第0話 奇妙な出会い
皆さんこんにちは!今回は主要人物2人の出会いを書きました。訳ありな2人を上手く表現できるよう努力します。この作品は私の処女作です。何卒、よろしくお願いします。是非、最後までお楽しみください。
「やぁ、初めまして。僕の名前は_…」
「あなたが殺人鬼さんですよね?」
「えっ?う、うん。そーだよ」
「良かった…」
(良かった…?)
「殺人鬼さん、」
左手に握られたナイフを私の方へ向ける。
「私を殺して。」
「…」
思考が停止する。今なんて言われた?私を殺して?こんなこと…こんなこと…
「プッ…アハハハハ」
「どうして笑うの?何かおかしかった?」
「フフッ…だって、そんなこと言われたの初めてなんだもん。君、面白いね。殺すにはもったいないなぁー」
「どうして!?殺してよ!私…もう生きたくないの!!だって…だって…」
段々と声が震えていく。
「だって?」
「…だって…」
数時間前
「次のニュースです。昨夜、銀杏町の森でまたもや遺体が発見されました。今月に入りこれで2回目となります。この事件について警察は_…」
ブツン
今、家にいるのは私ひとり。母は昨日知らない男と出たっきり、戻ってきていない。まぁ、もうどうでもいいけど。
…今日、私は連続殺人現場のあの森に行く。なぜなら、
__死にたいから。
私はずっと耐えてきた。母に殴られ、ベランダに追い出されるのも、とても人には見せられない写真を無理やりクラスメイトに撮られ言いなりになるのも。もう充分だ。終わりにしよう。あの森へ行けば殺人鬼がいる。今まであの森に行った何十人もの人を殺した殺人鬼が。そしてきっと私も殺してくれるだろう。楽になれるだろう。
__そう決めたのが先週の出来事。
「はぁ…疲れた」
でも、今日耐えれば開放される。それだけを糧に今日も学校でのいじめに耐えた。そして放課後。少し躊躇ったが勇気を振り絞り森へと向かう。歩いて、歩いて。上ら辺にあった太陽がもうすぐ沈みそうだ。とその時。木々が揺れ笑い声が聞こえた。
(あちこちから聞こえる…変な感じ)
そして気配を感じ後ろを振り向くと……いた。ふたつに結ばれた黒髪。赤く染った学ラン。そして…左手に握られた、ナイフ。
この子だ。多分。
__そして今に至る。
「…これが、私の死にたい理由」
涙目になりながらも、私はまっすぐと殺人鬼を見つめた。
とぅーびーこんてぃにゅーど
最後まで読んでくださり誠にありがとうございます!
どうでしたか?きっと至らない点が多々あると思います。これからも精進していきますので暖かく見守ってください。次回も読んでくださると嬉しいです!