裂剣技、復活!」と立ち上がるけど、また1発ダウン。ソラが「もっと殴れ!」とモブに突っ込むけど、盾で弾かれ転ぶ。

 クロエチーム、モブをガンガン倒す。クロエの氷魔法がキラキラ輝き、ガルドのハンマーが地面をガタガタ揺らし、ミナのハックでバフ独占。観客が「クロエ様、最高!」と魔法投票ラッシュ。クロエに【攻撃力+40%】、ガルドに【防御力+40%】、ミナに【魔力+40%】。俺たち、マイナス40%のまま!

「くそっ、種族の投票バフはどこだ! オーブ、弓、斧、使いてえ!」

 屋根を見上げるけど、ドラゴンもエルフもドワーフもいねえ! 人間の票バフだけじゃ、モブにも勝てねえ! モb戦士が「タクミ、終わりだ!」と剣振り上げる。やべ、ガチピンチ!

 俺、必死で逃げ回る。リナが「魔法で援護!」と叫ぶけど、また水! カイトが「我の剣技!」と叫ぶけど、またダウン! ソラが「もっと殴れ!」と突っ込むけど、モブに囲まれ動けねえ! 観客のヤジが「ポンコツチーム、即脱落!」と響く。くそっ、このままじゃマジで終わり!

 でも、頭に子供たちの笑顔がチラつく。あいつらの「タクミ、がんばれ!」が響く。まだ諦めねえ! 種族の投票バフが来るまで、耐えてやる!


4:コロッセオ前、最後の遊び

 (回想:コロッセオ前日の夕暮れ)

 コロッセオ前日、村の広場。特訓でヘトヘト、ポンコツチームのグダグダに頭抱える。ミナのハック、クロエの扇動、ガルドの脳筋、全部厄介。地面に座り込むと、聞き慣れた声。

「タクミ、遊ぼ!」

 子供たちがドドドッと駆け寄る。マジか、明日コロッセオなのに! でも、あいつらの笑顔見ると、断れねえ。

「お前ら、タイミング悪すぎだろ……まあ、いいか。菓子やるぞ!」

 ポケットからボロボロの菓子を配る。子供たちが「やった!」と大喜び。疲れがスーッと溶ける。よし、最後の遊びだ。輪投げ!

「タクミ、輪投げやろう!」「コロッセオ、勝ってよね!」

 広場で子供たちと輪投げ。木の棒に輪っかをカランカラン。夕陽が金色に輝き、子供たちが「タクミ、うまい!」「王国作ったら入れるよね!」と笑う。俺、つい本気でニヤける。

「当たり前だ! ニート王国、子供専用の輪投げ広場作るぞ!」

 子供たちが「やったー!」と飛び跳ねる。輪っかが棒にカランとハマり、夕空に笑い声が響く。ポンコツチームのグダグダも、ライバルの妨害も、なんか……どうでもよくなった。

(モノローグ)「炎のオーブ、祝福の弓、鉄壁の斧。種族の投票バフで無双だ! ポンコツチームでも、子供たちの笑顔があれば、コロッセオ勝てる。いや、勝ってみせる!」

 星空の下、子供たちと寝転がる。コロッセオ、絶対勝ってニート王国作るぜ!


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