7、イクラ(2023年5月更新)
アンケート結果詳細は、『割烹かに』活動報告で紹介してます。よろしければそちらもどうぞ。
あなたに質問です。
いつ、どうしてイクラが好きになりましたか?
私は小学1年生の頃、アニメ『Kレヨンしんちゃん』を見ていたら、イクラの軍艦巻きが登場したからです。しんちゃんの友達のお母さんは、お寿司の出前を取った時、大好物のイクラ軍艦だけは自分が食べようと狙っていました。しかししんちゃんに食べられてしまい、怒りをウサギのぬいぐるみにぶつけるしかないというオチでした。
その時私はイクラを食べてみたいと思いました。後日、親が買ってきたスーパーのお寿司にイクラ軍艦がありました。「Nちゃん(しんちゃんの友達)のママが食べたがってたやつ」と思いながら口に入れました。その日からイクラが好きになりました。
私が「食べられるor好物になる」ようになった料理や食材のきっかけは、子どもの頃に見たアニメや漫画や絵本が多いです。アニメの影響は特に強く、食わず嫌いしていたカキフライを、Kッキングパパを見て、あっさり克服しました。実に単純、バカ正直な子どもでした。
そして大人になり、我が子と絵本を読むと、登場する料理や食材がどれも美味しそうに見えることに気付きました。Pんどろぼうのパンは、大人の私でもパン屋に駆け込みたくなる程しか見事です。定期購入してる幼児雑誌では、綺麗な野菜や彩り豊かな料理の写真ページが毎回登場します。
料理ページを見ながら、私はプレッシャーを感じていました。人参は星型、おにぎりに海苔で描かれた顔、可愛い器や盛り付け。面倒くさがりで不器用な私には真似出来ないからです。子どもに要求されたらどうしようと考えていました。
でもあれは、食べ物について子どもに良い印象を持ってもらえるように、とことん綺麗に美味しそうにしているのかなと思うようになりました。子どもは警戒心が強いですから「怖がらないで、美味しいよ」と伝えようとしてくれているのかもしれません。
子どもの頃の出会いは、成長しても残っていたり影響されたりするもの。その出会いが少しでも素敵なものになるように、かつて子どもだった大人達の願いが、絵本に込められているのでしょうね。
さて、冒頭の質問ですが。もちろんイクラ以外でも構いません。食べられるようになったあの頃を、ふと思い返してみてはいかがでしょうか。
プチ人気の『魔力を秘めしイクラ』のイラスト。
お読みくださりありがとうございます。
どこまで続くのかは、母なる海だけが知っている。




