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クチサケ4

翌日、学校にて


教室に苺がつく、かなり早い時間なので、席は全く埋まっていない。

埋まっているのは、彼女のすぐ横の席。

「黒川? どうしたの、今日は早いじゃん。珍しいこともあるね。今日は槍が降るかも」

黒川は一度、伏せていた体を上げた。目のした墨で塗ったような隈が出来ていた。

「槍なら、もう降った・・・・・・」

寝言か、冗談か呟くと机に伏せた。苺は再び伏せた黒川を、そのままにしておいた。何か、夜遅くまで遊んでいたのか、勉強していたのだろう。苺は、まだ終わってない宿題に取り掛かった。


黒川はホームルームまで起きなかった。ホームルームが始まると、顔だけ起こして、話しを聞いていた。

「それで最後になるが、昨日の夜遅く勝手に校庭に侵入したものがいる。警備の方が言うには、二人組だそうだ。かなり過激な遊びをしたらしく、校庭に穴が多数開いている。目下捜索中だ、何か知っている人は、先生に教えてくれ」

黒川の表情がほんの少し変化した。気付く者はいなかったが、反省の色が浮かんでいた。

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