第2章:エルフの森で怒られた件
1:種族ルートしか勝たん!
ドラゴンの巣で死にかけた俺、佐藤タクミ、24歳、転生ニート。なんとか「炎のオーブ」をゲットして村に帰ってきたけど、服は焦げ、髪はボサボサ。コスパ最悪の試練だったぜ……でも、このオーブ、コロッセオでぶっ放せば100人バトルロイヤルも楽勝だろ! 種族ルート、めっちゃコスパいい!
村の広場で、村人たちがガヤガヤ。「タクミ、ドラゴンに会っただと!?」「すげえ!」とか言ってるけど、魔法投票の光はチラホラ。しょぼいバフ(【攻撃力+5%】)が一瞬ついたけど、すぐ消えた。マジかよ、人間の票、不安定すぎ!
「タクミ、あんたの偽善、みんな知ってるわよ!」
キンキンした声。金髪の偽善女王、クロエだ。こいつ、村で「救世主」気取りで人間の票を独占してる。ニヤニヤしながら俺を指さす。
「ドラゴンに媚びたって、コロッセオで勝てると思う? 人間の票こそ正義よ!」
「お前も偽善で票稼いでるだろ! ズルいぞ!」
「ふふ、私のは『誠実な救世主』よ。種族なんて下等な連中に頼るなんて、みっともない!」
村人たちが「クロエ様、最高!」「タクミ、ドラゴンとか危険!」とブーイング。魔法陣がクロエに集まり、【防御力+10%】ゲット。くそっ、コスパ最悪! 人間の票、しょぼい上に当てにならねえ!
でも、クロエの言葉でピンときた。種族の恩恵はドラゴンだけじゃねえ。エルフ、ドワーフもコロッセオの屋根で魔法投票してくれるらしい。人間の10倍のバフやアイテムだぞ! 次はエルフだ、エルフ! なんか美人揃いらしいし、癒されるだろ!
「よし、エルフの森行くぞ! 種族ルートしか勝たん!」
村人たちが「エルフは気難しいぞ!」と止めるけど、無視。ニート王国への第一歩、絶対逃さねえ!
2:偽善がバレてピンチ!
エルフの森、めっちゃキレイ。緑の木々、キラキラした小川、花の香りがふわっと。まるでファンタジー映画だ。俺、ボロボロの服でゴミ拾い開始。エルフは自然好きって聞いたから、「環境保護」アピールで信用ゲットだ。コスパ最強!
でも、ゴミって……俺が昨日食った菓子の袋とか、コンビニのスプーンとか。転生時に持ち込んだゴミだな。まあ、拾えばいいだろ!
「ふんふん、環境保護! エルフの心、ガッチリ掴むぜ!」
木陰からエルフの斥候がチラチラ見てくる。長い耳、シュッとした顔、めっちゃ美人! よし、いい感じ! ゴミ袋持ってニッコリ笑う俺、完璧だろ。
が、足元でガサッ。なんか柔らかいもの踏んだ。見ると、キラキラ光る木の根。……え、聖樹!?
「人間! 聖樹を踏んだな!」
ドスン! エルフの戦士たちが弓を構えて囲んでくる。マジかよ、めっちゃ怖え! 美人だけど目がガチ!
「ち、違う! ゴミ拾いで環境保護! エルフの味方だぞ!」
「そのゴミ、お前のものだろう! 偽善者め!」
うっ、バレた! エルフの女戦士、めっちゃ睨んでくる。弓の先がピカッと光る。やべえ、死ぬ!
「待て、誠意を見せる! 俺、命がけで謝るから!」
土下座。地面に額擦りつける。コスパ最悪だけど、生きるためだ!
「ふん、人間の誠意など信用できん! 聖樹を傷つけた罪、償え!」
エルフ戦士が指さす先、聖樹の根元に小さな傷。俺のせいだ……。くそっ、こうなったら!
「よし、修復する! 夜通しでもやるぜ!」
3:夜通しの奮闘と祝福の弓
夜の森、月明かりだけ。俺、汗だくで聖樹の根元を修復。エルフがくれた薬草を傷に塗り、土をかぶせて、呪文っぽい言葉を唱える。エルフの説明、難しすぎて頭爆発しそう。コスパ最悪!
「タクミ、いい加減にしろ!」「聖樹が泣いてるぞ!」
エルフ戦士たちが監視。失敗したらマジで射られる。俺、必死で作業続けた。指は擦り切れ、服は泥だらけ。ニート生活、こんなはずじゃなかったぜ……。
夜明け。聖樹の傷、なんとか埋まった。光がチラッと輝いて、なんか回復したっぽい。エルフたちがザワザワ。
「おお、聖樹が息を吹き返した!」「人間、やり遂げたのか!」
ドスン。エルフの女王が登場。長い銀髪、めっちゃ美人だけど威圧感ハンパねえ。俺、ビビりながら土下座キープ。
「人間、タクミ。偽善から始めたが、夜通し聖樹を癒した執念、認める。誠意は稀だ。」
「へ? マジで!? 恩恵、くれます?」
「ふん、コロッセオで我々の名を汚すなよ。」
女王が手を振ると、光の弓が現れる。【祝福の弓:命中率100%、貫通射撃】。手に持つと、軽くてスゲエ力感じる! これ、コロッセオでモブ一掃できるじゃん!
「ありがとう、エルフ女王! 最高!」
女王、微笑んで消える。エルフ戦士たちも「精進しろよ」と去っていく。俺、ボロボロだけど、めっちゃテンション上がった!
試射してみるか! 弓を構え、木を狙う。ビュン! 光の矢が飛んで……木にガッツリ刺さった。動かねえ。え、俺、 Godwin
タクミ(モノローグ): 「うわ、弓下手なのに! コスパ最悪!」
やべ、刺さったまま抜けない。エルフが「そのまま持って帰れ」と言うけど、めっちゃ重い! 仕方なく持って帰るか……。
4:子供たちと凧揚げした件
村に帰ると、夕暮れ。ボロボロで座り込む俺に、子供たちがワラワラ駆け寄ってきた。
「タクミ、遊ぼ!」
「マジか、今!? 疲れてんのに……まあ、いいか。菓子やるぞ!」
ポケットからボロボロの菓子を配る。子供たちが「やった!」と大喜び。なんか、癒されるな。よし、凧揚げだ!
「タクミ、凧あげよう!」
子供たちが手作りの凧持ってくる。俺、ニートなのに本気で走り回る。空を見上げて、凧がフワフワ飛ぶ。夕陽が赤く染まり、なんか……ニート生活より楽しいかも。
「タクミ、もっと高く!」「負けないぞ!」
子供たちと笑い合う。俺、つい本気で笑っちまった。ドラゴンに追い回され、エルフに怒られ、疲れ果てたけど……この時間が一番コスパいいな。
(モノローグ)「炎のオーブも祝福の弓もゲットした。コロッセオ、絶対勝ってニート王国作るぞ! でも、なんか……この時間が一番コスパいいかもな。」
星がチラホラ見える空の下、子供たちと寝転がる。エルフの恩恵、めっちゃスゲエけど……子供たちの笑顔も悪くねえな。